「すみません、今VPNつながらなくて…」
テレワーク中の社員から、こんな連絡が来た瞬間。
正直、胸の奥がヒヤッとしませんか。
最初の1回目なら、まだいいんです。
「たまたまかな」「回線の調子かな」で済ませられる。
でも、これが週に何回も続く。
社員によってつながったり、つながらなかったり。
朝はいけたのに、午後はダメ。
このあたりから、社長としてはだんだん胃が痛くなってきます。
- 社外から社内サーバーに入れない時間が増えている
- VPNが切れる理由を、誰も説明できない
- 社員が「Wi-Fiのせいですかね」と言うだけで終わる
- 業務が止まっているのに、状況が見えない
- 正直、セキュリティ的にも不安が残る
この状態、ただの「不便」じゃありません。
一歩間違えると、情報漏えい・業務停止・信用失墜まで一直線です。
「VPNが頻繁に切れる」「VPNが不安定で繋がらない」
その原因は、実は回線ではないことがほとんどです。
特に、社外から社内サーバーにアクセスできない状態が続いている場合、
問題はVPNルーターやUTMなど“箱モノ機器”にあるケースが非常に多いです。
この記事では、情シスがいない中小企業(10〜50名)の社長向けに、
VPNが切れる本当の原因と、今日・明日で確認できるチェック項目を現場目線で解説します。
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VPNが切れる原因①:インターネット回線が想定外に足りていない

なぜ起きるのか
VPNは「社外と社内を安全につなぐトンネル」みたいなものです。
このトンネル、実は回線の質と余裕をかなり食います。
昔は、社内で数人がメールとWebを見るだけ。
今はどうでしょう。
- テレワークで常時VPN接続。
- クラウドサービスも同時利用。
- オンライン会議も当たり前。
回線側だけが、昔のまま。
これ、かなりよくある話です。
放置するとどうなるか
回線がギリギリの状態だと、
負荷がかかった瞬間にVPNが切れます。
一度切れると、再接続できる人とできない人が出てくる。
結果、社内は軽くパニックです。
社長が誤解しやすい点
「うちは光回線だから問題ない」
これ、本当によく聞きます。
でも、光回線でも契約内容と同時利用数次第で全然違います。
現場でよくある実例
10人規模の時に契約した回線を、
30人になってもそのまま。
VPN利用が5人を超えたあたりから、
午後になると切断が頻発。

VPNが切れる原因②:家庭用ルーターのVPN機能を使っている
なぜ起きるのか
「このルーター、VPN機能ついてますよ」
業者にそう言われて、そのまま使っている。
これ、かなり危ないパターンです。
家庭用ルーターのVPNは、
正直「たまに1人使う」想定。
毎日、複数人が業務で使う前提では作られていません。
放置するとどうなるか
・朝はつながる
・昼に切れる
・夕方は再起動が必要
こんな不安定な状態になります。
社長が誤解しやすい点
「VPNって書いてあるから大丈夫」
機能があるかどうかと、業務で使えるかどうかは別です。
現場でよくある実例
同時接続が10人を超えた途端、
装置が固まって再起動必須。
社長が帰宅後に、VPNが切れて社員が仕事できなくなる、なんてこともありました。
VPN装置は「同時に何人が安定して使えるか」で判断すべきです。
VPNが切れる原因③:社員ごとの自宅環境がバラバラ
なぜ起きるのか
テレワークは、社員それぞれの自宅環境に依存します。
- 古いWi-Fi機器を使っている
- マンションの共有回線
- スマホ回線で無理やり接続
この状態でVPNを張ると、切れるのは正直自然です。
放置するとどうなるか
VPNが切れるたびに、
社員は再起動・再接続。
1回5分でも、1日何回も起きると、
とんでもない時間ロスになります。
社長が誤解しやすい点
「自宅のことは本人任せでいい」
業務上、それは通用しません。
現場でよくある実例
VPNトラブルが原因で、
社員がこっそり個人クラウドにデータを置いていたケースもありました。
VPNルーターは「インターネットが繋がれば同じ」ではありません。
同時接続数や処理能力によって、安定性は大きく変わります。
VPNが切れる原因④:設定した人がもう社内にいない
なぜ起きるのか
VPNを設定したのが、
・前任者
・外注業者
・ITに詳しかった社員
そして今、その人がいない。
放置するとどうなるか
誰も全体像を把握していないので、
トラブルが起きても「触れない」状態になります。
社長が誤解しやすい点
「今まで動いてたから問題ない」
ITで一番危険な考え方です。
現場でよくある実例
設定内容が分からず、
VPN装置を入れ替えたくても何もできない。
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VPNが「切れる」のではなく「遅い」場合の原因と対処法
VPNは繋がっているけど、動作が異常に遅い。ファイルサーバーの中身が全然開かない。TeamsやZoomの画面が固まる。この「VPNが遅い」という症状は、「切れる」とは別の原因で起きていることが多いです。
VPNが遅い原因①:UTMのVPNスループットが足りない
UTM(FortiGateやサクサ等)のVPN機能を使っている場合、カタログに書いてある「VPNスループット」が実際の処理速度の上限です。
たとえば、VPNスループットが200Mbpsの機器で、10人が同時にVPN接続すると、1人あたり20Mbps。ファイルのダウンロードやWeb会議をすると、体感で「かなり遅い」レベルになります。
自社のUTMのVPNスループットは、UTM製品データベースで型番から確認できます。
VPNが遅い原因②:同時接続数がルーターの限界を超えている
VPNルーターには「同時に接続できるVPNセッション数」に上限があります。YAMAHA RTX810は10セッション程度が実用上の限界で、それを超えると急激に遅くなります。
テレワーク人数が増えた時に遅くなるなら、この原因が濃厚です。現行のRTX830やRTX840であれば、より多くの同時接続に対応できます。VPNルーター製品データベースで比較してください。
VPNが遅い原因③:SaaSの通信もVPN経由になっている
テレワーク時に、kintone・freee・Teams等のSaaS通信まで全てVPN経由で社内ネットワークを通している場合、VPNに不要な負荷がかかります。
SaaSの通信は自宅の回線から直接インターネットに出し、社内サーバーへのアクセスだけVPNを使う「スプリットトンネリング」という設定にするだけで、VPN速度が劇的に改善するケースがあります。
SaaS導入後のネットワーク遅延については、SaaS導入後にネットが遅くなった原因でも詳しく解説しています。
VPNが切れる・遅い時に社長が確認すべき対処法5ステップ

原因は分かった。では具体的に何をすればいいのか。IT担当がいなくても確認できる5つのステップを紹介します。
ステップ1:VPNルーター/UTMの型番を確認する
オフィスのルーターまたはUTMの側面・背面に書いてある型番を確認します。これが全ての出発点です。型番が分かれば、VPNスループットや同時接続数の上限がUTM製品データベースやVPNルーター製品データベースで確認できます。
ステップ2:同時にVPN接続している人数を数える
テレワーク中にVPNを同時に使っている社員が何人いるか確認します。この人数がルーターの同時接続上限に近い場合、それが遅延・切断の原因です。
ステップ3:自宅の回線速度を測定してもらう
VPNが遅い社員に、fast.com等の速度測定サイトで自宅の回線速度を測ってもらいます。下り30Mbps未満の場合、自宅の回線がボトルネックです。
ステップ4:有線LAN接続で改善するか試す
自宅でWi-Fi接続している社員に、LANケーブルで有線接続を試してもらいます。有線で改善する場合、自宅のWi-Fi環境が原因です。
ステップ5:上記で解決しなければ、プロに診断を依頼する
ステップ1〜4で解決しない場合は、VPN設定の問題か機器の性能限界の可能性が高いです。型番と症状をネットワーク無料診断にお送りいただければ、原因の特定と対処法をご提案します。
入れ替えの機種選定や費用感は、当サイトのVPN環境の無料診断で相談できます。現在の機器構成をヒアリングした上で、最適な後継機種をご提案します。
一目で分かる:不安定なVPNと安定したVPNの違い

| 項目 | 不安定なVPN | 安定したVPN |
|---|---|---|
| 装置 | 家庭用ルーター | 業務用VPN機器 |
| 同時接続 | 想定なし | 人数に応じて設計 |
| 管理 | 設定者しか不明 | 社内で把握・記録 |
| トラブル時 | 再起動頼み | 原因切り分け可能 |
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よくある質問(FAQ)
テレワーク中のVPNが遅いのはなぜですか?
VPNルーターの暗号化処理能力(VPNスループット)が、同時接続人数に対して不足していることが最も多い原因です。「午後になると遅くなる」「人数が増えると遅くなる」場合は、ほぼ機器の処理能力不足です。
VPN接続が切断を繰り返すのですが、どうすればいいですか?
まずVPN機器の再起動とファームウェア更新を試してください。それでも改善しない場合は、機器の同時接続数が上限を超えている可能性が高いです。機器の型番から推奨接続数を確認し、超えていれば上位機種への入れ替えを検討してください。
WiMAXやテザリングでVPNは使えますか?
接続自体は可能ですが、安定性は低いです。モバイル回線はパケットロスが発生しやすく、VPNが頻繁に切れる・遅くなる原因になります。業務利用であれば光回線での有線LAN接続を推奨します。
VPNルーターを入れ替える費用はどのくらいですか?
10〜30名規模の中小企業であれば、VPNルーター本体が5万〜15万円、設定・導入費が3万〜10万円で、総額10万〜25万円程度が目安です。具体的な費用は見積もり適正診断(無料)で確認できます。
VPNが頻繁に切れる主な原因は何ですか?
多くの場合、回線ではなくVPNルーターやUTMの処理能力不足、同時接続数オーバー、機器の老朽化が原因です。
VPNが不安定なのは回線の問題ですか?
回線が原因のケースもありますが、中小企業では機器側の性能不足が原因であることが多いです。
VPNルーターの寿命は何年ですか?
一般的に5年程度が目安です。導入から5年以上経過している場合は、更新を検討すべきタイミングです。
まとめ:社長が明日やるべき現実的な一歩

VPNが切れる問題は、
「ITの話」ではなく「経営リスクの話」です。
まずはこれだけ確認してください。
- VPN装置の機種名と導入時期
- 同時に何人が使っているか
- 設定内容を把握している人は誰か
VPNが不安定なままのテレワークは、いつ事故が起きてもおかしくありません。
VPNが頻繁に切れる会社の多くは、すでに機器更新のタイミングを過ぎています。
「回線が悪い」と思い込む前に、一度機器の状態を確認してみてください。

