「自宅のWi-Fiはサクサクなのに、会社のVPNにつないだ瞬間に全部止まる」
これ、現場では本当に多いです。正直、最初に相談を受けたときは「回線が弱いのかな」と思う社長がほとんどなんですが、実際に調べてみると違うケースがかなり多いです。
原因はシンプルで、会社側のルーターが処理しきれていないだけ。いわば、細い蛇口に人が一気に押し寄せてる状態です。
- VPNにつなぐとExcelが開くのに数分かかる
- ファイルサーバーが重くて仕事にならない
- ZoomやTeamsがカクカクする
- 社員から「VPN遅すぎます」と言われるが原因がわからない
- 回線は光なのに、なぜか遅い
- テレワークのたびにストレスが溜まる
これ、ひとつでも当てはまるなら、かなりの確率で「ルーター性能不足」です。
VPNが遅い本当の原因を理解し、今すぐ見直すべきポイントを判断できる状態になること
なぜ「自宅は速いのにVPNは遅い」が起きるのか

VPNは「全部の通信を会社に通す」仕組みだから
まずここ、すごく大事です。VPNというのは、社員のパソコンと会社を専用のトンネルでつなぐ仕組みです。
つまり、インターネットの通信も一度会社を経由するケースが多いです。YouTubeを見るのも、クラウドを見るのも、一度会社に戻ってから外に出るイメージです。
これ、普段は意識しないんですが、負荷としてはかなり重たいです。社員が10人、20人と同時に使えば、会社側に通信が集中します。
社長としては「回線が太いから大丈夫」と思いがちなんですが、実は問題はそこじゃありません。
ボトルネックは「回線」ではなく「ルーター」
よくある誤解がこれです。「光回線だから速いはず」
でも実際には、その回線をさばくルーターの性能が足りていないと、一気に詰まります。
現場でよくあるのが、5年前・10年前に入れたルーターをそのまま使っているケースです。VPN対応はしていても、同時接続や暗号処理の能力が弱い。
これが原因で、通信が渋滞している状態になります。
ルーター性能不足が引き起こす現場のリアル
社員の作業時間が目に見えて削られる
これ、数字にすると結構怖いです。
例えば、ファイルを開くのに毎回30秒待つ。それが1日50回あれば、それだけで25分ロスです。
社員10人なら、1日250分、つまり4時間以上が消えます。
しかもこれ、誰も「仕事してない時間」としてカウントしていません。気づかないうちに会社の体力を削っています。
「やる気」より先に「諦め」が出る
人って面白いもので、遅い環境にいると工夫する前に諦めます。
「あとでやろう」「VPNつながないでローカルでやろう」みたいな動きが増えます。
これが積み重なると、情報がバラバラになります。最終的に「どれが正しいデータかわからない」状態になります。
セキュリティ的にも、かなり危ない状態です。
遅い環境はミスと情報分断を引き起こします

社長が勘違いしやすいポイント

「回線を変えれば速くなる」は半分正解、半分間違い
確かに回線が遅い場合もあります。ただ、VPNの遅さは回線よりも機器の影響が大きいです。
回線を1Gbpsにしても、ルーターが処理できなければ意味がありません。
現場でも「回線変えたのに全然改善しない」という相談は本当に多いです。
結果、余計なコストだけかかってしまいます。
「とりあえずVPN入れておけば安心」は危険
VPNを入れている=安全、と思っている社長も多いです。
でも、遅いVPNは社員に使われなくなります。結果、勝手にクラウドにデータを置いたり、USBで持ち出したりします。
これが一番危ないです。セキュリティ対策をしたつもりが、逆にリスクを増やしている状態です。
使われないセキュリティは「ないのと同じ」です
どこを見れば「ルーターが原因」と判断できるか
同時接続数とCPU使用率を見る
まず確認したいのが、ルーターの同時接続数です。
社員が10人なのに、ルーターが最大5人までしか想定していない、みたいなケースは普通にあります。
さらに重要なのがCPU使用率。VPNは暗号処理をするので、かなり負荷がかかります。
ここが100%に張り付いていたら、完全に詰まっています。
VPNスループットという数字をチェックする
少しだけ専門用語ですが、ここは押さえてほしいです。
VPNスループットというのは、「VPN経由でどれくらいの速度が出るか」という指標です。
カタログに書いてある最大速度とは別物です。
ここが低い機器だと、どんなに回線が速くても意味がありません。
| 項目 | 問題あり | 問題なし |
|---|---|---|
| VPNスループット | 100Mbps以下 | 500Mbps以上 |
| 同時接続 | 社員数未満 | 社員数の1.5倍以上 |
| CPU負荷 | 常に高負荷 | 余裕あり |

改善するために社長が今すぐやるべきこと

まずは現状を可視化する
いきなり機器を買い替える必要はありません。
まずは「どこが詰まっているのか」を把握することが大事です。
社内の担当者、もしくは外部の業者に「VPN接続時の負荷」を見てもらってください。
ここを見ずに改善しようとすると、また同じ失敗を繰り返します。
必要ならルーターは「迷わず交換」
もし原因がルーターなら、正直ここはケチらない方がいいです。
数万円〜十数万円の差で、社員の生産性が倍以上変わることも普通にあります。
現場でも、交換した瞬間に「別物レベルで速い」と言われることが多いです。
ここは投資と割り切った方がいいポイントです。

まとめ:VPNの遅さは放置すると会社全体に効いてくる

VPNが遅い問題って、地味に見えて実はかなり深刻です。
社員のストレス、作業時間のロス、データ管理の崩壊、そして最終的にはセキュリティ事故につながります。
でも逆に言うと、原因がわかれば一気に改善できる分野でもあります。
- まずVPN接続時の負荷を確認する
- ルーターの性能(特にVPN性能)をチェックする
- 必要なら迷わず機器を見直す
ここまでできれば、かなり状況は変わります。
「遅いのが当たり前」と思った瞬間に、会社の成長は止まります。ここ、見て見ぬふりしないでください。

