- 社員のデータをまとめて保存しているNAS、正直「よく分からないまま」使い続けている
- 設定画面を触ったのは導入時だけで、その後は一切確認していない
- 外出先からも見られると聞いて便利そうだから、そのままにしている
- 取引先の資料や顧客情報も全部入っているが、誰がどう守っているのか説明できない
- もし情報が漏れたら、社員ではなく社長である自分が責任を問われると薄々感じている
- ニュースで「NASが原因の情報漏えい」を見て、他人事ではないと思い始めた
この記事では、初期設定のままNASを使い続ける危険性と、社長判断で今すぐ取るべき具体的な対策を解説します
まず知っておくべき事実:NASは「金庫」ではなく「玄関付きの倉庫」です

NASは便利な分、外から見える前提で作られている
NASは社内のファイルを一箇所にまとめて管理できる便利な機器です。しかし、多くの製品は「外出先からアクセスできる」ことを前提に設計されています。つまり、何も設定を変えなければ、インターネットの向こう側と常につながった状態です。
「社内に置いてある=安全」という思い込みが一番危ない
社内の棚に置いてあるから大丈夫、LANケーブルでつながっているだけだから安心。この認識が最も危険です。初期設定のNASは、鍵がかかっていない玄関をインターネット側に向けて開けている状態と同じです。
攻撃者は「会社名」ではなく「弱い機器」を探している
中小企業だから狙われない、ということはありません。実際には、攻撃者は無差別に「設定が甘いNAS」を自動で探しています。規模や業種は関係ありません。
結論:NASは置いた瞬間から「外部にさらされる可能性がある機器」だと社長が理解する必要があります。
実際に起きている被害:初期設定NASが引き起こす3つの最悪シナリオ
シナリオ1:顧客・取引先データの外部流出
請求書、契約書、見積書、名刺データ。NASには会社の信用そのものが詰まっています。これらが外部から閲覧・ダウンロードされると、社長名での謝罪、取引停止、損害賠償に発展します。
シナリオ2:ランサムウェアによる業務停止
NASの中身が突然すべて暗号化され、「元に戻したければ金を払え」と表示されるケースです。バックアップも取っていなければ、数年分のデータが一瞬で使えなくなります。
シナリオ3:情報漏えいに気づかないまま時間が経過する
最も怖いのは、盗まれていることに気づかないケースです。数ヶ月後、取引先から「この資料、なぜ第三者が持っているのか」と聞かれて初めて発覚します。
| 被害内容 | 会社への影響 |
|---|---|
| 顧客情報流出 | 信用失墜・取引停止 |
| データ暗号化 | 業務停止・復旧費用発生 |
| 漏えい発覚遅延 | 被害拡大・説明責任増大 |
なぜ初期設定のまま使われてしまうのか:社内で起きがちな3つの誤解

「業者が入れてくれたから大丈夫」という誤解
導入業者は「設置」までが仕事で、運用やセキュリティ設定までは手を入れていないケースがほとんどです。初期設定=安全設定ではありません。
「パスワードをかけているから安心」という誤解
初期IDと簡単なパスワードだけでは、防犯性はほぼゼロです。世界中から何万回も試される前提で考える必要があります。
「今まで問題なかった」という危険な判断
被害は突然起きます。昨日まで無事だったことと、明日も安全であることは全く別です。
結論:問題が起きていないのは「運が良かっただけ」と社長が認識を改めることが重要です。
社長判断で今すぐやるべき対策1:外部アクセス設定を必ず確認する
まずは「外から見える設定」になっていないか確認する
NASの管理画面で、「外部アクセス」「リモートアクセス」「クラウド連携」といった項目が有効になっていないかを確認します。使っていない機能はすべて停止してください。
社員任せにせず、社長が存在を把握する
設定変更は担当者任せにせず、「何を止めたのか」を社長自身が把握することが重要です。
社長判断で今すぐやるべき対策2:IDとパスワードを整理し直す
初期ID・共有IDは必ず廃止する
全員が同じIDを使っている状態は、誰が何をしたか分からなくなります。必ず個人ごとにIDを分けてください。
退職者のアカウントをそのままにしない
辞めた社員のIDが残っているケースは非常に多く、内部不正や外部流出の原因になります。
社長判断で今すぐやるべき対策3:NAS任せにしないバックアップ体制を作る
NASが壊れたら全滅、という状態を避ける
NASは便利ですが万能ではありません。別の機器やクラウドへのバックアップを必ず用意してください。
「元に戻せるか」を一度試す
バックアップは「取っているつもり」では意味がありません。実際に戻せるかを確認することが重要です。
結論:NASは保管場所であり、最後の砦にしてはいけません。
Security Choiceとしての提案:製品選びと設定確認は社長の保険です

NASは製品ごとに「危険になりやすさ」が違う
管理画面の分かりやすさ、初期設定の厳しさ、更新頻度は製品によって大きく異なります。
第三者視点での設定確認が事故を防ぐ
自社だけで判断せず、NASやセキュリティに詳しい第三者に一度チェックさせることで、多くの事故は未然に防げます。
まとめ:明日からできる一歩
- NASが外部公開されていないかを確認する
- 不要なIDと初期設定を見直す
- バックアップが本当に戻せるかを確認する
この3点だけでも、会社のリスクは大きく下げられます。
「知らなかった」では済まされない時代だからこそ、今の状態を把握することが社長の仕事です。

