Cisco Meraki vs Aruba Instant On|クラウド管理型Wi-Fiの2強、中小企業はどちらを選ぶべきか?

「Merakiを勧められたが高すぎる気がする」
「Aruba Instant Onで十分と言われたが、本当に業務で困らないのか分からない」

法人Wi-Fiの相談で、社長や総務担当者からよく聞く声です。

Wi-Fiはインターネットにつながれば終わりと思われがちですが、実際には会社の業務そのものを支える基盤です。

  • 営業担当がクラウドへアクセスできない。
  • VPNが切れて在宅勤務者が仕事にならない。
  • レジが停止して店舗運営が止まる。
  • オンライン会議が切断され商談機会を失う。

こうしたトラブルは珍しい話ではありません。

特に社員10〜100名規模の企業では、専任の情報システム担当者がいないケースが多く、導入後の運用や障害対応をすべて業者任せにしていることがあります。

その結果、必要以上に高額な構成を契約していたり、逆に必要な機能が不足していたりするケースが少なくありません。

この記事では、MerakiとAruba Instant Onの違いだけでなく、自社に本当に必要な構成かどうかを見極めるポイントを現場目線で解説します。

目次

MerakiとAruba Instant Onは何が違うのか

何が違うのか

どちらもクラウド管理型Wi-Fiだが思想が異なる

MerakiもAruba Instant Onも、スマートフォンやブラウザから遠隔管理できるクラウド管理型Wi-Fiです。

昔のように現地へ行かなければ設定変更できない機器とは大きく異なります。

しかし両者はターゲットとする企業規模が違います。

Merakiは多拠点運営や高度なセキュリティ管理を前提とした製品です。

本部で全国の拠点を一括管理するような運用にも対応しています。

一方、Aruba Instant Onは中小企業向けに機能を絞り込み、管理負荷を下げる方向で設計されています。

20名程度の事務所や複数店舗運営の企業でも十分活用できるケースが多くあります。

価格差はライセンス費が大きい

相談現場で最も驚かれるのがライセンス費です。

Merakiはクラウド管理ライセンスが前提です。本体を購入して終わりではありません。

利用期間に応じたライセンス費用が継続的に発生します。

導入時には気にならなくても、更新時に予想以上の費用が発生して慌てる企業もあります。

一方でAruba Instant Onはライセンス費が不要な構成が多く、運用コストを抑えやすい特徴があります。

MerakiとAruba Instant Onの価格差は、本体性能よりもライセンス体系の違いによる影響が大きくなります。

社長が誤解しやすい「高い=安心」の落とし穴

高額な構成が必ずしも正解ではない

IT機器では「高い方が安心」と考えられがちです。

しかしWi-Fi環境では必ずしもそうとは限りません。

実際に社員15名の企業でMerakiを導入したものの、高度な機能をほとんど使わず、毎年ライセンス費だけを支払っているケースもあります。

逆にAruba Instant Onで問題なく運用できている企業も多数あります。

重要なのは機能の多さではなく、自社で使う機能が含まれているかどうかです。

業者も悪気なく過剰提案することがある

高額提案だからといって悪質業者とは限りません。

担当者が大企業向け案件を中心に扱っている場合、中小企業にも同じ基準で提案してしまうことがあります。

その結果、本来不要な機能や保守契約が含まれることがあります。

情シス担当者がいない企業ほど、その違和感に気付きにくくなります。

見積書で確認したいポイント

確認項目確認理由
ライセンス費更新時の追加費用確認
保守費何を対応する契約か確認
VPN設定費作業範囲の確認
障害対応費別料金になるケースあり
設定変更費導入後の追加費用確認
リース総額実質支払額の確認

見積書で本体価格だけを見る企業ほど、導入後の想定外コストに悩まされる傾向があります。

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実際の導入費用はどれくらいなのか

実際の導入費用

本体価格だけで比較すると失敗する

Wi-Fi導入費用は本体価格だけでは決まりません。

設定作業、現地調査、VPN構築、LAN工事などが加わります。

見積もり比較で本体価格しか見ていない企業は非常に多くあります。

しかし実際に差が出るのは設定費や運用費です。

導入相場の目安

項目MerakiAruba Instant On
本体価格7〜15万円2〜7万円
設定費3〜15万円3〜10万円
VPN設定費5〜20万円5〜20万円
年間保守費2〜10万円1〜5万円
ライセンス費必要基本不要
導入総額15〜60万円超8〜30万円程度

ここで注意したいのは、設定費が業者ごとに大きく異なることです。

同じ機器でも見積額が20万円以上違うケースもあります。

見積比較では本体価格よりも設定費と保守費の内訳を確認した方が実態が見えやすくなります。

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Merakiが向いている企業・向かない企業

Merakiが向いている企業

Merakiが力を発揮するのは複数拠点を持つ企業です。

  • 本社から各拠点の状態を確認が必要
  • 全国の店舗を一括管理したい
  • 社内にIT担当者がいる企業

こうした企業では管理効率が大きく向上します。

VPNやセキュリティも含めて統一管理したい場合にも向いています。

Merakiが向かない企業

  • 社員10〜30名程度の単独拠点企業
  • メール、クラウド会計、オンライン会議が中心の利用

結果としてライセンス費だけが継続的に発生するため、導入目的と機能が一致しているかを確認する必要があります。

高額な設備投資になったものの、実際に使っているのはWi-Fi機能だけという企業もあります。

Merakiは優れた製品ですが、すべての中小企業に最適な選択肢とは限りません。

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Aruba Instant Onが向いている企業・向かない企業

紹介する

Aruba Instant Onが向いている企業

  • 単独拠点の事務所や店舗
  • ライセンス費を抑えたい企業
  • 専任情シスがいない企業

管理画面もシンプルで、障害確認も行いやすいため、コストと機能のバランスを重視する企業に選ばれています。

Aruba Instant Onが向かない企業

  • 全国展開している企業
  • 高度なネットワーク制御を必要とする企業
  • 将来的に拠点拡大を予定している

現在だけを見ると安価でも、将来的な入れ替え費用が発生する可能性もあります。

導入時には今後3〜5年の計画も確認したいところです。

どちらが中小企業向きなのか

比較項目MerakiAruba Instant On
導入費用高め抑えやすい
ライセンス費必要基本不要
多拠点管理得意標準的
運用のしやすさやや専門的比較的簡単
情シス不在企業やや過剰な場合あり相性が良い
店舗・小規模事務所過剰になる場合あり向いている

社員10〜100名規模の単独拠点企業では、Aruba Instant Onで十分なケースが多く見られます。

契約前に社長が必ず確認したい5つの質問

見積もり比較で確認したいポイント

最後に、業者へ必ず確認したい項目を整理します。

  • ライセンス更新時の費用はいくらか
  • 障害時は誰がどこまで対応するのか
  • VPN障害は保守対象なのか
  • リース総額はいくらになるのか
  • 管理アカウントは自社で保有できるのか

この5つを確認するだけでも、不要な契約や将来のトラブルを避けやすくなります。

MerakiかAruba Instant Onかを決める前に、「自社の運用体制に合っているか」を確認することが失敗しないWi-Fi選びにつながります。

特に情シス担当者がいない企業では、「業者に任せているから大丈夫」と考えがちですが、障害発生時や業者変更時に大きな問題になります。

契約前に必ず確認したいのは、管理者アカウントの所有者が誰になるのかという点です。

保守契約の内容を理解する

保守契約に加入しているから安心と思っている企業も多くあります。

しかし実際には、電話受付のみの保守契約や、機器交換だけが対象の契約もあります。

VPN障害や設定変更が対象外になっているケースも少なくありません。

障害が発生して初めて「それは保守対象外です」と説明されることもあります。

保守費の安さだけで判断すると、いざという時に対応してもらえない可能性があります。

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まとめ|重要なのは「MerakiかArubaか」ではなく、自社に合った構成かどうか

最適なWi-Fi選びガイド

Cisco MerakiとAruba Instant Onは、どちらも評価の高いクラウド管理型Wi-Fiです。

しかし実際の現場では、「Merakiだから安心」「Arubaだから安い」という単純な話ではありません。

社員数、拠点数、VPN利用状況、社内のIT担当者の有無によって最適な構成は大きく変わります。

重要なのは製品名ではなく、自社にとって過不足のない構成になっているかどうかです。

見積書を比較する際は、本体価格だけでなく、ライセンス費、保守費、VPN設定費、障害対応範囲、リース総額まで確認することが大切です。

もし現在提案を受けている構成に少しでも不安がある場合は、契約前に第三者の視点で確認しておくことで、不要なコストや導入後のトラブルを防ぎやすくなります。

MerakiかAruba Instant Onかを選ぶことが目的ではありません。自社の規模・運用体制・将来計画に合った構成を選ぶことが、失敗しない法人Wi-Fi導入につながります。

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