「FortiGateの入れ替えを検討しているけど、Gシリーズってそもそも何が変わったの?」
「30G、50G、70G、90G…たくさんあるけど、うちの会社にはどれが合うの?」
FortiGateの最新世代「Gシリーズ」は、旧世代のEシリーズ・Fシリーズと比べて処理性能が2〜3倍に向上しています。その理由は、Fortinet独自の新型セキュリティチップ「SP5」の搭載です。
さらに重要なのが、2026年にEシリーズが一斉にサポート終了(EOL)を迎えること。FortiGate 60E・80E・100Eなど、中小企業で最も多く使われてきたモデルが軒並みサポート切れになります。今年がまさに「入れ替えの山場」です。
この記事では、情シスがいない中小企業(10〜50名)の社長向けに、Gシリーズの全モデルの選び方と、E/Fシリーズからの移行手順を解説します。
他社の見積もりとの比較診断も歓迎です。
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FortiGate Gシリーズとは?旧世代と何が違うのか
最大の進化:セキュリティチップ「SP5」の搭載
Gシリーズ最大の変化は、Fortinet独自の新型チップ「SP5(Security Processing Unit 5)」を搭載したことです。
旧世代(E/Fシリーズ)では、セキュリティ処理の多くをCPUで行っていました。Gシリーズでは、SP5チップがセキュリティ処理を専用ハードウェアで高速化するため、セキュリティ機能をフルに動かしても通信速度が大幅に落ちなくなりました。
たとえるなら、旧世代は「1人の警備員が全員の荷物を手作業でチェック」していたのに対し、Gシリーズは「最新のX線検査機で自動スキャン」している状態。検査の精度は同じだけど、処理スピードが段違いです。
Gシリーズ 3つの進化ポイント
進化①:UTMスループットの大幅向上
セキュリティ機能を全てオンにした状態(UTMスループット)で、旧世代の2〜3倍の処理速度。SaaSやWeb会議を多用するオフィスでも、セキュリティを犠牲にせず快適に使えます。
進化②:SSLインスペクションの高速化
現在のインターネット通信の90%以上がSSL暗号化されています。Gシリーズはこの暗号化通信の中身検査(SSLインスペクション)を高速処理。旧世代ではSSLインスペクションを有効にすると速度が半分以下に落ちていましたが、Gシリーズでは実用的な速度を維持できます。
進化③:消費電力の削減
SP5チップの効率化により、旧世代より消費電力が低下。5年間のランニングコスト削減に貢献します。
FortiGate Gシリーズ全モデルスペック比較【2026年版】

| 項目 | 30G | 50G | 70G | 90G | 120G |
|---|---|---|---|---|---|
| 推奨人数 | 〜5名 | 〜20名 | 〜30名 | 〜50名 | 〜80名 |
| FWスループット | 4Gbps | 7Gbps | 14Gbps | 28Gbps | 38Gbps |
| UTMスループット | 約400Mbps | 約1Gbps | 約1.5Gbps | 約2.5Gbps | 約3.5Gbps |
| SSLインスペクション | 約300Mbps | 約750Mbps | 約1Gbps | 約2Gbps | 約2.5Gbps |
| IPsec VPN | 3.5Gbps | 6Gbps | 11Gbps | 18Gbps | 25Gbps |
| 10G SFP+ポート | × | × | 2ポート | 2ポート | 4ポート |
| SP5チップ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ファンレス | ○ | ○ | × | × | × |
| 本体実勢価格 | 約6万〜8万円 | 約12万〜16万円 | 約18万〜24万円 | 約35万〜45万円 | 約50万〜65万円 |
うちの会社にはどのGシリーズが合う?規模別ガイド
「数字が大きい=良い」ではありません。自社の規模と使い方に合ったモデルを選ぶことが最も重要です。
FortiGate 30G|5名以下のSOHO向け
士業事務所・個人事務所・自宅兼オフィスなど、ごく小規模な環境に。ファンレスで無音、お弁当箱サイズ。SaaS利用が少なく、メールとWebが中心なら十分です。
FortiGate 50G|10〜20名の小規模オフィス(最も売れている)
中小企業で最も選ばれているモデル。kintone・freee・Teams・Zoomを同時利用する環境でも快適に動きます。ファンレス設計なので執務室に置いても静か。迷ったらまずこのモデルから検討してください。
FortiGate 70G|20〜30名の中規模オフィス
10G SFP+ポートを2つ搭載。10G回線を導入済み、またはSSLインスペクションを本格的に運用したい場合に。50Gでは処理能力に不安がある規模感です。
FortiGate 90G|30〜50名のオフィス
FWスループット28Gbps、UTMスループット約2.5Gbps。30名以上でSaaSを多用し、拠点間VPNも運用する環境向け。ファンありモデルのため、サーバールームへの設置を推奨。
FortiGate 120G|50〜80名、または多拠点の中核
10G SFP+を4ポート搭載。複数拠点のVPNハブとして、または将来的な拡張を見据えた余裕のある構成が必要な場合に。
【緊急】2026年にサポート終了するEシリーズ一覧と後継機対応表

2026年、FortiGate Eシリーズが一斉にサポート終了(EOL)を迎えます。サポートが切れるとセキュリティ定義の更新が停止し、新種のウイルスやランサムウェアを検知できなくなります。
| 旧モデル | サポート終了日 | 推奨後継機(Gシリーズ) |
|---|---|---|
| FortiGate 30E | 2026年7月15日 | FortiGate 30G |
| FortiGate 50E | 2026年11月14日 | FortiGate 50G |
| FortiGate 60E | 2026年12月29日 | FortiGate 70G |
| FortiGate 80E | 2026年8月17日 | FortiGate 90G |
| FortiGate 90E | 2025年4月15日(終了済み) | FortiGate 90G |
| FortiGate 100E | 2026年8月17日 | FortiGate 120G |
| FortiGate 101E | 2026年7月15日 | FortiGate 120G |
重要:「FortiGate 60Gというモデルは存在しません。」60Eの後継はFortiGate 70Gです。「同じ数字のGシリーズに移行すればいい」という思い込みは間違いです。利用規模や通信量に合わせて最適なモデルを選定してください。
サポート終了した機器を使い続けるリスクについてはサポート終了した機器を使い続けるリスクと入れ替えの進め方で詳しく解説しています。
FシリーズからGシリーズへ|今のうちに移行すべき理由
Fシリーズ(40F・60F・80F等)はまだサポート終了していませんが、今のうちにGシリーズに移行しておくメリットがあります。
理由①:SP5チップの性能差が大きい
同クラスで比較すると、GシリーズはFシリーズの約2倍のUTMスループットを持っています。
| 比較 | Fシリーズ | Gシリーズ | 性能差 |
|---|---|---|---|
| 60F → 70G | UTM 700Mbps | UTM 1.5Gbps | 約2.1倍 |
| 80F → 90G | UTM 900Mbps | UTM 2.5Gbps | 約2.8倍 |
| 100F → 120G | UTM 1Gbps | UTM 3.5Gbps | 約3.5倍 |
kintone・freee・Teams・Zoomを多用する今のオフィス環境では、Fシリーズの処理能力では「セキュリティを有効にすると遅くなる」という症状が出始めています。Gシリーズならセキュリティ全開でも快適です。
理由②:10G回線に対応できる
Fシリーズは1Gbpsポートのみ。10G回線を導入しても物理的に速度を出せません。Gシリーズの70G以上は10G SFP+ポートを標準搭載しているため、10G回線をフル活用できます。詳しくはFortiGate Gシリーズが通信の渋滞をゼロにする理由をご覧ください。
理由③:リース満了のタイミングで移行すればコストが最小
Fシリーズを5年リースで導入した場合、2021〜2022年導入分が2026〜2027年にリース満了を迎えます。このタイミングなら追加の解約費用なしでGシリーズに移行可能。詳しくはUTMのリース満了・再リースで損しない方法をご覧ください。
E/FシリーズからGシリーズへの入れ替え費用の目安

| 移行パターン | 本体+ライセンス5年 | 設定移行費 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| 30E → 30G | 約20万〜28万円 | 約5万〜8万円 | 約25万〜36万円 |
| 50E → 50G | 約32万〜42万円 | 約5万〜10万円 | 約37万〜52万円 |
| 60E/60F → 70G | 約36万〜48万円 | 約8万〜12万円 | 約44万〜60万円 |
| 80E/80F → 90G | 約53万〜67万円 | 約10万〜15万円 | 約63万〜82万円 |
| 100E/100F → 120G | 約68万〜87万円 | 約10万〜15万円 | 約78万〜102万円 |
IT導入補助金を活用すれば最大1/2の補助が受けられるケースもあります(IT導入補助金でUTMを半額導入する方法)。
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E/FシリーズからGシリーズへの移行手順(3ステップ)
ステップ1:現在の機器と設定内容を確認する
今のFortiGateの型番、FortiOSのバージョン、ライセンスの残り期間を確認します。管理画面にログインできない場合は、業者に確認するか、ネットワーク無料診断でご相談ください。
ステップ2:後継機種を選定し、見積もりを取る
上記の「後継機対応表」を参考に後継機種を選び、2社以上から見積もりを取ります。「同じ数字帯」ではなく、現在の利用状況(従業員数・SaaS利用・VPN利用)に合わせて選定してください。
ステップ3:設定移行と切り替え
FortiGateはconfig(設定ファイル)のエクスポート/インポートに対応しているため、旧機種の設定をGシリーズに移行できます。ただし、FortiOSのバージョンが大きく異なる場合は再設定が必要なこともあります。切り替え作業は業務時間外に行えば、ネットワークの停止時間はほぼゼロです。
FortiGate Gシリーズに関するよくある質問(FAQ)
Q. FortiGate 60Gというモデルはありますか?
A. ありません。FortiGate 60Eおよび60Fの後継は、利用規模と通信量に応じてFortiGate 70Gまたは90Gが検討対象になります。20名以下なら70G、30名以上なら90Gが目安です。
Q. GシリーズとFシリーズの最大の違いは何ですか?
A. SP5セキュリティチップの搭載です。UTMスループットが旧世代の2〜3倍に向上し、SSLインスペクションを有効にしても通信速度が大幅に落ちなくなりました。さらに70G以上は10G SFP+ポートを標準搭載しています。
Q. Eシリーズのサポート終了後も使い続けられますか?
A. 機器自体は動きますが、セキュリティ定義の更新が停止し、新種のウイルスやランサムウェアを検知できなくなります。故障時のメーカー保守も受けられなくなるため、早めの入れ替えを推奨します。
Q. FシリーズからGシリーズへの設定移行は可能ですか?
A. FortiOSのconfigエクスポート/インポートで移行可能です。ただしOSバージョンの差が大きい場合は再設定が必要になることもあります。VPN設定やSSLインスペクションの移行は慎重に行う必要があるため、専門業者への依頼を推奨します。
Q. Gシリーズの中で最もコスパが良いモデルは?
A. 10〜20名規模であればFortiGate 50Gが最もバランスが良いです。ファンレスで静か、UTMスループット約1Gbps、本体約12万〜16万円。中小企業で最も選ばれているモデルです。
Q. Gシリーズへの入れ替え費用はいくらですか?
A. 50Gへの移行で約37万〜52万円、70Gへの移行で約44万〜60万円、90Gへの移行で約63万〜82万円が5年運用の目安です。IT導入補助金を活用すれば最大1/2の補助が受けられるケースもあります。
まとめ:2026年はGシリーズへの移行のラストチャンス

FortiGate Eシリーズが2026年中に一斉にサポート終了を迎え、Fシリーズもいずれ同じ道を辿ります。今年がGシリーズへの移行を検討する最後のタイミングです。
覚えておくべきことは3つ
- Gシリーズは旧世代の2〜3倍の処理性能 → セキュリティ全開でも快適
- 「同じ数字帯」で選ばない → 60Eの後継は70Gまたは90G。規模と用途で選ぶ
- リース満了のタイミングが移行のベストタイミング → 追加コストなしで切り替え可能
他社様の見積もりをご提示いただければ、専門コンサルタントが適正価格・適正スペックか診断します。
※原則1営業日以内に、担当よりご連絡します。
自社のFortiGateの型番を確認して、まずは後継機の目星をつけてください。型番が分からない、最適な後継機が分からないという場合は、入れ替え無料診断でご相談ください。
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