「WatchGuard(ウォッチガード)っていくらするの?」
IT業者から「ウォッチガードのFireboxを入れましょう」と提案されたけれど、価格の相場がさっぱり分からない。FortiGateやサクサと比べてどうなのか。そもそも「ウォッチガード」というメーカー自体をよく知らない。
WatchGuardはアメリカのセキュリティ専業メーカーで、中小企業向けUTM市場では世界的に高いシェアを持っています。日本国内ではFortiGateやサクサほどの知名度はありませんが、クラウド管理機能やXDR(拡張検知・対応)との統合で根強い人気があります。
ただし、WatchGuardの価格情報は日本語で出回っていることが少なく、「見積もりが高いのか安いのか判断できない」という声が多いのが実情です。
この記事では、中小企業(10〜50名)の経営者がWatchGuardの見積もりを「自分の目で」チェックできるようになることを目的に、価格体系を徹底解説します。
FortiGateやサクサとの比較診断も歓迎です。
※原則1営業日以内に、担当エンジニアよりご連絡します。
WatchGuard Firebox主要モデルの実勢価格一覧【2026年版】

WatchGuardの中小企業向けは「Fireboxシリーズ」。2025〜2026年に新モデル(T145・T185)が登場し、旧モデル(T25・T45・T85)は在庫処分価格で安くなっています。
| モデル | 推奨人数 | 本体の実勢価格 | UTMスループット | 世代 |
|---|---|---|---|---|
| Firebox T25 / T25-W | 〜10名 | 約5万〜8万円 | 403Mbps | 旧世代(在庫処分価格) |
| Firebox T45 / T45-POE | 〜30名 | 約10万〜15万円 | 557Mbps | 旧世代 |
| Firebox T85-POE | 〜100名 | 約25万〜35万円 | 943Mbps | 旧世代(販売終了・在庫のみ) |
| Firebox T145 | 〜30名 | 約15万〜20万円 | 約700Mbps | 最新 |
| Firebox T185 | 〜50名 | 約25万〜35万円 | 約1Gbps | 最新 |
注意①:この価格は「本体のみ」です。ライセンスなしではセキュリティ機能が使えません。
注意②:2026年の新規導入であれば、T25/T45/T85ではなくT145/T185を推奨します。旧モデルは在庫処分で安く出ていますが、サポート期間が短い点に注意してください。T85は既に販売終了で、メーカーサポート終了は2030年12月31日です。
各モデルの詳細スペックはUTM製品データベースで確認できます。
WatchGuardのライセンス体系|BSS・TSSの違いを理解する
WatchGuardのライセンスもFortiGateやSonicWallと同様に複数のパッケージがあります。ここが見積もりで最も分かりにくい部分です。
主なライセンスパッケージ
| パッケージ名 | 含まれる機能 | 中小企業の必要度 |
|---|---|---|
| Standard Support | ハードウェア保証、ファームウェア更新、技術サポートのみ(セキュリティ機能なし) | セキュリティが動かないので非推奨 |
| BSS(Basic Security Suite) | IPS、アンチウイルス、URLフィルタリング、アプリケーション制御、スパム対策、レピュテーション | 最低限これが必要 |
| TSS(Total Security Suite) | BSS+サンドボックス(APT Blocker)、DNSWatch、IntelligentAV、ThreatSync(XDR) | 中小企業はこれが推奨 |
ライセンス費用の目安(TSS)
| モデル | TSS 1年 | TSS 3年 | TSS 5年 |
|---|---|---|---|
| Firebox T25 | 約6万〜9万円 | 約15万〜22万円 | 約23万〜33万円 |
| Firebox T45 | 約8万〜12万円 | 約20万〜28万円 | 約30万〜42万円 |
| Firebox T145 | 約10万〜14万円 | 約24万〜34万円 | 約36万〜50万円 |
| Firebox T185 | 約13万〜18万円 | 約30万〜42万円 | 約45万〜63万円 |
本体だけでは使えない。WatchGuardの「本当の導入総額」

費用①:本体価格
前述の通り、T25で5万〜8万円、T145で15万〜20万円。
費用②:ライセンス(TSS推奨)
前述の表を参照。5年で23万〜63万円。
費用③:設定・導入費
- 基本設定:5万〜10万円
- VPN構築込み:8万〜15万円
費用④:保守
WatchGuardの保守はTSSライセンスに含まれるハードウェア保証が基本です。オンサイト保守が必要な場合は業者との個別契約になります。
導入総額のシミュレーション
10〜30名規模の中小企業がFirebox T145を5年運用する場合:
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 本体(Firebox T145) | 約17万円 |
| ライセンス(TSS 5年) | 約43万円 |
| 設定・導入費 | 約8万円 |
| 保守(ライセンスに含む) | 0円 |
| 合計(5年運用総額) | 約68万円 |
月額換算:約11,300円。
WatchGuard vs FortiGate|同じ規模で費用を比較すると?
| 項目 | WatchGuard T145 | FortiGate 50G |
|---|---|---|
| 本体 | 約17万円 | 約14万円 |
| ライセンス(5年) | 約43万円 | 約23万円 |
| 設定・導入費 | 約8万円 | 約8万円 |
| 保守(5年) | 0円(ライセンス含む) | 約3万円 |
| 5年合計 | 約68万円 | 約48万円 |
| 月額換算 | 約11,300円 | 約8,000円 |
WatchGuardの強み
- WatchGuard Cloud(クラウド一元管理):UTM・Wi-Fi・エンドポイント・認証をクラウドの1画面で管理可能。複数拠点の管理が非常に楽
- ThreatSync(XDR)との統合:UTMとエンドポイント(EDR)のログを相関分析し、脅威を自動検知・対応。純正XDRが使える数少ないUTMメーカー
- ゼロタッチデプロイメント:本社からリモート拠点のUTMを遠隔設定可能。拠点にIT担当を派遣する必要がない
- PoE+ポート搭載モデルあり:UTMからWi-Fiアクセスポイントに直接給電でき、電源ケーブルが不要
- AuthPoint(多要素認証)との統合:VPN接続時の多要素認証を純正ツールで実現
WatchGuardの弱み
- UTMスループットがFortiGateより低い:同価格帯で比較すると処理性能はFortiGateが上
- 日本国内の情報が少ない:設定事例やトラブルシューティングの日本語情報がFortiGateに比べて圧倒的に少ない
- 国内の取扱業者が限られる:相見積もりが取りにくい
- ライセンスコストがFortiGateより高い:5年間で約20万円の差
プロの結論:「複数拠点をクラウドで一元管理したい」「XDR(EDR連携)を純正で使いたい」という明確な理由がなければ、コスパではFortiGateが優位です。ただし、クラウド管理とXDR統合はWatchGuardが最も完成度が高く、将来的にゼロトラストを目指す場合は有力な選択肢です。
FortiGateの価格体系はFortiGateの価格相場と導入費用の全体像、他メーカーとの比較は中小企業向けUTMメーカー主要5社徹底比較をご覧ください。
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WatchGuardのリース料金と注意点

リース月額の相場(ライセンス込み)
| モデル | 5年リース月額 | 5年間の支払総額 |
|---|---|---|
| Firebox T25(TSS込み) | 約5,000〜8,000円 | 約30万〜48万円 |
| Firebox T45(TSS込み) | 約8,000〜12,000円 | 約48万〜72万円 |
| Firebox T145(TSS込み) | 約11,000〜15,000円 | 約66万〜90万円 |
| Firebox T185(TSS込み) | 約14,000〜19,000円 | 約84万〜114万円 |
注意点
注意①:旧モデル(T25/T45/T85)のリースは避ける
在庫処分で安く出ている旧モデルでリース契約を組むと、リース期間の途中でメーカーサポートが終了するリスクがあります。新規導入ならT145/T185を選んでください。
注意②:リース満了後の再リースはセキュリティが止まる
他メーカーと同様、リース満了後の再リースはライセンスが切れた状態で運用することになります。UTMのリース満了・再リースで損しない方法で詳しく解説しています。
WatchGuardの見積もりで必ずチェックすべき5つのポイント
チェック①:モデルが旧世代か最新世代か確認する
T25/T45/T85は旧世代、T145/T185が最新世代です。旧世代を最新世代と同じ価格で提案されていたら要注意。逆に、旧世代が在庫処分価格で大幅に安いなら、サポート終了日を確認した上で検討の余地はあります。
チェック②:ライセンスの種類を確認する
BSSなのかTSSなのか。中小企業はTSSが推奨です。BSSだとサンドボックスやXDR機能が含まれません。
チェック③:FortiGateとの比較見積もりを取る
WatchGuardを扱う業者はWatchGuardしか提案しません。必ずFortiGateとの比較見積もりを取り、5年間の総額で比較してください。
チェック④:クラウド管理が本当に必要か確認する
WatchGuard Cloudは強力なクラウド管理機能ですが、1拠点でIT担当がいない中小企業では、そのメリットを活かしきれないケースが多いです。業者に保守を丸投げするなら、クラウド管理のためにWatchGuardを選ぶ必要はありません。
チェック⑤:5年間の支払総額を計算する
月額だけでなく、5年間の支払総額を必ず計算。WatchGuardはライセンスコストが高めのため、FortiGateとの差額を把握した上で判断してください。
WatchGuard、結局どのモデルを選べばいい?

| 規模 | 推奨モデル | 5年導入総額の目安 | FortiGateとの比較 |
|---|---|---|---|
| 5〜10名 | Firebox T25(旧)or T145 | 約35万〜55万円 | FortiGate 40F(約25〜35万円)の方がコスパ○ |
| 10〜30名 | Firebox T145 | 約60万〜70万円 | FortiGate 50G(約40〜55万円)の方がコスパ○ |
| 30〜50名 | Firebox T185 | 約75万〜100万円 | クラウド管理・XDRが必要ならWatchGuardに優位性あり |
WatchGuard(ウォッチガード)の価格に関するよくある質問(FAQ)
Q. WatchGuard Firebox T45の価格はいくらですか?
A. 本体のみの実勢価格は約10万〜15万円です。TSSライセンス(5年で30万〜42万円)と設定費を含めた導入総額は約48万〜65万円が目安です。後継のT145(本体約15万〜20万円)も検討してください。
Q. WatchGuardとFortiGate、どちらが安いですか?
A. 同じ20名規模で5年運用した場合、FortiGate 50Gが約48万円に対し、WatchGuard T145は約68万円で、FortiGateの方が約20万円安くなります。
Q. WatchGuardのライセンス(BSS/TSS)の違いは何ですか?
A. BSSは基本的なセキュリティ機能セット、TSSはそれに加えてサンドボックス(APT Blocker)、XDR(ThreatSync)、高度なAIアンチウイルスが含まれます。中小企業にはTSSを推奨します。
Q. Firebox T85はまだ買えますか?
A. T85は既に販売終了(EOS)で、在庫のみの販売です。メーカーサポート終了は2030年12月31日。在庫処分価格で安く出ているケースもありますが、新規導入であれば後継のT185を推奨します。
Q. WatchGuardのクラウド管理は便利ですか?
A. 複数拠点を持つ企業には非常に便利です。全拠点のUTM・Wi-Fi・EDRを1つのダッシュボードで管理でき、ゼロタッチデプロイメントでリモート拠点の設定も遠隔で完了できます。ただし、1拠点のみの中小企業では、このメリットを活かしきれないケースが多いです。
Q. WatchGuardのリース月額はいくらですか?
A. T145(TSS込み)で月額11,000〜15,000円程度が一般的です。5年間の支払総額は66万〜90万円。FortiGateと比べるとやや高めです。
まとめ:WatchGuardは「クラウド管理とXDR」の先駆者。ただし価格は要チェック

WatchGuardの最大の強みは、UTM・Wi-Fi・EDR・認証をクラウドで一元管理できる「Unified Security Platform」の完成度の高さです。XDR(ThreatSync)による自動脅威検知・対応は、中小企業向けUTMメーカーの中で最も先進的と言えます。
ただし、覚えておくべきことは3つ
- ライセンス(TSS)のコストがFortiGateより高い → 5年間で約20万円の差
- クラウド管理が不要なら、FortiGateの方がコスパ良好 → 1拠点ならFortiGateで十分
- 旧モデル(T25/T45/T85)の在庫処分に注意 → サポート終了日を必ず確認
他社様の見積もりをご提示いただければ、専門コンサルタントが適正価格・適正スペックか診断します。
※原則1営業日以内に、担当よりご連絡します。
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