「FortiGateっていくらするの?」
業者からUTMの見積もりが届いた時、まず最初に頭に浮かぶのがこの疑問ではないでしょうか。
しかし、FortiGateの価格は「オープン価格」です。メーカーの公式サイトを見ても、定価が書いてありません。販売店によって価格が違うので、見積もりをもらっても「これが高いのか安いのか」判断できない。
さらにやっかいなのが、FortiGateは「本体価格」だけ見ても意味がないということです。セキュリティライセンス、保守契約、設定費用、そしてリース料金。これらを全部合算した「本当の導入総額」を把握しないと、数十万円単位で損をする可能性があります。
この記事では、中小企業(10〜50名)の経営者・総務担当者が業者の見積もりを「自分の目で」チェックできるようになることを目的に、FortiGateの価格体系を徹底解説します。
他社の見積書をそのままお送りいただくだけでOKです。
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FortiGate主要モデルの実勢価格一覧【2026年版】
まずは「本体価格だけ」の相場を把握してください。以下は中小企業で導入されることが多いモデルの実勢価格(税抜・本体のみ)です。
| モデル | 推奨人数 | 本体の実勢価格 | UTMスループット | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| FortiGate 40F | 〜10名 | 約8.5万〜10万円 | 600Mbps | ファンレス・SOHO向け |
| FortiGate 50G | 〜20名 | 約12万〜16万円 | 約1Gbps | M365・Gmail環境の最適解 |
| FortiGate 70G | 〜30名 | 約18万〜24万円 | 約1.5Gbps | プロキシベース検査対応 |
| FortiGate 60F | 〜25名 | 約12万〜15万円 | 700Mbps | 旧世代の定番(F世代) |
| FortiGate 80F | 〜40名 | 約26万〜30万円 | 900Mbps | 中規模オフィス向け |
注意:この価格は「本体のみ」の金額です。実際に使えるようにするには、セキュリティライセンスと設定費用が別途かかります。「本体9.8万円」の数字だけ見て安いと思うのは危険です。
本体だけでは使えない。FortiGateの「本当の導入総額」

FortiGateの見積もりで一番間違えやすいのが、「本体価格=導入費用」と思ってしまうことです。実際にかかる費用は以下の4つの合算です。
費用①:本体価格
前述の通り、8.5万〜30万円程度(機種による)。
費用②:セキュリティライセンス(FortiGuard)
FortiGateは本体だけだと「ただのルーター」です。ウイルス検知・Webフィルタリング・不正侵入防止といったセキュリティ機能を動かすには、FortiGuardライセンスが必要です。
ライセンスには主に2種類あります:
- UTPバンドル:基本的なセキュリティ機能セット。中小企業はこれで十分
- Enterpriseバンドル:サンドボックスなど高度な機能を含む。大企業向けで、中小企業にはオーバースペック
UTPバンドルの価格目安:
| モデル | 1年ライセンス | 3年ライセンス | 5年ライセンス |
|---|---|---|---|
| FortiGate 40F | 約5万〜7万円 | 約12万〜16万円 | 約18万〜22万円 |
| FortiGate 50G | 約6万〜8万円 | 約14万〜18万円 | 約20万〜26万円 |
| FortiGate 70G | 約8万〜10万円 | 約18万〜24万円 | 約28万〜34万円 |
ポイント:ライセンスは年数が長いほど1年あたりの単価が安くなります。5年一括で買うのが最もコスパが良いですが、機器の入れ替えサイクルとの兼ね合いで3年にする選択もあります。
費用③:設定・導入費
業者による初期設定(ポリシー設計・VPN設定・Wi-Fi連携等)の費用です。
- 10名規模:5万〜10万円
- 30名規模:10万〜15万円
費用④:保守契約(オプション)
故障時のオンサイト駆けつけや代替機提供の契約です。センドバック保守(故障機を送って交換)であれば無料〜数万円、オンサイト保守は年間3万〜10万円程度。
導入総額のシミュレーション
10〜20名規模の中小企業がFortiGate 50Gを5年運用する場合:
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 本体(FortiGate 50G) | 約14万円 |
| ライセンス(UTP 5年) | 約23万円 |
| 設定・導入費 | 約8万円 |
| 保守(センドバック5年) | 約3万円 |
| 合計(5年運用総額) | 約48万円 |
FortiGateのリース料金と、知らないと損する「裏側」
リース月額の相場
FortiGateをリース契約で導入する場合の月額相場:
| モデル | 5年リース月額 | 5年間の支払総額 |
|---|---|---|
| FortiGate 40F | 約5,000〜8,000円 | 約30万〜48万円 |
| FortiGate 50G | 約8,000〜12,000円 | 約48万〜72万円 |
| FortiGate 70G | 約11,000〜15,000円 | 約66万〜90万円 |
リースの「裏側」:知らないと数十万円の損
裏側①:リースの支払総額は一括購入の1.3〜1.5倍
リース料金には金利手数料が含まれます。FortiGate 50Gの場合、一括購入なら約48万円で済むところ、5年リースだと支払総額60〜72万円になることもあります。「月額8,000円なら安い」と感じても、5年トータルで見ると12万〜24万円も余分に払っています。
裏側②:リース満了後の「再リース」はセキュリティが止まる
リース満了後に月額を大幅に下げて同じ機器を使い続ける「再リース」。一見お得に見えますが、セキュリティライセンスが切れているため、ウイルス定義の更新が止まります。詳しくはUTMのリース満了・再リースで損しない方法で解説しています。
裏側③:業者によって同じ機種でも月額が2〜3割違う
FortiGateはオープン価格のため、業者の仕入れルートによって原価が異なります。1社の見積もりだけで決めず、必ず2社以上から相見積もりを取ってください。
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業者の見積もりで必ずチェックすべき5つのポイント

FortiGateの見積もりが手元に届いたら、以下の5点を確認してください。これだけで「ぼったくり」を回避できます。
チェック①:機種が自社の規模に合っているか
10名のオフィスにFortiGate 80F(40名向け)を提案されていませんか?オーバースペックな機種は本体もライセンスも高額になります。UTM製品データベースで推奨人数を確認してください。
チェック②:ライセンスの種類と年数
「UTPバンドル」か「Enterpriseバンドル」か。中小企業はUTPで十分です。Enterpriseを勧められたら「なぜ必要なのか」を具体的に説明させてください。説明できない業者は要注意です。
チェック③:設定費用の内訳
「設定費一式:15万円」のように内訳が書かれていない場合は危険。何の設定に何時間かかるのかを明記させてください。
チェック④:保守の範囲と費用
月額3〜5万円の「駆けつけ保守」が含まれていませんか?10〜30名規模であれば、センドバック保守(故障時に機器を送って交換)で十分なケースがほとんどです。
チェック⑤:リースの総額と金利
月額だけでなく「5年間の支払総額」を計算してください。一括購入との差額がそのまま金利手数料です。差額が20万円を超えていたら、一括購入か銀行ローンの方が得な可能性があります。
結局どのFortiGateを選べばいい?規模別の目安
| オフィス規模 | 推奨モデル | 5年導入総額の目安 |
|---|---|---|
| 5名以下(SOHO) | FortiGate 40F | 約25万〜35万円 |
| 10〜20名 | FortiGate 50G(推奨) | 約40万〜55万円 |
| 20〜30名 | FortiGate 70G | 約55万〜75万円 |
| 30〜50名 | FortiGate 80F〜100F | 約70万〜100万円 |
2026年の新規導入であれば、Fシリーズ(40F・60F等)よりも最新のGシリーズ(50G・70G)を推奨します。処理能力が大幅に向上しており、SaaS・Web会議が当たり前の環境でもストレスなく使えます。
「自社に合うのはどのモデルか分からない」という場合は、ネットワーク無料診断でご相談ください。従業員数と現在の環境をヒアリングした上で、最適な機種をご提案します。
FortiGateの価格に関するよくある質問(FAQ)
Q. FortiGate 40Fの価格はいくらですか?
A. 本体のみの実勢価格は約8.5万〜10万円(税抜)です。ただし、セキュリティライセンス(5年で18万〜22万円)と設定費(5万〜10万円)を含めた導入総額は約25万〜35万円が目安です。
Q. FortiGateのリース料金の月額相場はいくらですか?
A. 10〜20名規模向けのFortiGate 50Gで、月額8,000〜12,000円程度(本体+ライセンス+保守込み)が一般的です。ただし、5年間の支払総額は一括購入より1.3〜1.5倍になるため、資金に余裕があれば一括購入の方がトータルコストは安くなります。
Q. FortiGateの見積もりが高いか安いか、どう判断すればいいですか?
A. 本体価格・ライセンス種類と年数・設定費の内訳・保守の範囲・リースの場合は支払総額、この5つを確認してください。1社の見積もりだけでは判断できないため、必ず2社以上から相見積もりを取ることを推奨します。
Q. FortiGateの40Fと50G、どちらを選ぶべきですか?
A. 2026年の新規導入であれば50Gを推奨します。価格差は本体で約5万円ですが、処理能力の差が大きく、kintone・freee・Teamsを同時利用する環境では40Fだと不足する場面が出てきます。5名以下のSOHOでSaaSもほぼ使わない場合のみ40Fが候補になります。
Q. FortiGate以外のUTMも検討すべきですか?
A. はい。FortiGateは世界シェアNo.1で品質は高いですが、自社の規模や予算によっては他メーカー(サクサ・Buffalo等)の方がコスパが良い場合もあります。メーカーに縛られない比較はUTM製品データベースで確認できます。
まとめ:FortiGateの価格は「本体だけ」で判断してはいけない

FortiGateの価格を正しく理解するために、覚えておくべきことは3つだけです。
- 本体価格だけを見ない → ライセンス・設定費・保守を含めた「5年導入総額」で比較する
- リースの月額に騙されない → 5年間の支払総額を必ず計算する
- 1社の見積もりで決めない → オープン価格だから業者で2〜3割の差が出る
見積もりが手元にあるけど判断できない場合は、見積もり適正診断(無料)をご利用ください。メーカーに忖度しないプロが、適正価格と最適機種を診断します。
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