「情シスに聞いて」はNG。セキュリティ調査票で社長が即答すべき難問トップ5

正直、あのメールが来た瞬間に胃がキュッとなる社長、多いです。件名はだいたい「セキュリティ調査票のご提出のお願い」。期限は短い。添付はExcel。しかも質問がやたら細かい。

「情シスに聞いて」って言えたら楽なんですが、そもそもいない。外注先に丸投げ? それも時間がかかる。で、手が止まる。この“止まり”が一番危ないんです。

実際に現場でよく聞く不安、並べます。

  • これ、間違えて書いたら取引止まるんじゃ…
  • どこまで正直に書くのが正解?
  • 専門用語が多すぎて意味が分からない
  • 過去の事故とか、書かないとダメ?
  • 毎年同じこと聞かれてる気がする

最悪の未来はシンプルです。回答が遅れる、内容が曖昧、確認に時間がかかる。その結果「今回は見送ります」「次回以降で」。信用は一気に削られます。

この記事のゴールは、社長が“その場で即答できる判断軸”を手に入れることです。

目次

難問1:情報セキュリティの責任者は誰ですか?

なぜこの質問が出てくるのか

取引先が知りたいのは「何かあった時、誰が責任を持つ会社か」です。肩書きの立派さではありません。連絡がつく人、決断できる人がいるかどうか。

ここで止まる理由は、「専任がいない=書けない」と思い込むこと。実は違います。

現場では、社長が責任者でも全く問題ありません。むしろ情シス不在なら、それが自然です。

放置するとどうなるか

空欄や「未定」は、かなり印象が悪いです。体制が無い=管理されていない、という受け取られ方をします。

実際に、ここだけで差し戻しになるケース、何度も見ました。

社長が誤解しやすい点

「責任者=専門家じゃないとダメ」という誤解。違います。責任を負う人、判断する人です。

だから社長でOK。補足で「実務は外部ベンダー支援あり」と書けば十分です。

結論:責任者は社長。迷ったらそう書く。

難問2:セキュリティポリシーは文書化されていますか?

なぜ聞かれるのか

ルールがあるか、守らせる仕組みがあるか。その最低限の確認です。

完璧な分厚い規程は求められていません。

放置するとどうなるか

「口頭のみ」「各自判断」は危険判定になりやすいです。

事故が起きた時、会社としての姿勢が問われます。

よくある現場事例

実際は、メール注意・USB禁止・パスワード管理、これだけ決めてる会社が多い。

それを文書にしてないだけ。紙1枚でも“文書化”です。

コツ:A4一枚でOK。存在することが大事。

難問3:ウイルス対策・不正侵入対策は何を使っていますか?

Cybersecurity privacy of data protection, businessman using laptop Secure encryption technology, security Internet access, security encryption of user private data, business confidentiality.

なぜ細かく聞かれるのか

取引先は「最低限やっているか」を見ています。

製品名が分からなくても、方向性が分かればOKです。

社長が止まりがちなポイント

横文字が多くて怖くなる。正確に書かないといけないと思う。

実際は「ウイルス対策ソフト導入」「外部からの侵入を防ぐ機器あり」で十分な場合が多い。

現場あるある

ベンダーに確認せず、勘で書いてしまい後で訂正。これが一番もったいない。

注意:分からない場合は“確認中”と正直に。嘘はNG。

難問4:過去に情報漏えい・事故はありましたか?

なぜ聞かれるのか

事故の有無より、向き合い方を見ています。

隠す会社か、改善する会社か。

放置・誤魔化しのリスク

後から発覚した時のダメージは致命的です。

信頼関係が一気に崩れます。

現場での正解例

「過去に軽微な事案あり。再発防止策を実施済み」

これで評価が下がることは、ほぼありません。

結論:事実+対策を書く。それだけ。

難問5:従業員への教育・周知はどうしていますか?

なぜ重要視されるのか

事故の多くは人為ミスです。ここを見ています。

よくある勘違い

研修会社を入れないとダメ、と思い込む。

実際は、朝礼で注意喚起、メール共有でも立派な教育です。

現場あるある

やってるけど、記録してない。これがもったいない。

コツ:やった事実を残す。日付と内容だけでOK。

即答できる会社止まる会社
責任者が明確担当不在で空欄
簡易でも文書あり口頭ルールのみ
分からないは確認勘で記入

まとめ:明日で社長がやるべき具体行動

ここまで読んだ社長に、明日やってほしい一歩はシンプルです。

  • 調査票で毎回止まる質問を3つ書き出す
  • 外部ベンダーに正式な回答テンプレをもらう
  • A4一枚の社内ルールを作る

「分からないから止める」会社から、「分かる範囲で即答する」会社へ。これだけで評価は変わります。

この内容を社内マニュアル化して、次回は5分で回答できるようにしましょう。

この記事を書いた人

大手OA機器会社出身のメンバーを中心に、中小企業のIT領域をトータルで支援。現場での導入・施工経験に基づき、UTMやWi-Fiなどのネットワーク機器の選び方を発信。現在も現場の最前線で、企業のITインフラ構築に携わっています。

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