今のIT保守業者を変えたい|ネットワーク管理を別会社に乗り換える手順と失敗しない選び方

「今のIT業者、正直変えたいんだけど…」

そう思いながら、何年もそのままにしていませんか。

中小企業の社長からよく聞くのが、こんな声です。

  • 「トラブルの時に電話しても、折り返しが翌日。その間、業務が止まる」
  • 「毎月の保守費用が高い気がするけど、相場が分からない」
  • 「UTMやルーターの設定内容を聞いても、はぐらかされる」
  • 「そもそも何をやってくれているのか分からない」
  • 「でも、業者を変えたらネットが止まるんじゃないか…と思うと踏み出せない」

最後の一行が、多くの社長が業者を変えられない本当の理由です。「変えた瞬間にネットが使えなくなったら?」「前の業者が引き継ぎに協力してくれなかったら?」この恐怖が、不満を抱えたまま高い保守費を払い続ける原因になっています。

結論から言います。業者の乗り換えは、正しい手順で進めれば「ネットが止まる」リスクはほぼゼロにできます。

この記事では、情シスがいない中小企業(10〜50名)の社長向けに、ネットワーク・セキュリティ機器の保守業者を乗り換える具体的な手順と、新しい業者を選ぶ際のチェックポイントを解説します。

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目次

「この業者、変えた方がいいかも」と気づく5つのサイン

「この業者、変えた方がいいかも」

以下に3つ以上当てはまったら、業者の乗り換えを真剣に検討すべきタイミングです。

サイン1:トラブル時の対応が遅い

「ネットが止まった」と連絡して、折り返しが半日〜翌日。その間、全社員が仕事できない。中小企業にとってこれは致命的です。対応スピードが遅い業者は、人手が足りていないか、御社の優先度が低い可能性があります。

サイン2:保守費用の内訳を教えてくれない

「月額保守料:3万円」とだけ請求が来るが、何をやっているのか具体的に説明されない。聞いても「総合的にサポートしています」としか返ってこない。内訳を開示できない保守契約は、高い確率で割高です。

サイン3:機器の設定情報を共有してくれない

UTMやルーターの管理画面のパスワード、設定内容、ネットワーク構成図を聞いても「セキュリティ上お渡しできません」と言われる。これは囲い込みです。自社が費用を払って導入した機器の設定情報は、自社のものです。渡さない業者は、他社に乗り換えられることを防いでいるだけです。

サイン4:機器の入れ替え提案がいつもオーバースペック

10名のオフィスなのに100名用のUTMを提案される。「念のため大きいモデルにしておきましょう」が口癖。これは利幅の大きい高額機器を売りたいだけの可能性があります。

サイン5:担当者がコロコロ変わる(または辞めた)

最初に設定してくれた担当が退職して、今の担当は自社のネットワーク構成を理解していない。引き継ぎがされていないので、毎回同じ説明をさせられる。こうなると、その業者に保守を任せている意味がありません。

ネットワーク保守業者を乗り換える具体的な5ステップ

「業者を変えたらネットが止まるんじゃないか」という不安はもっともですが、正しい手順を踏めばリスクはほぼゼロです。

ステップ1:自社の機器情報を確認する

まず、オフィスに置いてある機器の型番を確認してください。UTM、ルーター、Wi-Fiアクセスポイント、NASの側面や背面にメーカー名と型番が書いてあります。

併せて以下も確認:

  • 現在の保守契約の契約期間と解約条件(契約書を探す)
  • リース契約の場合、リース会社名と満了日
  • 機器の管理画面のID/パスワード(業者が持っている場合はこの時点で請求する)

型番が分かれば、UTM製品データベースVPNルーター製品データベースでスペックや市場価格を確認できます。

ステップ2:新しい業者の候補を探して相談する

機器情報が揃ったら、新しい業者の候補2〜3社に相談します。この時点では契約する必要はありません。「現状の構成を引き継げるか」「費用はいくらか」を確認するだけです。

相談時に伝えるべき情報

  • 現在の機器一覧(型番・台数)
  • 従業員数とオフィスの広さ
  • 今の業者への不満点(対応の遅さ、費用の高さ等)
  • 現在の保守契約の月額と内容

ステップ3:現業者に設定情報の開示を請求する

新業者が引き継ぐために必要な情報を、現業者に請求します。具体的には以下の3点です。

  • ネットワーク構成図(どの機器がどう繋がっているか)
  • 各機器の管理画面のID/パスワード
  • UTMのポリシー設定(セキュリティルール)の一覧

まともな業者であれば開示してくれます。拒否された場合は、その業者は「囲い込み」をしていると判断してください。新業者が機器を直接調査して設定を読み取ることも可能なので、開示されなくても乗り換え自体は進められます。

ステップ4:新業者による現地調査と引き継ぎ

新業者がオフィスを訪問し、現在のネットワーク構成を直接確認します。ここで機器の状態・設定内容・回線の契約情報を把握し、引き継ぎプランを作成してもらいます。

重要:この時点で「機器の入れ替えが必要か、現行機器のまま保守だけ移管できるか」が判明します。機器が新しければ保守移管のみで済みますが、サポート終了済みの機器は入れ替えを推奨されるケースがあります。機器の状態確認はサポート終了した機器を使い続けるリスクも参考にしてください。

ステップ5:現業者の契約解約と新業者への切り替え

引き継ぎプランが確定したら、現業者の保守契約を解約します。切り替え作業は通常1日で完了し、業務時間外(夜間や週末)に実施すればネットワークの停止時間はほぼゼロです。

リース契約がある場合は、リース会社との契約は保守業者とは別なので、業者を変えてもリース契約は継続できます。リース満了時の対応についてはUTMのリース満了・再リースで損しない方法をご覧ください。

失敗しない新業者の選び方|確認すべき4つのポイント

確認すべき4つのポイント

ポイント1:「レスポンス速度」を契約前にテストする

一番確実な方法は、問い合わせの返信速度を見ることです。初回の問い合わせに対して1営業日以内に返信が来る業者は、契約後も対応が早い傾向があります。3日以上返信がない業者は、契約後のトラブル対応も遅い可能性が高いです。

ポイント2:保守費用の内訳を明示してくれるか

「月額保守料3万円」の内訳が「リモート監視:○円、駆けつけ対応:○円、機器保証:○円」と分解されているかどうか。内訳を出せない業者は避けてください。

ポイント3:設定情報を自社にも共有してくれるか

「管理画面のパスワードは弊社が管理します」と言う業者は囲い込み体質。設定情報を自社にも共有し、「いつでも他社に乗り換えられる状態」を維持してくれる業者を選んでください。

ポイント4:機器の選定がメーカー非依存か

特定メーカーの代理店は、自社が扱うメーカーの製品しか提案しません。自社の規模と用途に合った機器を、メーカーに縛られずに選定してくれる業者の方が、結果的にコストパフォーマンスが良くなります。

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「今の業者との契約状況が分からない」「引き継ぎがうまくいくか不安」という方も、まずはご相談ください。
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業者の乗り換えにかかる費用の目安

「保守業者を変えるだけなのに、費用がかかるの?」と思うかもしれません。ケースによります。

ケース1:機器はそのまま、保守だけ移管する場合

現在の機器(UTM・ルーター等)がまだ新しく、サポートも継続中であれば、保守契約だけ新業者に移管します。この場合の費用は:

  • 現地調査・引き継ぎ費:3万〜8万円
  • 月額保守料:新業者の料金体系による(現業者より安くなるケースが多い)

ケース2:機器の入れ替えも同時に行う場合

サポート終了済みの機器や、性能不足の機器を使っている場合は、乗り換えのタイミングで入れ替えも実施するのがベストです。費用は機器代+設定費で:

機器入れ替えにはIT導入補助金が使えるケースもあります。詳しくはIT導入補助金でUTMを半額導入する方法をご覧ください。

業者の乗り換えに関するよくある質問(FAQ)

Q. 業者を変えたらネットワークが止まりませんか?

A. 正しい手順で進めれば、ネットワークの停止時間はほぼゼロにできます。切り替え作業は通常、業務時間外(夜間や週末)に実施します。新業者が事前に現地調査と引き継ぎプランを作成するため、当日は計画通りに切り替えが進みます。

Q. 今の業者が設定情報を渡してくれない場合はどうすれば?

A. まず書面で正式に請求してください。それでも拒否された場合は、新業者が機器を直接調査して設定を読み取ることが可能です。最悪の場合、機器を初期化して新たに設定し直すこともできます。設定情報を渡さない業者は囲い込み体質なので、むしろ早く離れた方が良いです。

Q. リース契約中でも業者は変えられますか?

A. はい、変えられます。リース契約はリース会社との契約であり、保守業者との契約とは別です。保守業者を変えてもリース契約は継続できます。ただし、保守契約に「中途解約不可」「解約違約金」の条項がないか事前に確認してください。

Q. 乗り換えの費用はいくらかかりますか?

A. 機器をそのまま使い、保守だけ移管する場合は3万〜8万円程度です。機器の入れ替えも同時に行う場合は、機器代+設定費で20万〜100万円程度。乗り換えのタイミングでIT導入補助金を活用すれば費用を抑えられるケースもあります。

Q. 業者を変えたいが、何から始めればいいですか?

A. まずオフィスにある機器の型番を確認してください。型番と従業員数が分かれば、新業者に相談する準備は十分です。当サイトの乗り換え無料相談では、現状のヒアリングから乗り換えの可否・手順・費用の目安まで無料でお伝えします。

Q. 今の業者の保守料が適正かどうか分かりません

A. 10〜30名規模の中小企業であれば、UTM+ルーターの保守料は月額1万〜2万円程度が適正な相場です。月額3万円以上の保守料を払っている場合は、不要なオプションが含まれている可能性があります。見積もり適正診断(無料)で現在の保守契約の妥当性をチェックできます。

まとめ:業者を変える「最大のリスク」は、変えないまま放置すること

業者を変える「最大のリスク」

業者の乗り換えを躊躇する社長は、「ネットが止まるリスク」を恐れています。

しかし実際の最大のリスクは、不満を抱えたまま高い保守費を払い続け、トラブル時に対応してもらえない状態を放置することです。

対応が遅い業者に任せたまま、ある日突然ランサムウェアに感染した。業者に電話しても折り返しは翌日。その間に顧客データが流出。この被害額は、保守費用の何百倍にもなります。

まずは機器の型番を確認するところから始めてください。それだけで、乗り換えの第一歩は踏み出せます。

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