【警告】中古UTMは「ただの箱」?ライセンス切れが招く最悪のセキュリティ事故

「えっ、これ、ただの鉄の箱なんですか……?」

ある社長さんのオフィスを訪ねたとき、誇らしげに指差された「中古で安く買った」というセキュリティ機器。そのランプは虚しくオレンジ色に点滅していました。私は喉まで出かかった言葉を飲み込みました。正直、伝えるのが辛かったです。せっかく社員を守るために数万円、十数万円を投じたのに、それが「全くの無意味」だったなんて。私なら、その瞬間に膝から崩れ落ちて胃がキリキリ痛み出します。

最近、オークションや中古販売サイトで「UTM(統合脅威管理)」という、インターネットの出入り口を守る機械が安く売られているのをよく見かけます。でも、これにはプロにしか見えない「猛毒」が隠されているんです。知らずに導入して、ある日突然、社内のパソコンがすべてロックされ、取引先にウイルスメールをばら撒いてしまったら……。想像するだけでゾッとしますよね。会社を畳むレベルの信用失墜が、すぐ隣まで来ているかもしれません。

  • 「安物買いの銭失い」で会社を潰したくない
  • UTMを入れているはずなのにネットが遅い、または不安だ
  • 「ライセンス」という言葉の意味がぶっちゃけよく分からない
  • 中古で十分だという社員の意見に違和感がある
  • 最新のウイルス攻撃(ランサムウェアなど)のニュースを見て震えている

もしあなたが「セキュリティにお金はかけたくないけれど、最低限の守りは固めたい」と願うなら、中古品や型落ち品という選択肢は今すぐゴミ箱に捨ててください。なぜ中古のUTMが「ただの箱」どころか「時限爆弾」になってしまうのか。その残酷な真実を、包み隠さずお話しします。

この記事のゴールは、中古UTMの危険性を100%理解し、二度と「ただの箱」を掴まされないための正しい選定基準を身につけることです。

目次

そもそもUTMとは何か?「凄腕の警備員」は給料を払わないと働かない

UTMは「機械」ではなく「サービス」である

UTM(統合脅威管理)を、ただの「ルーター」と同じだと思っていませんか?ルーターは一度買えば壊れるまで動きますが、UTMは全く別物です。UTMは、言わば「常に最新の手配犯リストを持っている警備員」です。インターネットという危険な街から、怪しいやつが入ってこないか、24時間体制で荷物検査をしています。

ここで重要なのが「ライセンス」です。これは警備員に支払う給料のようなものです。給料(ライセンス料)が切れた瞬間、警備員は一切の仕事を放棄します。機械の電源は入っていますし、ネットも繋がります。でも、荷物検査は「ノーチェック」。最新のウイルスが目の前を通っても、「あ、どうぞ」とスルーしてしまうんです。これが「ただの箱」と呼ばれる所以です。現場でこれを見つけたとき、私はいつも「これ、鍵のかかっていない玄関ドアと同じですよ」とお伝えしています。社長さんは決まって絶句されますが、これが現実なんです。

最新のウイルスに対応できない「脳死」状態の怖さ

ウイルスは毎日、数万、数十万という単位で新しい種類が生まれています。中古で売られているUTMの多くは、ライセンスが切れているか、更新期限が間近です。ライセンスが切れたUTMは、1年前、2年前の「古い手配犯リスト」しか持っていません。昨日生まれたばかりの最新ウイルスから見れば、そんな警備員はいないも同然。鼻歌まじりに社内ネットワークへ侵入してきます。

社長が「うちは中古だけどUTMを入れているから安心だ」と誤解しているのが一番の恐怖です。本当は無防備なのに、守られていると思い込んでいる。これを私たちは「偽りの安心感」と呼んでいます。これが原因で、対策が遅れ、最悪の事故を招く事例が後を絶ちません。

UTMの本体代金は「警備員の制服代」に過ぎません。本当の価値は、毎日更新される「最新の知能(ライセンス)」にあるんです。

なぜ中古UTMが市場に出回るのか?そこにある「不都合な真実」

再アクティベーション(再登録)の壁が高すぎる

「中古で買って、後からライセンスだけ買えばいいじゃないか」と考える賢い社長さんもいます。しかし、ここにはメーカーが仕掛けた「高い壁」があります。多くのメーカー(FortinetやCheck Pointなど)は、中古で転売された機器のライセンス再契約を非常に難しくしています。あるいは、数年分の遡り料金を請求されたり、新品を買うのと変わらないほどの手数料を取られたりします。

結局、中古本体を安く買っても、まともに動かそうとすると新品以上のコストがかかる。これを知らずに買ってしまうのは、まさに「罠」です。現場の独り言ですが、中古機器を売る側は「ライセンスについてはメーカーに問い合わせてください」と逃げることがほとんど。不親切極まりないですが、これが中古市場のルールです。私は何度も、この言葉を信じて無駄金を叩いた社長さんの悔しそうな顔を見てきました。本当にもったいない。

前の持ち主の「呪い(設定)」が残っているリスク

中古UTMには、前の会社のネットワーク設定が残っていることがあります。これが原因で、社内のネットが繋がらなくなったり、特定のサイトが見られなかったりと、トラブルの温床になります。最悪の場合、前の会社の悪意ある管理者が「裏口(バックドア)」を仕掛けている可能性だってゼロではありません。セキュリティを強化するために買った機械が、自らウイルスを呼び込む「トロイの木馬」になる。こんな皮肉な話、あっていいはずがありません。

中古UTMを導入することは、他人の使い古しの「中身が分からない鍵」を自社の金庫に使うのと同じくらい無謀な行為です。

【実録】「中古UTMで十分」と言った会社を襲った悲劇

Confused businessman with stressed and worried about working mistake and problems.

事例:たった1台のPCから全顧客データが消失

ある従業員30名の製造業の会社での実話です。社長はコスト削減のために、オークションで買った中古のFortiGateを設置しました。ライセンスは切れていましたが、ネットは繋がるので「大丈夫だろう」と放置。しかし数ヶ月後、事務員がたまたま開いたメールの添付ファイルから、ランサムウェアという「身代金要求型ウイルス」が侵入しました。

本来、ライセンスが有効なUTMなら「このファイルは怪しい!」と入り口で止めてくれたはずです。しかし、中身が「ただの箱」だったその機械は、ウイルスを素通りさせました。結果、会社のサーバーにある設計図も顧客リストもすべて暗号化。犯人からは数千万円の身代金を要求されました。結局、バックアップも汚染されており、その会社は1ヶ月以上の操業停止を余儀なくされました。損害額は、新品のUTMが100台買えるレベル。社長は「あのとき、ケチらなければよかった……」と、真っ白な顔で呟いていました。この時の社長の背中の寂しさは、今でも忘れられません。

現場でよくある「中古トラブル」のチェック項目

中古や古い機器を使っていると、以下のような「前兆」が出ることがあります。一つでも当てはまるなら、あなたの会社は今、非常に危険な状態です。

  • UTMの管理画面を開くと「Expired(期限切れ)」と赤字で出ている
  • 特定のパソコンからだけ、頻繁にネットが切れる
  • 機器のファンの音が異常に大きく、熱を持っている
  • 導入した業者と連絡が取れなくなっている
  • 5年以上、同じ機械を使い続けている

セキュリティ事故は「起きてから」では遅すぎます。このリストに心当たりがあるなら、今すぐプロに相談してください。

新品・リース・中古はどう違う?社長が決断するための比較表

結局、どれが一番「お得」で「安心」なのか

中小企業の社長にとって、コストは無視できません。でも、安さの裏にあるリスクを天秤にかける必要があります。私たちは現場のプロとして、10名以上の規模であれば「新品(一括またはリース)」を強く推奨しています。理由は、以下の比較表を見れば一目瞭然です。

比較項目新品(購入・リース)ライセンス切れ中古品家庭用ルーター(代用)
ウイルス防御力◎(最新の状態をキープ)×(古いウイルスしか防げない)×(防御機能がない)
サポート対応◎(故障時も代替機が届く)×(すべて自己責任)△(メーカー保証のみ)
導入コスト△(数十万〜)◎(数千円〜)◯(数千円〜)
5年間の安心感◎(完全に守られる)×(常にリスクに怯える)×(守られていない)
おすすめ度★★★★★☆☆☆☆☆(論外)★☆☆☆☆(5人以下なら…)

なぜ「リース」が中小企業に選ばれるのか

数十万円のキャッシュを一度に出すのは勇気がいりますよね。そこで多くの中小企業が選んでいるのが「リース」です。月々数千円から、常に最新のライセンスが保証された「本物の守り」が手に入ります。何より、万が一の故障時に「すぐプロが飛んできてくれる」「代替機をすぐ送ってくれる」という安心感は、情シスがいない会社にとって、お金には代えられない価値です。社長の時間を、トラブル対応で1秒たりとも奪わない。これがリースの本当のメリットなんです。

「数万円をケチって数千万円の損害を出す」か、「月々数千円で平穏な夜を過ごす」か。答えは明白です。

明日からできる一歩。あなたの会社の「箱」を確認しよう

ステップ1:まずは「機械のランプ」を見てください

今すぐオフィスの隅にある、あの無骨な機械(UTM)の元へ行ってください。もし、普段と違う色のランプが点滅していたり、警告音が鳴っていたりするなら、それは「もう限界だ!」という機械の悲鳴です。特に、導入してから3年以上経っているなら要注意。それだけで、今夜から枕を高くして眠れるかどうかが決まります。

ステップ2:導入時の書類(またはメール)を引っ張り出す

契約書や見積書を見て、「ライセンス有効期間」という文字を探してください。もし期限が切れていたり、そもそもライセンスという項目がなかったりしたら、それは残念ながら「ただの箱」です。たとえそれが有名メーカーの機械であっても、中身は空っぽ。社員が日々、ウイルスの脅威に晒されているという事実を、まずは正しく把握しましょう。

ステップ3:信頼できるプロに「セカンドオピニオン」を求める

「うちのUTM、大丈夫かな?」と少しでも不安になったら、身近なIT業者や、我々のようなメディアに相談してください。私たちは特定のメーカーを無理に売り込むことはしません。あなたの会社の規模(人数やPC台数)を見て、過不足のない、本当に必要な「守り」をデータベースから提案します。他社で見積もりを取っているなら、その「見積もりの適正診断」だけでもOKです。社長がカモにされないために、私たちは全力を尽くします。

Security Choiceのデータベースを使えば、自社に最適なUTMのスペックと相場が、わずか数分で分かります。

まとめ:セキュリティは「投資」ではなく「保険」です

中古UTMでコストを削るのは、火災保険に入らずに、期限の切れた中古の消火器を置くようなものです。火が出てから「あ、動かない」と気づいても、すべてが灰になった後。中小企業にとって、一度の情報漏洩やシステム停止は、再起不能のダメージになり得ます。

社長、もう「ただの箱」を眺めて不安になるのは終わりにしませんか?正しい知識を持って、適切な「守り」を固める。それが、あなたの大切な社員と、長年築き上げてきた会社の信用を守る唯一の方法です。何を選べばいいか迷ったら、いつでも当サイトの無料診断(セキュドック)を活用してください。あなたの会社のネットの出入り口に、本物の「最強の警備員」を立たせるお手伝いをさせていただきます。

「安さ」に釣られて「安心」を売らないでください。本物の守りこそが、会社を次の10年へ繋ぐ最強の武器になります!

この記事を書いた人

大手OA機器会社出身のメンバーを中心に、中小企業のIT領域をトータルで支援。現場での導入・施工経験に基づき、UTMやWi-Fiなどのネットワーク機器の選び方を発信。現在も現場の最前線で、企業のITインフラ構築に携わっています。

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