補助金申請の「GビズID」って何?社長が今すぐやるべき申請準備の3ステップ

「セキュリティ対策に補助金が出るなら使いたいけど、gBizIDってやつをまず取れって言われた。これ、何なの?」

社長、その気持ち、本当によく分かります。私も初めてこの仕組みを見たときは「また面倒な手続きが増えるのか……」と胃が痛くなりました。せっかく「会社のセキュリティをしっかりしよう!」と決意したのに、専門用語だらけの登録作業で足止めを食らうのは、正直言って苦痛でしかありませんよね。

でも、ここを突破しないと、本来もらえるはずの数十万円、数百万円という補助金が1円も入ってきません。それどころか、手続きに手間取っている間に「補助金の予算が終了しました」なんてことになったら、目も当てられません。以下のような状況に心当たりはありませんか?

  • 補助金の案内を読んだけど「gBizID」という言葉が出てきた瞬間にブラウザを閉じた
  • とりあえず登録しようとしたが「プライム」とか「エントリー」とか種類があって意味不明
  • 「印鑑証明書が必要」と書いてあって、それだけでやる気が失せた
  • IDの発行までに1〜2週間かかると聞いて、もう間に合わないのではと焦っている
  • そもそも、自分の会社がどのIDを取ればいいのか誰も教えてくれない

この記事では、gBizIDの正体を中学生でも分かるように噛み砕き、社長が補助金を一発で手に入れるための「最短3ステップ」をお伝えします。

目次

gBizIDは「ネット上の実印」!なぜ補助金申請に必須なのか?

これ1つで行政手続きが完結するパスポート

gBizIDを一言でいうなら、「行政サービスの共通パスポート」です。これまでは、補助金の申請、社会保険の手続き、法人の登記変更など、窓口ごとに書類を書いてハンコを押して郵送していましたよね。これを「全部ネットで、かつ一つのIDで終わらせよう」という国の方針で作られたのがgBizIDです。

なぜこれが起きているかというと、国も「紙の処理」に限界を感じているからです。特にUTM(統合脅威管理)や法人用Wi-Fiの導入を支援する「IT導入補助金」などは、完全オンライン化されています。つまり、gBizIDを持っていない会社は、土俵にすら上がらせてもらえないのが今のルールなんです。

社長が誤解しやすい「IDの種類」の落とし穴

ここで多くの社長がハマるのが、「種類が多すぎる」という問題です。サイトに行くと「gBizIDプライム」「gBizIDメンバー」「gBizIDエントリー」という3つの名前が出てきます。ここで適当に「一番簡単そうなやつでいいや」とエントリーを選んでしまうと、補助金申請には使えません。ここは絶対に間違えないでください。

補助金申請に必要なのは「gBizIDプライム」一択です。これ以外は、今の段階では忘れてしまって構いません。現場でよくあるのは、間違えて「エントリー」を取得してしまい、いざ補助金を申請しようとしたときに「このIDでは権限がありません」とエラーが出て、締め切り直前にパニックになるケースです。こうなると、もう一度最初からやり直し。数週間のロスは致命傷になります。

補助金申請なら迷わず「gBizIDプライム」を申請しましょう。エントリーでは申請できません。

セキュリティ対策にこそgBizIDが必要な3つの理由

IT導入補助金の「必須条件」になっている

昨今のサイバー攻撃増加を受けて、国は中小企業のセキュリティ強化を強く求めています。そのため、UTMの設置やVPN構築に対して、費用の半分や3分の2を補助する制度が整っています。しかし、これらの申請にはgBizIDプライムが100%必要です。逆に言えば、IDさえあれば「最新のセキュリティ設備が実質半額以下で手に入る」というチャンスを掴めるわけです。

後回しにすると「補助金切れ」で泣くことになる

補助金には必ず「予算」と「期限」があります。例えば「今年度の予算がなくなったので受付終了です」というアナウンスが出てから慌ててgBizIDを取得しようとしても、発行に2週間かかっていたら間に合いません。私の知っている社長でも、「UTMを導入しようとしたら、ID発行を待っている間に補助金の枠が埋まってしまい、結局自腹で100万円払った」という方がいます。これは本当にもったいない話です。

取引先から「セキュリティ証明」を求められた時の武器になる

最近では、大手の取引先から「お宅のセキュリティ体制はどうなっていますか?」というアンケート(チェックシート)が届くことが増えていますよね。gBizIDを使って「SECURITY ACTION(セキュリティ・アクション)」などの宣言を行っておくと、それ自体が会社の信頼性アピールになります。単なるID取得だと思わず、「信頼を買うための手続き」だと考えてみてください。

補助金の予算は早い者勝ち。ID発行の待ち時間でチャンスを逃すのが一番のリスクです。

これだけは揃えて!申請前に用意する「魔法のセット」

Closeup business people hands typing on keyboard computer desktop for using internet, searching data, working, writing email.

法人の「印鑑証明書」がすべての鍵

オンラインで完結すると言いながら、gBizIDプライムの初回申請には「紙の印鑑証明書」が必要です。「デジタルなのに紙かよ!」と突っ込みたくなりますが、なりすましを防ぐための最終手段なんですね。この証明書は、発行から3ヶ月以内のものに限られます。手元に古いものがあっても使えないので注意してください。

現場の実例として、法務局に行く時間がなくて総務のスタッフに頼んだものの、委任状がどうのこうので手間取っているうちに1週間が過ぎた……というパターンをよく見かけます。社長が外出ついでにパッと取ってくるのが一番早いです。これさえあれば、あとはパソコンに向かうだけです。

スマホまたは携帯電話を手元に置く

申請の途中で「SMS(ショートメッセージ)」による認証があります。会社の固定電話ではなく、社長が普段使っているスマホの番号を登録するのがスムーズです。なぜなら、今後ログインするたびにスマホに認証コードが届くようになるからです。これを担当者のスマホにしてしまうと、担当者が休みの日に社長がログインできない……という不便な状況に陥ります。

印鑑証明書は最新のものを。SMS認証は社長のスマホで行うのが、運用のコツです。

失敗しない!gBizID申請の具体的3ステップ

ステップ1:公式サイトで情報を入力する

まずはgBizIDの公式サイトにアクセスし、「gBizIDプライム作成」ボタンを押します。ここで法人番号を入力すると、会社名や住所が自動で反映されます。便利ですよね。ここで一つ注意なのが、メールアドレスです。これは社長が普段使っているアドレスか、会社の代表アドレスにしてください。無料のフリーメールでも可能ですが、セキュリティを気にするなら独自ドメインのアドレスを推奨します。

ステップ2:申請書を印刷し、実印を捺印する

情報を入力し終えると、申請書のPDFが作成されます。これをプリンターで印刷してください。そして、そこに「法人の実印(丸印)」を鮮明に押します。この印影がかすれていたり、逆さまだったりすると、審査に落ちて差し戻されます。現場では「印影が不鮮明で2週間ロスした」という悲しい話もザラにあります。朱肉をしっかりつけて、魂を込めて押してください。

ステップ3:郵送して「審査待ち」を楽しむ

印刷した申請書と、ステップ3で用意した印鑑証明書をセットにして、運用センターへ郵送します。ここが最後の関門です。「あとで出そう」とデスクの端に置いたまま忘れてしまう社長が、実は一番多いのです。封筒に入れたら、その足でポストに向かってください。あとは、1〜2週間ほどで登録したメールアドレスに「発行完了」の通知が届くのを待つだけです。

入力→印刷・捺印→郵送。この3つの作業を「同じ日」に終わらせるのが最速のコツです。

gBizIDの種類と役割の比較表

どれを取るべきか迷ったときのために、一目でわかる比較表を用意しました。社長が見るべきは「プライム」の列だけです。

項目gBizIDプライムgBizIDメンバーgBizIDエントリー
補助金申請可能(必須)一部可能不可
印鑑証明書必要不要不要
審査期間約1〜2週間即日(プライムが発行)即日
主な用途社長・法人代表者用従業員・担当者用簡易的な書類閲覧用

IDが届いたら次に何をすべきか?セキュリティ対策の第一歩

Man touching a data security concept on a touch screen

ID管理は「社長の仕事」と割り切る

無事にIDが発行されたら、その管理は厳重に行ってください。gBizIDは「ネット上の実印」ですから、これが流出すると勝手に補助金を申請されたり、会社の情報を書き換えられたりするリスクがあります。よくある失敗は、パスワードを付箋に書いてパソコンに貼っておくこと。これはセキュリティ機器を導入する以前の問題です。パスワード管理ツールを使うか、少なくとも金庫で管理するレベルの重要物だと認識してください。

まずは「セキュドック」で自社の弱点を知る

IDが手に入れば、いつでも補助金を使ってセキュリティ機器を導入できます。しかし、何を導入すべきか分からないままUTMを買ってしまうのは、症状が分からないのに強い薬を飲むようなものです。まずは、当サイトが提供している無料診断ツール「セキュドック」を使って、自社のLAN環境のどこに穴があるのかを確認してみてください。

専門家に見積もりの「適正」を聞いてみる

もし既に業者から見積もりをもらっているなら、それが「補助金狙いの高額設定」になっていないかチェックが必要です。gBizIDを取ったあとの社長を狙って、法外なリース契約を迫る業者もゼロではありません。当サイトのデータベースで、機器の実勢価格と比較してみることを強くお勧めします。

ID取得はゴールではなくスタート。浮いた予算で、最強の防御壁を築きましょう。

まとめ:面倒なのは今だけ!補助金で会社を守る切符を手に入れよう

gBizIDの申請は、確かに面倒です。印鑑証明を取りに行き、ハンコを押し、郵送する。この手間を「コスト」と考えるか、数倍のリターンを生む「投資」と考えるかで、1年後の会社の安全性は大きく変わります。

  • まずは「印鑑証明書」を1枚取得する
  • gBizID公式サイトで「プライム」を申請する
  • 届いたIDで補助金情報をチェックし、UTMなどの検討を始める

もし途中で「自分の会社の場合はどうすればいい?」「この見積もり怪しくない?」と不安になったら、いつでもSecurity Choiceに相談してください。私たちは、社長が情報の非対称性で損をしないための味方です。

今すぐ印鑑証明を取りに行きましょう。その一歩が、会社をサイバー攻撃の脅威から救い、かつ賢く節税する第一歩になります。

この記事を書いた人

大手OA機器会社出身のメンバーを中心に、中小企業のIT領域をトータルで支援。現場での導入・施工経験に基づき、UTMやWi-Fiなどのネットワーク機器の選び方を発信。現在も現場の最前線で、企業のITインフラ構築に携わっています。

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