「無料でもいらない」補助金UTMの罠。申請前に確認すべきスペックと保守の落とし穴

正直に言います。
「補助金でUTMを入れました」って聞いて、ヒヤッとする案件、現場で何度も見ています。

・無料だからと勢いで申請した
・ベンダーに任せきりで中身を見ていない
・入れた瞬間がゴールになっている
・保守費用の説明をちゃんと聞いていない
・誰が毎日見るのか決まっていない
・トラブルが起きた時の連絡先が曖昧

  • 補助金だから損はしていないはず、と思っている
  • 「最低限守れている」となんとなく安心している
  • 社内でUTMの話題が一切出ない
  • 警告が出ても、正直よく分からない
  • ベンダーからの連絡が年1回くらい

この状態、実は一番危ないです。
なぜなら「守っているつもり」で、実際は穴だらけだから。

この記事では、補助金UTMで失敗しないために、社長が申請前・契約前に紙に書き出して確認すべき具体ポイントを整理します。

目次

そもそも「補助金UTM」が危なくなりやすい理由

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補助金の条件が「最低限」だから

補助金で対象になるUTMは、正直スペックが最低限なことが多いです。
理由はシンプルで、「多くの企業に広く配る」設計だから。

放置すると、通信量が増えた瞬間に処理が追いつかず、社内ネットが重くなります。
社長は「最近ネット遅いな」で終わりがちですが、裏では防御が間に合っていません。

よくある誤解は、「UTMがある=全部守ってくれる」。
実際は、最低限の鍵が付いただけ、というケースも多いです。

申請を通すことがゴールになりがち

補助金案件は、どうしても「採択されるか」が一番の山場になります。
その結果、入れた後の運用設計がすっぽり抜けます。

放置すると、導入直後は説明があったのに、半年後には誰も触らない箱になります。

現場では「最初の説明資料、どこ行った?」が本当によくあります。

補助金はスタート地点であって、ゴールではありません

スペック表で必ず見るべき「3つの数字」

同時接続数と処理性能

スペック表に小さく書いてある「同時接続数」。
これ、社員数ではありません。

PC、スマホ、複合機、クラウド接続、全部含めた数です。
放置すると、朝一や月末に通信が詰まります。

社長は「人数分あれば足りる」と思いがちですが、実際は倍以上使っています。

セキュリティ機能の更新頻度

ウイルスや不正通信は、毎日形を変えます。
更新が月1回だと、正直追いつきません。

放置すると「検知していないから安全」という、怖い勘違いが起きます。

現場では「警告が出ない=大丈夫」と思われがちです。

ログ保存期間

何か起きた時、過去の通信履歴が見られないと原因が追えません。
短いと、調査そのものができません。

社長は「何かあったら業者が調べてくれる」と思いがちですが、ログが無いと無理です。

スペックは「今」ではなく「1年後」を想像して見る

一番の落とし穴は「保守契約」

Man touching a data security concept on a touch screen

初年度無料のワナ

補助金UTMで多いのが、初年度保守無料。
聞こえは良いですが、2年目以降で一気に現実が来ます。

放置すると、更新時に想定外の金額を提示されます。

社長は「そんな話、聞いてない」となりがちですが、契約書には小さく書いてあります。

保守内容が曖昧

保守=何をしてくれるのか、説明できる人は意外と少ないです。
障害対応だけなのか、設定変更も含むのか。

現場では「それは保守外です」と言われて初めて気づきます。

保守費用は「金額」より「中身」を確認

「誰が見るのか」が決まっていない会社の末路

警告メールが誰にも届かない

UTMは警告を出します。
でも、誰のメールに飛んでいますか?

放置すると、危険な通信があっても気づきません。

社長のメールに全部届いて、結局見ていないケース、本当に多いです。

社内で触れてはいけない箱になる

「触ると壊れそう」で、誰もログインしません。
結果、存在を忘れます。

現場では、設置場所すら分からないこともあります。

週1回、5分見る人を決めるだけで全然違う

補助金UTMと“ちゃんとしたUTM”の違い

項目補助金UTM見直したUTM
処理性能最低限余裕あり
更新頻度遅めほぼリアルタイム
保守対応限定的運用込み
社内運用決まっていない役割が明確

補助金は「導入費を下げる手段」であって、性能保証ではない

社長が申請前にやるべき最終チェック

このUTM、3年後も使う前提か

補助金期間だけのつもりなら、逆に危険です。
途中で入れ替える方が高くつきます。

保守費用を紙に書き出したか

月額・年額・更新時。
全部見える形にしてください。

誰が、いつ、何を見るか決めたか

これが決まっていないなら、入れない方がマシです。

分からないまま申請するなら、一度立ち止まる

まとめ:補助金UTMで失敗しないために

明日やってほしいことは3つだけです。

  • 契約書の保守欄をもう一度読む
  • UTMの管理画面を開いてみる
  • 「誰が見る?」を社内で決める

無料でも、守れないなら意味がない。ここで目を背けると、後で必ず高くつきます。

この内容を社内マニュアル化して、UTMを「置物」にしない仕組みを作りましょう

この記事を書いた人

大手OA機器会社出身のメンバーを中心に、中小企業のIT領域をトータルで支援。現場での導入・施工経験に基づき、UTMやWi-Fiなどのネットワーク機器の選び方を発信。現在も現場の最前線で、企業のITインフラ構築に携わっています。

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