「家のWi-Fiはサクサクなのに、会社のVPNに繋いだ瞬間だけ激重になる」
これ、現場で本当によく聞く話です。正直、社長からすると「回線が悪いのかな?」って思いがちなんですが、実際はそこじゃないケースが多いです。
むしろ厄介なのは、「気づかないまま全社員の生産性が落ちている」ことです。
- VPN接続するとファイルが開くのに数十秒かかる
- ZoomやTeamsがカクカクする
- Excel保存だけで待たされる
- 「テレワークだと仕事が遅い」と感じる
- 社員がVPNを切って作業してしまう
- 情シスがいないので原因が分からない
この状態、放置すると「ただ遅い」じゃ済みません。
セキュリティを無視した運用が始まったり、社員のストレスが溜まって離職につながることもあります。
VPNが遅くなる本当の原因を理解し、社長自身が改善判断できる状態にすること
なぜ「自宅は速いのにVPNだけ遅い」が起きるのか

原因は回線ではなく「会社側の機械の限界」
まずここ、かなり誤解されやすいです。
「社員の家の回線が悪いんじゃないか」と疑われがちですが、実際は会社側のルーターの処理能力がボトルネックになっているケースが多いです。
VPNは「暗号化」という処理を毎回行います。つまり、普通の通信よりも機械に負荷がかかるんですね。
安価なルーターだと、この暗号処理に耐えきれず、一気に速度が落ちます。
同時接続人数で一気に崩れる
これも現場あるあるです。
「1人で使うと問題ないのに、5人同時に繋ぐと急に遅くなる」
これはルーターの処理能力が「人数分の暗号処理」に耐えられていない状態です。
特に10〜50人規模の会社だと、ちょうどこの問題が出やすいラインなんですよね。
昔の機器をそのまま使い続けている
正直、これが一番多いです。
「5年前に入れたルーターをそのまま使っている」
当時は問題なかったんですが、テレワークが増えた今では完全にスペック不足です。
社長としては「壊れてないから大丈夫」と思いがちですが、性能不足は壊れているのと同じです。
VPNの遅さは「回線」ではなく「ルーターの処理能力」が原因のことが多いです
放置すると何が起きるか(正直ここが怖い)
社員がVPNを切って作業し始める
これ、本当に起きます。
「遅すぎて仕事にならないから一旦VPN切りますね」
その瞬間、会社のデータは丸裸です。
社長が知らないところでセキュリティルールが崩れていきます。
「テレワーク=非効率」という誤解が広がる
本来は環境の問題なのに、「テレワークだと仕事が遅い」という評価になってしまいます。
結果、制度自体をやめる判断に繋がるケースもあります。
でもそれ、仕組みが悪いだけなんですよね。
重要な業務が止まるリスク
例えば、請求書の処理や顧客対応。
「ファイルが開かない」「送れない」だけで業務は止まります。
小さな遅延が積み重なって、1日単位でロスが出ます。
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社長がよく勘違いしているポイント

「回線を速くすれば解決する」は半分間違い
光回線を速いプランに変えても、ルーターがボトルネックなら意味がありません。
例えるなら、水道管が細いまま水圧だけ上げている状態です。
出口が詰まっているので、結局流れません。
「VPN機能がある=十分」ではない
安価な機器でもVPN機能はついています。
でも「使える」と「実務で快適」は全く別です。
カタログの「対応してます」は、実際の業務負荷を考慮していません。
「今まで問題なかった」は通用しない
テレワークが増えたことで、通信の質が変わっています。
昔は社内だけだった通信が、今は外から集中しています。
つまり、負荷のかかり方が全然違うんです。

どのレベルだと危ないのか(判断基準)
簡単チェック(社長でもできる)
- VPN接続中だけ明らかに遅い
- 同時接続で速度が落ちる
- ルーターが5年以上前の機種
- 機種名や性能を誰も説明できない
1つでも当てはまったら、正直かなり怪しいです。
安全と危険の違い(ざっくり比較)
| 状態 | 特徴 |
|---|---|
| 問題ない環境 | 複数人同時でも速度が安定・社員がストレスを感じない |
| 危険な環境 | VPN接続で極端に遅い・業務に支障が出ている |
「遅い=機械の限界」と考えてOK
細かい技術は置いておいて大丈夫です。
社長としての判断軸はシンプルでいいです。
「業務に支障が出ているなら設備不足」
これで問題ありません。
業務に支障が出た時点で「設備投資対象」です
今すぐできる現実的な改善ステップ

まずは機器の型番を確認する
ここがスタートです。
ルーターの型番を控えて、対応人数や性能を調べます。
分からなければ、業者にそのまま聞いてOKです。
同時接続人数と用途を整理する
何人が同時に使うのか、何をしているのか。
ファイル共有・会議・基幹システムなど、用途によって必要性能が変わります。
ここを曖昧にすると、また同じ失敗をします。
「法人向け機器」に切り替える
家庭用と法人用、ここは明確に違います。
価格は上がりますが、安定性が全然違います。
正直、ここでケチると後で倍以上のロスになります。
場合によっては構成を見直す
例えば、VPNを通す範囲を限定する。
全部を通すのではなく、重要データだけ通す設計に変える。
これだけでも負荷はかなり減ります。
「全部通す前提」を疑うだけで改善するケースも多いです
まとめ:社長が明日やるべき一歩

ここまで読んでいただいて、「うちもそれだな」と思ったら、まずはここからです。
- ルーターの型番を確認する
- 同時接続人数を把握する
- 「遅い」という現場の声を無視しない
- 業者に現状をそのまま伝える
難しいことをやる必要はありません。
ただ、「原因は回線ではなく設備かもしれない」と気づくだけで、判断は変わります。
「遅いのは仕方ない」で済ませると、会社の成長が止まります

