「最近、在宅組がつながらないらしくてさ…」
そんな相談を受けた社長、正直ヒヤッとしませんでしたか。
社員は増えた。売上も伸びている。なのに、朝9時になるとネットが固まる。VPNが切れる。経理が怒る。営業がZoomに入れない。なんだか会社が“重く”なっていく。
放っておくとどうなるか。
・在宅勤務が機能しない
・取引先との会議に遅れる
・クラウドが使えず業務停止
・「この会社、大丈夫?」と信用が揺らぐ
・社員の不満がじわじわ溜まる
・結局、ITが分からない社長が全部背負う
- 最近VPNが重いと言われたことがある
- 社員数は増えたが機器はそのまま
- 同時に何人つなげるか把握していない
- 回線速度だけを気にしている
- 「再起動すれば直る」で済ませている
- 契約内容を最後に見たのは数年前
もし1つでも当てはまるなら、今日の話は他人事ではありません。
VPNの接続数トラブルの正体を理解し、明日確認すべき具体項目をはっきりさせることがこの記事のゴールです
なぜ「社員が増えただけ」でVPNが壊れるのか

原因1:同時接続ライセンスの上限
まず一番多いのがこれです。VPN機器には「同時に何人まで接続できるか」という上限があります。これは回線速度とは別の話です。
例えば、20人までの契約なのに、朝9時に25人が一斉に接続したらどうなるか。5人は弾かれるか、全体が不安定になります。
社長が誤解しやすいのは「回線は1Gbpsあるから大丈夫」という思い込み。実はボトルネックはそこではないケースが本当に多いです。
現場では「最近リモート増えましたよね?」の一言で原因が見つかることもあります。
原因2:機器性能の限界
VPN機器にも処理能力があります。暗号化という重たい処理をしていますから、人数が増えれば負荷も増えます。
古い機器だと、スペック上は30人対応でも、実際は20人で限界ということも珍しくありません。
放置するとどうなるか。接続はできるが遅い。会議が途切れる。社員が「もう会社のVPNは使わない」と言い出す。これ、地味に危険です。
社員増=回線不足とは限らない。まず「同時接続数」と「機器性能」を疑うこと。
社長が一番やりがちな設計ミス
全員同時利用を想定していない
「在宅は半分くらいだから大丈夫でしょう」。この読みが外れます。
月末、繁忙期、悪天候、感染症流行…全員が同時にVPNへ入る日は必ず来ます。
設計は“最大値”で考えるのが基本です。平均値で考えると、必ずどこかで破綻します。
クラウド化との混同
「うちはクラウド使ってるから大丈夫」。これも誤解です。
社内サーバーにアクセスするシステムが1つでもあれば、VPNは必要です。そしてその1つが重い処理なら、負荷は跳ね上がります。
実際、会計ソフトのデータだけが社内に残っていて、それが原因で全体が遅くなるケースもあります。
設計を“今の人数”で止めると、必ず成長に足を引っ張られます。
危ない会社と健全な会社の違い

| 危ない状態 | 健全な状態 |
|---|---|
| 同時接続数を知らない | 契約上限を把握している |
| 社員増でも設定変更なし | 増員時に見直し実施 |
| 遅い原因を回線のせいにする | 機器負荷を確認する |
| 再起動で様子見 | ログを確認して原因特定 |
放置すると起きるリアルな未来
社員の“勝手VPN”化
会社のVPNが遅いと、社員は自分の回線や無料VPNを使い始めます。これ、本当に多いです。
すると情報漏えいリスクが跳ね上がります。管理できない通信が増えるからです。
取引停止のリスク
最近はセキュリティチェックが厳しい企業も増えています。
「御社の接続環境は大丈夫ですか?」と聞かれたときに、説明できないのは怖いです。
社長が今日やるべき確認リスト

まず契約書を見る
同時接続数は何人か。追加ライセンスは可能か。年間費用はいくらか。
ここを把握していない社長は本当に多いです。
実際の最大接続数を聞く
総務か外部業者に「一番多い日は何人同時接続ですか?」と聞いてください。
これだけで、現状の危険度が分かります。
- 現在の契約同時接続数
- 過去3か月の最大同時利用人数
- 機器の導入年数
- ログ確認の体制有無
- 増員予定人数
増員が決まった時点で、VPNも一緒に見直す。これを習慣にするだけで事故は激減します。
まとめ:成長を止めるのは、たいてい“見えない上限”

ネットが遅いのは回線のせいだと思い込むと、無駄にお金を使います。
でも原因がライセンス上限なら、話はまったく違います。
社長がやることは難しくありません。契約を確認し、最大同時利用を把握し、余裕を持たせる。それだけです。
明日、総務か外部業者に「うちのVPN、何人まで同時に入れる?」と聞いてください。
成長している会社ほど、ネット設計も一緒に育てないと足元をすくわれます。

