社外からサーバーが見られない原因はこれだった。VPN接続が頻繁に切れる時の現場チェックリスト

「すみません、今VPNつながらなくて…」

テレワーク中の社員から、こんな連絡が来た瞬間。
正直、胸の奥がヒヤッとしませんか。

最初の1回目なら、まだいいんです。
「たまたまかな」「回線の調子かな」で済ませられる。

でも、これが週に何回も続く。
社員によってつながったり、つながらなかったり。
朝はいけたのに、午後はダメ。

このあたりから、社長としてはだんだん胃が痛くなってきます。

  • 社外から社内サーバーに入れない時間が増えている
  • VPNが切れる理由を、誰も説明できない
  • 社員が「Wi-Fiのせいですかね」と言うだけで終わる
  • 業務が止まっているのに、状況が見えない
  • 正直、セキュリティ的にも不安が残る

この状態、ただの「不便」じゃありません。
一歩間違えると、情報漏えい・業務停止・信用失墜まで一直線です。

現場で何十社も見てきましたが、VPNが不安定な会社には共通点があります。
しかもその多くは、社長が「そこまで問題だと思っていなかった」ケースです。

この記事では、VPNが頻繁に切れる本当の原因と、社長が今日・明日で確認すべき具体チェック項目を、現場目線で整理します。


目次

VPNが切れる原因①:インターネット回線が想定外に足りていない

Confused businessman with stressed and worried about working mistake and problems.

なぜ起きるのか

VPNは「社外と社内を安全につなぐトンネル」みたいなものです。
このトンネル、実は回線の質と余裕をかなり食います。

昔は、社内で数人がメールとWebを見るだけ。
今はどうでしょう。

テレワークで常時VPN接続。
クラウドサービスも同時利用。
オンライン会議も当たり前。

回線側だけが、昔のまま。
これ、かなりよくある話です。

放置するとどうなるか

回線がギリギリの状態だと、
負荷がかかった瞬間にVPNが切れます。

一度切れると、再接続できる人とできない人が出てくる。
結果、社内は軽くパニックです。

社長が誤解しやすい点

「うちは光回線だから問題ない」
これ、本当によく聞きます。

でも、光回線でも契約内容同時利用数次第で全然違います。

現場でよくある実例

10人規模の時に契約した回線を、
30人になってもそのまま。

VPN利用が5人を超えたあたりから、
午後になると切断が頻発。

VPNが切れる原因は、装置ではなく回線側にあるケースも非常に多いです。


VPNが切れる原因②:家庭用ルーターのVPN機能を使っている

なぜ起きるのか

「このルーター、VPN機能ついてますよ」
業者にそう言われて、そのまま使っている。

これ、かなり危ないパターンです。

家庭用ルーターのVPNは、
正直「たまに1人使う」想定。

毎日、複数人が業務で使う前提では作られていません。

放置するとどうなるか

・朝はつながる
・昼に切れる
・夕方は再起動が必要

こんな不安定な状態になります。

最終的に「VPNは不安定だから使わない」という空気が社内に広がります。

社長が誤解しやすい点

「VPNって書いてあるから大丈夫」
機能があるかどうかと、業務で使えるかどうかは別です。

現場でよくある実例

同時接続が10人を超えた途端、
装置が固まって再起動必須。

社長が帰宅後に、VPNが切れて社員が仕事できなくなる、なんてこともありました。

VPN装置は「同時に何人が安定して使えるか」で判断すべきです。


VPNが切れる原因③:社員ごとの自宅環境がバラバラ

なぜ起きるのか

テレワークは、社員それぞれの自宅環境に依存します。

  • 古いWi-Fi機器を使っている
  • マンションの共有回線
  • スマホ回線で無理やり接続

この状態でVPNを張ると、切れるのは正直自然です。

放置するとどうなるか

VPNが切れるたびに、
社員は再起動・再接続。

1回5分でも、1日何回も起きると、
とんでもない時間ロスになります。

社長が誤解しやすい点

「自宅のことは本人任せでいい」
業務上、それは通用しません。

現場でよくある実例

VPNトラブルが原因で、
社員がこっそり個人クラウドにデータを置いていたケースもありました。

最低限の「推奨接続環境」を決めるだけで、トラブルはかなり減ります。


VPNが切れる原因④:設定した人がもう社内にいない

なぜ起きるのか

VPNを設定したのが、
・前任者
・外注業者
・ITに詳しかった社員

そして今、その人がいない。

放置するとどうなるか

誰も全体像を把握していないので、
トラブルが起きても「触れない」状態になります。

社長が誤解しやすい点

「今まで動いてたから問題ない」
ITで一番危険な考え方です。

現場でよくある実例

設定内容が分からず、
VPN装置を入れ替えたくても何もできない。

VPNは「分かる人がいる状態」を意識的に作らないと危険です。


一目で分かる:不安定なVPNと安定したVPNの違い

Vpn concept on dark background
項目不安定なVPN安定したVPN
装置家庭用ルーター業務用VPN機器
同時接続想定なし人数に応じて設計
管理設定者しか不明社内で把握・記録
トラブル時再起動頼み原因切り分け可能

まとめ:社長が明日やるべき現実的な一歩

VPNが切れる問題は、
「ITの話」ではなく「経営リスクの話」です。

まずはこれだけ確認してください。

  • VPN装置の機種名と導入時期
  • 同時に何人が使っているか
  • 設定内容を把握している人は誰か

VPNが不安定なままのテレワークは、いつ事故が起きてもおかしくありません。

この記事をベースに、自社のVPN構成と運用ルールを社内マニュアルとして整理することを強くおすすめします。

この記事を書いた人

大手OA機器会社出身のメンバーを中心に、中小企業のIT領域をトータルで支援。現場での導入・施工経験に基づき、UTMやWi-Fiなどのネットワーク機器の選び方を発信。現在も現場の最前線で、企業のITインフラ構築に携わっています。

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