正直に言います。
「ウイルスに感染しました」と聞いた瞬間、社長の頭の中って一気に真っ白になります。
まず浮かぶのは、こんな最悪の未来じゃないでしょうか。
- 取引先から「情報管理どうなってるんですか?」と詰められる
- 社内が止まり、売上が一瞬で蒸発する
- どこに連絡すればいいか分からず、時間だけが過ぎる
- 後から「対応がまずかった」と責任を問われる
- ネットや噂で話が膨らみ、信用が削られる
これ、決して大げさじゃないです。
実際に、現場で何度も見てきました。
しかも厄介なのが、「ウイルスそのもの」よりもその後の社長の動きで、被害が何倍にも膨らむケースが本当に多いこと。
連絡の順番を間違えただけで、
本来守れたはずの信用や関係が壊れてしまう。
ここ、かなりの地雷原です。
この記事では「ウイルス感染が発覚した瞬間から、社長が迷わず動ける正しい報告・連絡の順序」を、現場目線で整理します
まず結論:社長が最初にやるべきことは「連絡」ではない

いきなり警察や取引先に電話してはいけない理由
多くの社長が最初にやりがちなのが、「とりあえず誰かに連絡しなきゃ」という行動です。
気持ちは分かります。焦りますから。
でも、感染の中身が分からない状態で外に話すのは、正直かなり危険です。
被害範囲が曖昧なまま話すと、あとで説明が二転三転します。
社長自身が「何が起きているか分かっていない」状態だと、相手は必ず不安になります。
不安は、疑念に変わります。
現場では「言わなくていいことまで先に言ってしまい、後から火に油を注ぐ」ケースを何度も見ました。
最初にやるべきは「止める・隔離する」
社長がまず指示すべきは、連絡ではなく被害を広げないことです。
感染が疑われるパソコンをネットから切る。
同じアカウントを使っている端末を止める。
これだけで、被害が10で済むか、100になるかが変わります。
「あとで詳しい人に聞けばいいや」は通用しません。時間との勝負です。
まずは「外に話す」より「中で止血」が最優先
社内で最初にやるべき整理は3つだけ
どの端末で起きたのか
感染したのが、社長のパソコンなのか、経理なのか、営業なのか。
ここが曖昧だと、全部が後手になります。
「たぶんこの人のPC」というレベルでも構いません。
完璧を目指すより、仮決めが大事です。
現場では「誰のか分からない」で30分以上止まるケースが本当に多いです。
外部とやり取りしている情報は何か
メール、見積書、請求書、顧客リスト。
外に出ている可能性がある情報を洗い出します。
社長が誤解しやすいのは、「うちは大した情報持ってない」という思い込み。
取引先の名前が入っているだけでも、相手にとっては重要情報です。
ここを軽く見ると、後から必ず揉めます。
いつからおかしかったか
「今日だけ」なのか、「実は先週から」なのか。
期間によって、影響範囲がまったく変わります。
現場では「昨日だと思っていたら、1週間前だった」ということも珍しくありません。
正確じゃなくていいので、時系列をざっくり押さえます。
完璧な調査より「今分かる範囲の整理」を優先
警察への連絡は「最初」ではない

警察は何をしてくれるのか
正直に言うと、警察はウイルスを直してくれません。
復旧もしてくれません。
役割は「事件性があるか」「被害届が必要か」の判断です。
なので、何が起きたか分からない状態で相談しても、話が進まないことが多いです。
相談するなら、このタイミング
被害内容と影響範囲がある程度見えた段階。
この時点で初めて、警察への相談が意味を持ちます。
「誰が」「何に」「どう影響したか」を説明できる状態が理想です。
現場では、順序を間違えて二度手間になる社長を何人も見ました。
取引先への連絡は、早すぎても遅すぎてもダメ
黙っているのが一番危ない
「確定してから言おう」と思って黙っていると、後で必ず問題になります。
相手は「なぜ先に言わなかったのか」と感じます。
これは信頼の問題です。被害の大小ではありません。
伝える内容は「事実」だけ
謝罪は必要ですが、推測や憶測は不要です。
「現在確認できている範囲では〜」と前置きするだけで、印象は大きく変わります。
現場では、余計な一言で話がこじれるケースが本当に多いです。
早すぎず、遅すぎず、事実だけを伝える
保険会社への連絡は忘れたら終わる

サイバー保険は「事後連絡不可」が多い
ここ、かなり盲点です。
ウイルス被害に対応する保険は、「発覚後すぐの連絡」が条件になっていることが多いです。
後回しにすると、「それ対象外ですね」で終わります。
社長が誤解しやすいポイント
「復旧してから連絡しよう」は完全にNGです。
保険は、被害が確定していなくても、まず一報が必要です。
現場では、このミスで数百万円を自腹にした会社もありました。
正しい報告・連絡の順序を整理する
| 順序 | 動き | 理由 |
|---|---|---|
| ① | 社内で隔離・整理 | 被害拡大を防ぐため |
| ② | 専門業者・保険会社 | 補償・対応条件を守るため |
| ③ | 取引先 | 信用を守るため |
| ④ | 警察 | 事件性の確認のため |
社長が明日やるべき一歩

ここまで読んで、「うちは大丈夫かな」と思ったなら、もう一歩だけ進みましょう。
- 社内でウイルス発生時の連絡順を書き出す
- 保険証券を一度確認する
- 相談先を1つ決めておく
これだけで、いざという時の判断スピードが段違いになります。
「うちは何も起きてないから後で」は、一番危ない考え方です

