中小企業のネットワーク構築費用相場|外注・依頼の適正料金と高額見積もりの見抜き方

「オフィスの移転やレイアウト変更でネットワークを構築したいが、業者の見積もりが妥当かわからない」 「情シスがいないので、どの機器(ルーターやUTM)が必要なのか判断できない」

このようなお悩みを抱える中小企業の経営者・総務担当者に向けて、ネットワーク構築の「リアルな費用相場」を大公開します。

結論から言えば、10〜50名規模のオフィスであれば、無駄な機器や保守契約を省くことで費用は大幅に削減可能です。本記事では、必要な「箱モノ(機器)」の相場と、悪徳業者の「高額見積もりの罠」を見抜く方法を解説します。

目次

【結論】10〜50名規模ならネットワーク構築費用は「50万〜100万円」が適正

ネットワーク構築費用は「50万〜100万円」が適正

オフィスの広さや導入する機器によって変動しますが、10〜50名規模の中小企業であれば、総額50万円〜100万円(機器代+構築・工事費)が適正な相場です。

もしお手元の見積もりが「150万円〜200万円以上」になっている場合、自社の規模に合わないオーバースペックな機器を提案されているか、不要なオプションが盛られている可能性が高いと言えます。

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ネットワーク構築費用の内訳と「箱モノ」のリアルな相場

ネットワーク構築費用は、大きく「機器代(箱モノ)」「工事・設定費」に分かれます。情シス不在の中小企業で最低限必要になるハードウェアの相場を見ていきましょう。

1. ルーター・スイッチ・Wi-Fi(必須インフラ)

  • ルーター(YAMAHA RTXシリーズ等): 約5万〜10万円
  • スイッチングハブ(PoE給電対応): 約3万〜8万円
  • 法人用Wi-Fiアクセスポイント(2〜3台): 約10万〜15万円

家庭用のWi-Fiルーター1台で済ませるのは通信の切断やセキュリティの観点からNGですが、逆に数十万円もする大企業向けモデルは不要です。

2. UTM(統合脅威管理・セキュリティ機器)

  • UTM(FortiGate、SAXA等): 約20万〜40万円

ランサムウェア対策など、インターネットの出入り口を守る「門番」として必須の機器です。従業員数(PCの台数)によって対応モデルが変わるため、ここが一番価格差が出やすいポイントです。

[メーカー別・規模別のUTMスペック・価格データベースを見る]

3. NAS(ファイル共有・バックアップ)

  • 法人向けNAS(2TB〜4TB): 約10万〜20万円

社内のデータ共有や自動バックアップに必須です。万が一のHDD故障に備え、データを複製する「RAID構成」が組めるモデルを選びます。

4. ネットワーク設計・配線工事・設定費用

  • 設定・配線工事費: 約10万〜20万円

LANケーブルの配線工事や、各種機器のIPアドレス設定、Wi-Fiの構築作業費です。

ここに注意!ネットワーク構築でよくある「高額見積もり」の罠

ここに注意!
Man holding warning sign.

ITに詳しくないことを逆手に取り、高額な契約を結ばせようとする業者には注意が必要です。以下の3つの「罠」に見覚えはありませんか?

罠1. 100名以上向けの「オーバースペック機器」を提案されている

10名のオフィスなのに、さも当然のように「同時接続500台対応」の数百万円するルーターやUTMが見積もりに入っているケースです。機器の型番を検索し、想定規模を確認することが重要です。

罠2. 不透明で高額な「ネットワーク保守費用」が毎月かかる

「万が一のトラブル時にすぐ駆けつけます」と言われ、毎月3〜5万円の保守契約を結ばされるケースです。近年はクラウド管理型の機器(Cisco Merakiなど)を使えば、遠隔で状況把握や再起動ができるため、高額な駆けつけ保守は不要なケースがほとんどです。

罠3. 長期の「リース契約」で総額が跳ね上がっている

「初期費用0円、月々たったの3万円です」という営業トークには要注意です。5〜7年のリース契約を組むと、金利手数料が上乗せされ、最終的な支払総額が機器の定価の1.5倍〜2倍近くになることがあります。

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ネットワーク構築を外注・依頼する際の費用と業者の選び方

「ネットワーク構築を外注したいが、どこに依頼すればいいかわからない」という中小企業は非常に多いです。ここでは、外注時にかかる費用の内訳と、失敗しない依頼先の選び方を解説します。

外注費用の内訳|設計・工事・設定で「何にいくら」かかるのか

ネットワーク構築を業者に外注すると、機器代とは別に以下の費用が発生します。10〜50名規模のオフィスを想定した相場です。

ネットワーク設計費:3万〜10万円
オフィスの図面をもとに、ルーター・UTM・Wi-Fiアクセスポイントの配置を決める作業です。「どの部屋にLANの口をいくつ用意するか」「Wi-Fiの電波が届かない死角はないか」を事前に設計します。大手SIerは設計だけで20万円以上かかるケースもありますが、中小規模なら10万円以内が適正です。

LAN配線工事費:5万〜15万円
天井裏や壁の中にLANケーブルを通す工事費です。オフィスの広さやケーブルの本数で変動します。既にLAN配線が済んでいるオフィス(居抜き物件など)であれば、この費用はゼロになることもあります。

機器設定・導入費:5万〜15万円
ルーター、UTM、Wi-Fi、NASなどの初期設定と動作確認の作業費です。機器の台数が増えるほど費用も上がりますが、10〜50名規模であれば15万円を超えることは稀です。

出張費・交通費:0〜3万円
業者の所在地とオフィスの距離によります。地元の業者に依頼すれば無料のケースも多いです。

つまり、機器代を除いた「外注の作業費」だけで見ると、10万〜40万円が適正レンジです。これに前述の機器代(30万〜60万円)を合わせて、総額50万〜100万円というのが中小企業のネットワーク構築費用の現実的な相場になります。

依頼先の3タイプと、それぞれのメリット・デメリット

ネットワーク構築の依頼先は大きく3つのタイプに分かれます。中小企業の場合、どこに頼むかで費用が2倍以上変わることも珍しくありません。

① 大手SIer・通信キャリア(NTT系列・大塚商会など)

  • メリット:大規模案件の実績が豊富で、ワンストップで何でも対応してくれる安心感がある
  • デメリット:中小企業には明らかにオーバースペックな提案になりがち。設計費だけで20万〜50万円、総額200万円超えも珍しくない。下請けに丸投げするケースも多い
  • 向いている会社:従業員100名以上、複数拠点、社内に情シスがいる企業

② 地域の電気工事店・OA機器販売店

  • メリット:近所なので出張費が安い。顔が見える関係で相談しやすい
  • デメリット:ネットワークの「設計」や「セキュリティ」の専門知識が弱いケースがある。配線工事はできてもUTMの設定は外注する、という業者も多い
  • 向いている会社:配線工事だけ頼みたい、機器の設定は自社でできる企業

③ ネットワーク・セキュリティ専門の施工業者

  • メリット:中小企業の規模感を理解した上で、過不足のない機器選定と設計ができる。機器代も適正価格で提供されることが多い
  • デメリット:大手と比べると知名度が低く、探しにくい
  • 向いている会社:情シスがいない10〜50名規模の中小企業(当サイトのターゲット層)

中小企業の場合、①の大手SIerに依頼すると費用が跳ね上がるリスクが高く、②の地域業者だとセキュリティ面が手薄になるリスクがあります。「ネットワーク+セキュリティ」を一体で設計・施工できる③の専門業者に相見積もりを取るのが、コストと品質のバランスでは最適解です。

外注先選びで失敗しないための3つのチェックポイント

どの業者に依頼するにしても、以下の3点は必ず確認してください。これだけで「ぼったくり」や「手抜き工事」のリスクを大幅に減らせます。

チェック①:見積もりの機器型番が明記されているか
「ルーター一式:30万円」のように型番が書かれていない見積もりは危険です。どのメーカーの何という機種なのかを明記させ、その機器の定価(メーカー希望小売価格)を自分でも調べましょう。当サイトのUTM製品データベースWi-Fi製品データベースで定価とスペックを確認できます。

チェック②:保守費用の内訳と契約期間が明確か
「月額保守サービス:月3万円」とだけ書かれている場合、何が含まれているのか(駆けつけ対応?リモート監視?機器の故障交換?)を必ず確認してください。不要な保守オプションが盛られていることが非常に多いです。

チェック③:最低2社から相見積もりを取っているか
1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。必ず2社以上から見積もりを取り、機器の型番・工事費・保守費用を項目ごとに比較してください。比較が難しい場合は、当サイトの見積もり適正診断(無料)もご活用ください。

ネットワーク構築に関するよくある質問(FAQ)

Q. ネットワーク構築を外注するといくらかかりますか?

A. 10〜50名規模の中小企業の場合、機器代(30万〜60万円)+外注の作業費(設計・工事・設定で10万〜40万円)で、総額50万〜100万円が適正な相場です。これを大幅に超える見積もりが出た場合は、オーバースペックな機器が含まれていないか、不要な保守オプションが盛られていないかを確認してください。

Q. ネットワーク構築の依頼先はどう選べばいいですか?

A. 中小企業(10〜50名規模)であれば、「ネットワーク+セキュリティを一体で設計・施工できる専門業者」に依頼するのがコスパ最良です。大手SIerは費用が高くなりがちで、地域の電気工事店はセキュリティの専門知識が弱いケースがあります。必ず2社以上から相見積もりを取り、機器の型番と保守費用の内訳を比較することが重要です。

Q. ネットワーク構築を安く依頼するコツはありますか?

A. 最も効果的なのは「相見積もり」と「機器の型番チェック」の2つです。複数社から見積もりを取るだけで、不要なオプションや過剰スペックの機器が自然に炙り出されます。また、リース契約ではなく現金一括または銀行の分割払いを選ぶと、金利手数料分(定価の1.3〜1.5倍になることも)を節約できます。

Q. ネットワーク構築の期間はどれくらいかかりますか?

A. 規模や導入する機器によりますが、10〜50名規模の場合、ご相談から機器の選定、配線工事の完了まで「約1ヶ月〜1ヶ月半」が目安です。半導体不足の影響で特定の機器(UTMなど)の納期が遅れる場合もあるため、オフィス移転などの場合は2ヶ月前にはご相談いただくことをおすすめします。

Q. ネットワーク機器はリース契約と買い取り、どちらが良いですか?

A. コストを抑えるなら「現金一括」もしくは「銀行の分割払い」をおすすめします。リース契約は初期費用が抑えられますが、金利手数料が上乗せされるため、5〜7年の支払総額で見ると定価の1.5倍近くになるケースが多く、当サイトでは推奨していません。

Q. 家庭用のWi-Fiルーターを会社で使っても大丈夫ですか?

A. セキュリティと通信の安定性の観点から「NG」です。家庭用ルーターは同時接続数が10台程度に制限されていることが多く、オフィスで使うと頻繁に通信が途切れます。また、サイバー攻撃への耐性も弱いため、必ず「法人向けアクセスポイント」と「UTM」を組み合わせて導入してください。

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