YAMAHA RTX1300・RTX830の価格相場と導入費用|VPNルーター実勢価格とリース料金の裏側

「YAMAHAのルーター、いくらするの?」

VPN構築やルーターの入れ替えを検討する時、まず気になるのが価格です。YAMAHA RTXシリーズは法人用ルーターの定番ですが、家庭用ルーターとは桁が違うため「高い」と感じる社長も多いはず。

しかし、RTXシリーズの本当の価値は「壊れない」「10年使える安定性」「VPN構築の定番」という点にあります。家庭用ルーターを2〜3年ごとに買い替えるのと、YAMAHAを5〜7年安定稼働させるのとでは、トータルコストが逆転するケースも多い。

ただし注意点もあります。RTXシリーズは「本体を買えば終わり」ではなく、VPNライセンス・設定費・保守が別途かかります。業者の見積もりを正しく判断するには、この全体像を知っておく必要があります。

この記事では、中小企業(10〜50名)の経営者がYAMAHA RTXシリーズの見積もりを「自分の目で」チェックできるようになることを目的に、価格体系を徹底解説します。

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目次

YAMAHA RTXシリーズ主要モデルの実勢価格一覧【2026年版】

YAMAHA RTX1300・RTX830

まずは本体価格だけの相場を把握してください。YAMAHAのルーターはオープン価格ではなくメーカー希望小売価格(定価)が公開されているため、実勢価格の目安がつけやすいのが特徴です。

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モデル定価(税込)実勢価格(税抜)推奨規模10G対応状態
RTX1300264,000円約13.5万〜16万円中規模(30〜100名)○(2ポート)現行主力
RTX840121,000円約7.5万〜9.5万円小〜中規模(10〜30名)×現行
RTX83075,900円約4.5万〜6万円小規模(10〜20名)×現行(ロングセラー)
RTX1210販売終了流通在庫のみ中規模×旧世代
RTX810販売終了流通在庫のみ小規模×販売終了

注目ポイント
RTX1300の実勢価格は定価の約55〜65%。ネット通販では約14.8万円〜が最安値帯です。ただし、法人向けに設定・保守込みで購入する場合は、通販価格より1〜3万円高くなるのが一般的です。

各モデルの詳細スペックはVPNルーター製品データベースで確認できます。

本体だけでは終わらない。YAMAHAルーターの「本当の導入総額」

UTMほどではありませんが、YAMAHAルーターにも本体以外の費用がかかります。特にVPN構築を伴う場合は、設定費が本体価格と同等かそれ以上になることもあります。

費用①:本体価格

前述の通り、RTX830で4.5万〜6万円、RTX1300で13.5万〜16万円。

費用②:VPNライセンス(拡張が必要な場合)

RTXシリーズはVPN接続自体は標準機能として使えますが、同時接続数を増やす場合は追加ライセンスが必要です。

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モデル標準VPN対地数拡張ライセンス拡張後
RTX83020対地YSL-VPN-EX1(約3万円)最大60対地
RTX1300100対地YSL-VPN-EX2(約5万円)最大1,100対地

10〜30名規模で拠点間VPN 1〜2本+テレワークVPN 10本程度であれば、RTX830の標準20対地で十分です。ライセンス追加が不要なケースがほとんど。

費用③:設定・導入費

ここが最も差が出る部分です。YAMAHAルーターの設定は、GUIでの簡易設定とコマンドライン(CLI)での詳細設定の2通りがあります。

  • インターネット接続のみ(基本設定):3万〜5万円
  • VPN構築(拠点間VPN 1〜2本):5万〜10万円
  • VPN構築+テレワーク用リモートVPN:8万〜15万円
  • UTMとの併用構成(UTM+RTXの2台構成):10万〜20万円

注意:VPN設定は業者によって技術力の差が大きく、設定費にも2〜3倍の差が出ます。「VPN設定:15万円」と「VPN設定:5万円」の見積もりが出たら、内訳を確認してください。

費用④:保守・サポート

YAMAHAルーターはメーカー保証が1年間。それ以降は有償保守となります。

  • メーカー保証延長(SWX/YSL):年額1万〜2万円程度
  • 導入業者の保守契約:月額3,000〜8,000円(駆けつけ対応含む場合)
  • 保守なし(故障時に都度対応):0円(ただしリスクあり)

YAMAHAルーターは「壊れない」ことで有名なので、保守なしで運用している中小企業も多いです。ただし、RTX810のように10年以上使い続けると性能不足で入れ替えが必要になります(サポート終了した機器を使い続けるリスク参照)。

導入総額のシミュレーション

10〜30名規模の中小企業がRTX1300を導入し、拠点間VPN 1本+テレワークVPN 10本を構築する場合:

項目費用
本体(RTX1300)約15万円
VPNライセンス0円(標準100対地で十分)
設定・導入費(VPN構築込み)約10万円
保守(5年)約5万円
合計約30万円

月額換算:約5,000円。VPN構築込みでこの費用感は、法人ルーターとしては非常にコスパが良いです。

RTX830・RTX840・RTX1300、どれを選べばいい?

どれを選べばいい?
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比較項目RTX830RTX840RTX1300
実勢価格約4.5万〜6万円約7.5万〜9.5万円約13.5万〜16万円
推奨規模10〜20名10〜30名30〜100名
スループット2Gbps2Gbps9.9Gbps
IPsecスループット1.5Gbps1.5Gbps3Gbps
VPN対地数20(最大60)20(最大60)100(最大1,100)
NATセッション数65,53465,534250,000
10G対応××○(SFP+ 2ポート)
LANマップ

RTX830がおすすめの会社

  • 従業員10〜20名で、1G回線を使用
  • 拠点間VPN 1〜2本+テレワークVPN 10本程度
  • コスト最優先で、最低限のVPN環境を構築したい

RTX840がおすすめの会社

  • RTX830と同じ用途だが、最新モデルで長く使いたい
  • RTX830の後継として、より新しいファームウェアサポートが期待できる

RTX1300がおすすめの会社

  • 従業員30名以上、または10G回線を導入済み/検討中
  • 拠点間VPN 3本以上、またはテレワークVPN 20本以上
  • SaaS多用でNATセッション数が足りなくなるリスクがある
  • 今後5〜7年の拡張を見据えて余裕のあるスペックが欲しい

プロの結論:20名以下で1G回線ならRTX830で十分。ただし、10G回線を導入済み、またはSaaS利用が多くセッション数に不安がある場合は、RTX1300を推奨します。価格差は約8万〜10万円ですが、性能差は3〜4倍あります。

UTMとYAMAHAルーター、両方必要?併用構成のコスト

「UTMにもルーター機能があるのに、YAMAHAのルーターも別で買う必要があるの?」

結論:UTMとVPNルーターの併用が中小企業のベストプラクティスです。

UTM(FortiGateやサクサ)はセキュリティが本業で、VPN機能は付属的。YAMAHAルーターはVPNとルーティングが本業で、圧倒的に安定しています。役割を分けることで、それぞれの得意分野を活かせます。

推奨構成と費用目安(20名規模)

構成機器5年導入総額
UTMFortiGate 50G約48万円
VPNルーターRTX830約15万円
合計約63万円

月額換算で約10,500円。UTMでセキュリティを、YAMAHAルーターでVPNと安定したルーティングを担保する「鉄板構成」です。

UTMの価格体系はFortiGateの価格相場と導入費用サクサUTMの価格相場と導入費用で詳しく解説しています。

RTX810からの入れ替え費用と注意点

注意点
Man holding warning sign.

YAMAHA RTX810は既に販売終了しており、ファームウェアの更新も停止しています。テレワークやSaaSが当たり前の現在、RTX810のスペックでは力不足なケースが増えています。

入れ替え費用の目安

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入れ替えパターン本体設定移行費合計
RTX810 → RTX830約5万円約3万〜5万円約8万〜10万円
RTX810 → RTX1300約15万円約5万〜8万円約20万〜23万円

RTX810のconfigファイルはRTX830/RTX1300にほぼそのまま移行できます。ただし、IPoE接続やフレキシブルLAN/WANポートなど新機能を活用する場合は、設定の見直しが必要です。

サポート終了した機器を使い続けるリスクについてはサポート終了した機器を使い続けるリスクと入れ替えの進め方をご覧ください。

RTX810からの入れ替え、費用はいくら?
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YAMAHAルーターの見積もりで必ずチェックすべき5つのポイント

チェック①:モデルが自社の規模に合っているか

10名のオフィスにRTX1300は過剰です。逆に、30名以上でVPN多用するのにRTX830は力不足。自社の従業員数とVPNの利用状況に合ったモデルを選んでください。

チェック②:VPNライセンスは本当に必要か

「VPN拡張ライセンスが必要です」と言われたら、「VPN対地数はいくつ使う予定ですか?」と確認。RTX830の標準20対地で足りるケースがほとんどです。不要なライセンスを買わされないよう注意。

チェック③:設定費の内訳

「設定費一式:15万円」ではなく、「インターネット接続設定:3万円、拠点間VPN設定:5万円、テレワークVPN設定:5万円」のように内訳を確認。VPN設定は業者によって2〜3倍の価格差があります。

チェック④:保守は本当に必要か

YAMAHAルーターは故障率が低いため、月額保守契約が不要なケースも多いです。「月額5,000円の保守契約」を5年払うと30万円。故障時に都度対応する方が安くつく場合があります。

チェック⑤:UTMとセットの見積もりなら内訳を分離する

UTM+ルーター+Wi-Fiをセットで見積もりされている場合、各機器の内訳を確認。ルーター単体が高すぎないか、UTMがオーバースペックでないかを個別にチェックしてください。

YAMAHA RTXシリーズの価格に関するよくある質問(FAQ)

Q. YAMAHA RTX1300の価格はいくらですか?

A. メーカー希望小売価格は264,000円(税込)、実勢価格は約13.5万〜16万円(税抜)です。VPN構築の設定費(5万〜10万円)と保守を含めた5年間の導入総額は約25万〜35万円が目安です。

Q. RTX830とRTX1300、どちらを選ぶべきですか?

A. 20名以下で1G回線ならRTX830で十分です。30名以上、10G回線導入済み、VPN対地数が20を超える場合はRTX1300を推奨します。価格差は約8万〜10万円ですが、性能差は3〜4倍あります。

Q. RTX810から入れ替える費用はいくらですか?

A. RTX830への入れ替えで約8万〜10万円、RTX1300への入れ替えで約20万〜23万円が目安です。configファイルの移行が可能なので、設定費用はゼロから構築するより安くなります。

Q. UTMとYAMAHAルーター、両方必要ですか?

A. VPN接続が必要な場合は併用を推奨します。UTMはセキュリティ、YAMAHAルーターはVPNとルーティングが得意分野です。20名規模のUTM+RTX830の2台構成で5年間約63万円(月額約10,500円)が目安です。

Q. YAMAHAルーターにセキュリティ機能はありますか?

A. RTXシリーズにはファイアウォール機能とIPsec VPN機能がありますが、UTMのようなウイルス検知やWebフィルタリング機能はありません。セキュリティ対策にはUTMとの併用が必要です。

Q. YAMAHAルーターのリース月額はいくらですか?

A. RTX1300の設定込みで月額5,000〜8,000円程度、RTX830で月額3,000〜5,000円程度が目安です。ただし、ルーターは単価が低いため、リースより一括購入の方がトータルコストは安くなります。

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まとめ:YAMAHAルーターは「安い買い物」。ただし見積もりは必ず確認

YAMAHA RTXシリーズは、法人ルーターとして圧倒的なコスパと安定性を誇ります。RTX830なら本体5万円前後、RTX1300でも15万円前後。UTMに比べれば「安い買い物」です。

ただし、VPN設定費で業者間の価格差が2〜3倍出ることがあります。覚えておくべきことは3つ:

  1. 本体は安いが、VPN設定費の内訳を必ず確認する
  2. 不要なVPNライセンスを買わされないよう注意
  3. UTMとの併用構成がベスト。ルーター単体ではセキュリティ不足

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