SonicWallの価格相場と導入費用|TZ270・TZ370・TZ470の実勢価格とリース料金の裏側

「SonicWallっていくらするの?」

業者から「FortiGateよりSonicWallの方が御社に合いますよ」と提案された時、まず気になるのが価格です。

SonicWall(ソニックウォール)は、アメリカのセキュリティメーカーで、中小企業向けのTZシリーズが世界的に広く普及しています。FortiGateと並ぶ競合製品として業者から提案されることが多いですが、価格情報が日本語であまり出回っていないのが実情です。

FortiGateなら当サイトのFortiGate価格相場の記事で適正価格が分かります。しかしSonicWallの場合、「この見積もりが高いのか安いのか」を判断する情報が少ない。

この記事では、中小企業(10〜50名)の経営者がSonicWallの見積もりを「自分の目で」チェックできるようになることを目的に、価格体系を徹底解説します。

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目次

SonicWall TZシリーズ主要モデルの実勢価格一覧【2026年版】

SonicWall TZシリーズ

SonicWallの中小企業向け製品は「TZシリーズ(第7世代)」です。「W」が付くモデルはWi-Fi内蔵版。まずは本体価格だけの相場を把握してください。

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モデル推奨人数本体の実勢価格脅威防御スループットWi-Fi
TZ270 / TZ270W〜10名約7万〜10万円750MbpsWのみ
TZ370 / TZ370W〜25名約12万〜15万円1GbpsWのみ
TZ470 / TZ470W〜35名約18万〜22万円1.5GbpsWのみ
TZ570 / TZ570W〜50名約28万〜35万円2GbpsWのみ
TZ670〜80名約40万〜50万円2.5Gbpsなし

注意:この価格は「本体のみ」です。SonicWallはライセンスの種類が複雑で、ライセンスなしではほぼ使い物になりません。次のセクションで詳しく解説します。

各モデルの詳細スペックはUTM製品データベースで確認できます。

SonicWallのライセンス体系|ここが一番分かりにくい

SonicWallの見積もりで最も混乱するのがライセンスの種類です。FortiGateの「UTPバンドル」のようにシンプルではなく、複数のパッケージから選ぶ必要があります。

主なライセンスパッケージ

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パッケージ名含まれる機能中小企業の必要度
EPSS(Essential Protection Service Suite)ファイアウォール、VPN、基本的な脅威防御、サポート最低限これが必要
APSS(Advanced Protection Service Suite)EPSS+サンドボックス(Capture ATP)、Webフィルタリング強化、アンチスパム中小企業はこれが推奨
TotalSecure本体+ライセンスのセット販売新規導入ならこれが最もシンプル

中小企業はAPSSを選んでください。EPSSだけでは、サンドボックスによる未知の脅威検知やWebフィルタリングが不十分です。FortiGateの「UTPバンドル」に相当するのがAPSSです。

ライセンス費用の目安(APSS)

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モデルAPSS 1年APSS 3年APSS 5年
TZ270約8万〜12万円約20万〜28万円約30万〜42万円
TZ370約10万〜15万円約25万〜35万円約38万〜52万円
TZ470約13万〜18万円約32万〜42万円約48万〜65万円

SonicWallのライセンス費用は、FortiGateやサクサと比べて高めです。特に5年ライセンスの金額は、FortiGateのUTPバンドルの1.5〜2倍になることもあります。これがSonicWallの最大の弱点です。

本体だけでは使えない。SonicWallの「本当の導入総額」

本当の導入総額

費用①:本体価格

前述の通り、TZ270で7万〜10万円、TZ370で12万〜15万円。

費用②:ライセンス(APSS推奨)

前述の表を参照。5年で30万〜65万円。

費用③:設定・導入費

  • 基本設定:5万〜10万円
  • VPN構築込み:8万〜15万円

費用④:保守

SonicWallの強みの一つが冗長構成のコスパです。冗長機(バックアップ用の2台目)にはライセンス費用が不要で、ハードウェア費用のみで導入できます。これは他メーカーにないメリットです。

  • 標準保守(ライセンスに含まれるサポート):0円
  • 24×7オンサイト保守:年間5万〜10万円

導入総額のシミュレーション

10〜25名規模の中小企業がTZ370を5年運用する場合:

項目費用
本体(TZ370)約13万円
ライセンス(APSS 5年)約45万円
設定・導入費約8万円
保守(標準)0円(ライセンスに含む)
合計(5年運用総額)約66万円

月額換算:約11,000円。

SonicWall vs FortiGate|同じ規模で費用を比較すると?

「SonicWallを勧められたけど、FortiGateとどっちが得なの?」

同じ20名規模で5年運用の費用を比較します。

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項目SonicWall TZ370FortiGate 50G
本体約13万円約14万円
ライセンス(5年)約45万円約23万円
設定・導入費約8万円約8万円
保守(5年)0円約3万円
5年合計約66万円約48万円
月額換算約11,000円約8,000円

同じ20名規模で比較すると、SonicWallの方が約18万円高い。差額のほとんどはライセンス費用です。本体価格はほぼ同等ですが、ランニングコストでFortiGateが大きく優位に立ちます。

SonicWallの強み

  • 冗長構成のコスパ:2台目のライセンス不要。24時間止められないオフィスに有効
  • SSLインスペクション対応:サクサやMerakiは非対応だが、SonicWallは対応
  • ファイルサイズ無制限のウイルススキャン:特許技術「RFDPI」で大容量ファイルも検査可能
  • Capture ATP(サンドボックス):未知の脅威をクラウドで分析。FortiGateのサンドボックスに相当
  • EDR(Capture Client)との連携:SonicWall純正のEDRと統合管理できる

SonicWallの弱み

  • ライセンス費用が高い:5年間の総コストでFortiGateに大きく劣る
  • 日本語サポートがFortiGateより薄い:日本国内のユーザー数が少なく、技術情報も英語が多い
  • 国内の取扱業者が少ない:相見積もりを取りにくい
  • UIが英語ベース:管理画面の日本語対応が不完全な部分がある

プロの結論:「冗長構成が必要」「EDRとの統合管理をしたい」という明確な理由がなければ、コスパではFortiGateが優位です。ただし、SonicWallはSSLインスペクション対応・サンドボックス搭載とセキュリティ機能自体は優秀なので、ライセンスコストを許容できるなら選択肢として十分にあり得ます。

FortiGateとの詳しい比較は中小企業向けUTMメーカー主要5社徹底比較、FortiGateの価格体系はFortiGateの価格相場と導入費用の全体像をご覧ください。

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SonicWallのリース料金と注意点

料金と注意点
Man holding warning sign.

リース月額の相場(ライセンス込み)

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モデル5年リース月額5年間の支払総額
TZ270(APSS込み)約7,000〜10,000円約42万〜60万円
TZ370(APSS込み)約11,000〜15,000円約66万〜90万円
TZ470(APSS込み)約14,000〜19,000円約84万〜114万円

SonicWallリースの注意点

注意①:TotalSecureパッケージの中身を確認する
SonicWallには「TotalSecure」という本体+ライセンスのセット商品があります。一見お得に見えますが、含まれるライセンスがEPSS(最低限)なのかAPSS(推奨)なのかで価値が全く違います。必ず確認してください。

注意②:リース満了後の再リースはセキュリティが止まる
FortiGateやサクサと同様、リース満了後の再リースはライセンスが切れた状態で運用することになります。UTMのリース満了・再リースで損しない方法で詳しく解説しています。

注意③:冗長構成のメリットを活かすならリースより一括購入
SonicWallの冗長構成は「2台目のライセンス不要」が最大のメリットですが、リース契約だと2台分のリース料が発生します。一括購入の方がこのメリットを最大限に活かせます。

SonicWallの見積もりで必ずチェックすべき5つのポイント

チェック①:ライセンスの種類を確認する

EPSSなのかAPSSなのか。中小企業はAPSSが推奨です。EPSSだとサンドボックスやWebフィルタリング強化が含まれず、セキュリティが不十分になります。

チェック②:モデルが自社の規模に合っているか

10名のオフィスにTZ470は過剰。逆に30名以上でTZ270は力不足です。推奨人数と脅威防御スループットを確認してください。

チェック③:FortiGateとの比較見積もりを取る

SonicWallを扱う業者はSonicWallしか提案しません。FortiGateとの比較見積もりを取ることで、初めて適正価格が見えます。UTM製品データベースで同規模向けの他メーカー製品と比較できます。

チェック④:冗長構成が本当に必要か確認する

「冗長構成にしましょう」と言われたら、「UTMが故障した場合のダウンタイムは許容できるか」を自問してください。10〜20名規模で夜間・休日は閉まるオフィスであれば、冗長構成は不要なケースが多いです。

チェック⑤:5年間の支払総額を計算する

月額だけでなく、必ず5年間の支払総額を計算してください。SonicWallはライセンスコストが高いため、5年トータルで見るとFortiGateとの差額が大きくなります。

SonicWall、結局どのモデルを選べばいい?

結局どのモデルを選べばいい?
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規模推奨モデル5年導入総額の目安FortiGateとの比較
5〜10名TZ270約45万〜55万円FortiGate 40F(約25〜35万円)の方がコスパ○
10〜25名TZ370約60万〜70万円FortiGate 50G(約40〜55万円)の方がコスパ○
25〜35名TZ470約75万〜90万円FortiGate 70G(約55〜75万円)の方がコスパ○
35〜50名TZ570約90万〜110万円冗長構成が必要ならSonicWallに優位性あり

SonicWallを選ぶ明確な理由がない場合は、FortiGateの方がコスパが良いのが現実です。SonicWallを選ぶべきケースは、「冗長構成をコスパ良く組みたい」「SonicWall Capture Client(EDR)と統合管理したい」「RFDPIによるファイルサイズ無制限スキャンが必要」の3つに限られます。

SonicWallの価格に関するよくある質問(FAQ)

Q. SonicWall TZ270の価格はいくらですか?

A. 本体のみの実勢価格は約7万〜10万円です。ただし、APSSライセンス(5年で30万〜42万円)と設定費を含めた導入総額は約45万〜55万円が目安です。

Q. SonicWallとFortiGate、どちらが安いですか?

A. 同じ20名規模で5年運用した場合、FortiGate 50Gが約48万円に対し、SonicWall TZ370は約66万円で、FortiGateの方が約18万円安くなります。差額のほとんどはライセンス費用です。

Q. SonicWallのライセンス(EPSS/APSS)の違いは何ですか?

A. EPSSは基本的な脅威防御とサポートのみ。APSSはそれに加えてサンドボックス(Capture ATP)、Webフィルタリング強化、アンチスパムが含まれます。中小企業にはAPSSを推奨します。FortiGateの「UTPバンドル」に相当するのがAPSSです。

Q. SonicWallの冗長構成はお得ですか?

A. はい、冗長構成のコスパはSonicWallの大きな強みです。2台目はハードウェア費用のみでライセンス不要。他メーカーでは2台分のライセンスが必要なため、冗長構成にする場合はSonicWallが有利です。

Q. SonicWallのリース月額はいくらですか?

A. TZ370(APSS込み)で月額11,000〜15,000円程度が一般的です。5年間の支払総額は66万〜90万円。ライセンスコストが高いため、リースの総額もFortiGateより高くなります。

Q. SonicWallはSSLインスペクションに対応していますか?

A. はい、対応しています。サクサやCisco Merakiは非対応ですが、SonicWallはFortiGateと同様にSSLインスペクションに対応しており、暗号化通信の中身を検査できます。

まとめ:SonicWallは「機能は優秀」だが「コストが高い」

SonicWallは「機能は優秀」だが「コストが高い」

SonicWallのセキュリティ機能自体は優秀です。SSLインスペクション対応、ファイルサイズ無制限スキャン、冗長構成のコスパ、EDR連携。機能面ではFortiGateに引けを取りません。

しかし、覚えておくべきことは3つ:

  1. ライセンス(APSS)のコストが高い → 5年間でFortiGateより18万円以上高くなることも
  2. 日本国内のサポート・情報がFortiGateより薄い → 困った時に頼れる情報源が少ない
  3. 冗長構成が不要なら、FortiGateの方がコスパ良好

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