「10人だからこの機種で大丈夫ですよ」
こう言われてUTMを入れたのに、いざ使い始めたら社内から不満が出る。
「なんかネット遅くない?」
「Zoomが止まる」
「クラウド開くのに時間かかる」
正直、これ現場で何度も見てきました。しかも、あとから気づくんです。「スペック足りてなかったじゃん…」って。
最悪の場合、業務が止まって取引先に迷惑がかかる。信用にも関わります。
- 従業員数だけで機種を選んでいる
- 「通信速度」は回線の話だと思っている
- UTMは「セキュリティだけ」と考えている
- 営業のおすすめをそのまま採用している
- クラウドやZoomの利用量を考えていない
- 導入後の「遅い」という声を軽く見ている
もし1つでも当てはまるなら、今のUTM選びは危ない方向に行っています。
この記事では、「スループット」という考え方でUTMを選び、通信トラブルを未然に防ぐ具体的な判断基準まで落とし込みます
UTM選びで一番多い失敗は「従業員数ベース」

なぜ「人数」で選んでしまうのか
一番多いのは「分かりやすいから」です。営業も「20人規模ならこれ」と言いやすいし、社長も判断しやすい。
ただ、ここに落とし穴があります。今の業務は昔と違って、通信量がバラバラなんです。
メール中心の会社と、クラウドや動画を使う会社では、同じ10人でも負荷が全然違います。
それなのに人数で決めると、見当違いなスペックを選ぶことになります。
放置するとどうなるか
最初は「ちょっと遅いな」で済みますが、だんだん業務に影響が出ます。
特に朝の始業直後や、昼休み明けはアクセスが集中します。そのタイミングで止まると、全員の手が止まるんです。
「たまにだからいいか」と思っていると、積み重なって生産性が落ちていきます。
現場でよくある勘違い
「回線が遅いんじゃないか」と疑うケースが多いです。でも実際はUTMがボトルネックになっていることがかなりあります。
特に安い機種を入れている場合、セキュリティ処理で通信が詰まってしまうんです。
UTMは「人数」ではなく「どれだけ通信するか」で選ばないと失敗します
「スループット」とは何かをちゃんと理解する
ざっくり言うと「さばける通信量」
スループットは、UTMが1秒間に処理できる通信量のことです。
例えるなら、高速道路の車線数みたいなものです。車が多いのに車線が少ないと、渋滞しますよね。
UTMも同じで、処理能力が足りないと通信が詰まります。
数字の見方で間違いやすいポイント
カタログには「最大1Gbps」とか書いてありますが、これを鵜呑みにすると危険です。
実際は、セキュリティ機能を全部オンにすると、性能はガクッと落ちます。
ここを見落としている会社、かなり多いです。
実務での目安の考え方
単純に「回線速度=必要性能」ではありません。
例えば100Mbps回線でも、UTMはその数倍の処理能力が必要になることがあります。
理由は、検査処理やログ記録で余計に負荷がかかるからです。
なぜ通信が遅くなるのか(現場のリアル)

セキュリティ機能が増えるほど重くなる
UTMはウイルスチェックや不正アクセス防止など、複数の機能を同時に動かしています。
これが全部ONになっていると、処理がどんどん重くなります。
「守りを強くするほど遅くなる」というジレンマがあるんです。
クラウド利用の増加
最近はほとんどの業務がクラウドです。Googleドライブ、会計ソフト、顧客管理…全部外にアクセスします。
これが一斉に動くと、一気に通信量が跳ね上がります。
動画・Web会議の影響
ZoomやTeamsは、思っている以上に通信を食います。
特に複数人が同時に会議すると、UTMの処理が追いつかなくなるケースが多いです。
今の業務環境では「想定以上に通信が増える」のが前提です

UTMのスペック比較(ここだけは見てほしい)
| 項目 | 良い選び方 | 危ない選び方 |
|---|---|---|
| 基準 | スループットで判断 | 従業員数で判断 |
| 数値の見方 | 実効性能を確認 | 最大値だけ見る |
| 将来対応 | 余裕を持たせる | 今ピッタリで選ぶ |
| 用途理解 | クラウド・会議も考慮 | メール前提で考える |
余裕を持たせるべき理由
業務は確実に増えます。クラウドも増えます。動画も増えます。
ギリギリのスペックだと、半年後に詰みます。
最初から余裕を持たせた方が、結果的に安く済むことが多いです。
価格だけで選ぶと危険
安い機種はだいたい処理能力が低いです。
導入費用を抑えても、業務効率が落ちたら意味がありません。

導入前に社長が確認すべき3つの質問

① 同時接続数は何人か
実際に同時にネットを使う人数を確認してください。
全員ではなく「ピーク時」で考えるのがポイントです。
② クラウド・動画の利用状況
Zoom、YouTube、クラウドツールの使用頻度を聞いてください。
これを無視すると確実に読み違えます。
③ セキュリティ機能はどこまで使うか
全部ONにするのか、必要最低限にするのかで必要性能が変わります。
ここを決めずに機種選定するとズレます。
「誰が・いつ・どれだけ使うか」を具体的に出すだけで失敗はほぼ防げます

まとめ:UTM選びは「余裕」で勝負する

UTM選びで一番怖いのは、「入れた後に気づく」ことです。
しかも、通信が遅い原因は分かりにくいので、対処が後手になります。
だからこそ最初の選定が重要です。
- 従業員数で選ばない
- スループットで判断する
- クラウド・動画利用を考慮する
- 余裕のあるスペックを選ぶ
- 導入前に必ずヒアリングする
明日やるべきことはシンプルです。
今のUTMの「スループット」と「実際の利用状況」を確認してください。
もし分からなければ、業者に「実効性能はどれくらいか」と聞くだけでもOKです。
安さや営業トークで決めると、あとで必ず現場が苦しみます。ここは逃げずに確認しましょう
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