「Sophos(ソフォス)っていくらするの?」
IT業者から「ソフォスのファイアウォールを入れましょう」と提案されたけれど、価格の相場がさっぱり分からない。FortiGateと比べてどうなのか。そもそも「ソフォス」というメーカー自体をよく知らない。
Sophosはイギリス発のセキュリティ専業メーカーで、エンドポイント(Intercept X)とファイアウォール(XGS)の連携に強みを持っています。日本国内ではFortiGateほどの知名度はありませんが、セキュリティ業界では高い評価を受けています。
ただし、Sophosの価格情報は日本語で出回っていることが少なく、さらにライセンス体系が独特なため、見積もりを読み解くのが難しい。「高いのか安いのか判断できない」という声が多いのが実情です。
この記事では、中小企業(10〜50名)の経営者がSophosの見積もりを「自分の目で」チェックできるようになることを目的に、価格体系を徹底解説します。
FortiGateやサクサとの比較診断も歓迎です。
※原則1営業日以内に、担当エンジニアよりご連絡します。
まず知るべきこと:「Sophos XG」と「Sophos XGS」は別物
Sophosのファイアウォール製品で混乱しやすいのが、「XG」と「XGS」の違いです。
| シリーズ | 状態 | 特徴 |
|---|---|---|
| Sophos XG(旧世代) | 販売終了・サポート順次終了 | XG 86、XG 106等。現在は使い続けるのは非推奨 |
| Sophos XGS Gen.1 | 在庫限り | XGS 87、107、116、126、136。Xstreamプロセッサ搭載 |
| Sophos XGS Gen.2(最新) | 現行販売中 | XGS 88、108、118、128、138。Gen.1の後継 |
もし今お使いのSophosが「XG」シリーズ(XG 86、XG 106等)であれば、XGSシリーズへの入れ替えが必要です。サポートが終了すると、セキュリティ更新が停止し、新しいウイルスやランサムウェアを検知できなくなります。
Sophos XGS主要モデルの実勢価格一覧【2026年版】
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| モデル | 推奨人数 | 本体の実勢価格 | FWスループット | ファンレス | 世代 |
|---|---|---|---|---|---|
| XGS 87 / 87w | 〜5名 | 約6万〜9万円 | 3.5Gbps | × | Gen.1(在庫限り) |
| XGS 88 / 88w | 〜5名 | 約7万〜10万円 | 約4Gbps | ○ | Gen.2(最新) |
| XGS 107 / 107w | 〜15名 | 約10万〜14万円 | 7Gbps | × | Gen.1(在庫限り) |
| XGS 108 / 108w | 〜15名 | 約11万〜15万円 | 約8Gbps | ○ | Gen.2(最新) |
| XGS 116 / 116w | 〜25名 | 約15万〜20万円 | 9Gbps | × | Gen.1(在庫限り) |
| XGS 118 / 118w | 〜25名 | 約16万〜22万円 | 約10Gbps | × | Gen.2(最新) |
| XGS 126 / 126w | 〜40名 | 約22万〜28万円 | 13Gbps | × | Gen.1(在庫限り) |
| XGS 128 / 128w | 〜40名 | 約24万〜30万円 | 約14Gbps | × | Gen.2(最新) |
| XGS 136 / 136w | 〜50名 | 約30万〜38万円 | 16Gbps | × | Gen.1(在庫限り) |
| XGS 138 | 〜50名 | 約32万〜40万円 | 約18Gbps | × | Gen.2(最新) |
注意①:この価格は「本体のみ」です。ライセンスなしではセキュリティ機能が使えません。
注意②:「w」付きモデルはWi-Fi内蔵版です。本体価格が1〜3万円程度高くなります。
注意③:Gen.2モデル(XGS 88/108)はファンレス設計で無音。静かなオフィスに設置する場合はGen.2が有利です。
各モデルの詳細スペックはUTM製品データベースで確認できます。
Sophosのライセンス体系|「Xstream Protection」一択で分かりやすい
Sophosのライセンスは、他メーカーと比べて実はシンプルです。中小企業向けには基本的に「Xstream Protection」1つだけ理解すれば十分です。
主なライセンスパッケージ
| パッケージ名 | 含まれる機能 | 中小企業の必要度 |
|---|---|---|
| Standard Protection | IPS、アンチウイルス、Webフィルタリング、アプリ制御、VPN、基本サポート | 最低限これが必要 |
| Xstream Protection | Standard+ゼロデイ対策(サンドボックス)、SSLインスペクション強化、24/7サポート、Central管理 | 中小企業はこれが推奨 |
ライセンス費用の目安(Xstream Protection)
| モデル | 3年 | 5年 |
|---|---|---|
| XGS 87 / 88 | 約15万〜20万円 | 約22万〜30万円 |
| XGS 107 / 108 | 約20万〜28万円 | 約30万〜42万円 |
| XGS 116 / 118 | 約28万〜36万円 | 約42万〜55万円 |
| XGS 126 / 128 | 約35万〜45万円 | 約52万〜68万円 |
| XGS 136 / 138 | 約42万〜55万円 | 約63万〜82万円 |
本体だけでは使えない。Sophosの「本当の導入総額」
導入総額のシミュレーション
10〜25名規模の中小企業がXGS 116を5年運用する場合:
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 本体(XGS 116) | 約17万円 |
| ライセンス(Xstream Protection 5年) | 約48万円 |
| 設定・導入費 | 約8万円 |
| 保守(ライセンスに含む) | 0円 |
| 合計(5年運用総額) | 約73万円 |
月額換算:約12,200円。
Sophos vs FortiGate|同じ規模で費用を比較すると?

| 項目 | Sophos XGS 116 | FortiGate 50G |
|---|---|---|
| 本体 | 約17万円 | 約14万円 |
| ライセンス(5年) | 約48万円 | 約23万円 |
| 設定・導入費 | 約8万円 | 約8万円 |
| 保守(5年) | 0円(ライセンス含む) | 約3万円 |
| 5年合計 | 約73万円 | 約48万円 |
| 月額換算 | 約12,200円 | 約8,000円 |
同じ20名規模で比較すると、Sophosの方が約25万円高い。差額のほとんどはライセンスコストです。今回比較した6メーカーの中で、Sophosは最もライセンスコストが高い部類に入ります。
Sophosの強み
- Synchronized Security(同期セキュリティ):Sophos Intercept X(EDR)とファイアウォールが連携し、感染端末を自動隔離。他メーカーでは実現しにくい自動対応
- SSLインスペクション対応(Xstream SSL):専用プロセッサでTLS 1.3のインスペクションも高速処理
- ゼロデイ対策(サンドボックス):クラウドベースのサンドボックスで未知の脅威を検知
- Sophos Central(クラウド管理):UTM・EDR・Wi-Fi・メールセキュリティを1つのダッシュボードで管理
- MDR(Managed Detection and Response)との統合:Sophos純正のSOCサービスと連携し、24時間監視が可能
- PoEポート搭載モデルあり:XGS 116以上のモデルでPoE給電に対応
Sophosの弱み
- ライセンスコストが最も高い:5年間でFortiGateより約25万円高い
- 日本国内のユーザー数が少ない:設定事例やトラブルシューティングの日本語情報が限られる
- 国内の取扱業者が少ない:相見積もりが取りにくい
- 5年契約が「2年+3年」に分割される:見積もりが分かりにくい
プロの結論:「Sophos Intercept X(EDR)と連携した自動隔離がどうしても欲しい」「MDRで24時間監視を導入したい」という明確な理由がなければ、コスパではFortiGateが圧倒的に優位です。ただし、Sophosの「Synchronized Security」はエンドポイントとの連携で最も完成度が高く、セキュリティの深さを追求するなら有力な選択肢です。
FortiGateの価格体系はFortiGateの価格相場と導入費用の全体像、他メーカーとの比較は中小企業向けUTMメーカー主要5社徹底比較をご覧ください。
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Sophosのリース料金と注意点
リース月額の相場(ライセンス込み)
| モデル | 5年リース月額 | 5年間の支払総額 |
|---|---|---|
| XGS 87/88(Xstream込み) | 約5,000〜8,000円 | 約30万〜48万円 |
| XGS 107/108(Xstream込み) | 約8,000〜12,000円 | 約48万〜72万円 |
| XGS 116/118(Xstream込み) | 約12,000〜16,000円 | 約72万〜96万円 |
| XGS 126/128(Xstream込み) | 約15,000〜20,000円 | 約90万〜120万円 |
注意点
注意①:5年契約は「2年+3年」に分割される
Sophosの5年契約は、ライセンスを「2年」と「3年」の2ラインで発注する仕組みです。見積もりに2行書いてあっても重複ではないので、混乱しないでください。
注意②:XGシリーズ(旧世代)を提案されていないか確認
XG 86やXG 106は既に販売終了・サポート終了の旧世代です。これらを「安く入れられますよ」と提案されたら要注意。入れ替え時期をずらしているだけで、すぐにまた入れ替えが必要になります。
注意③:リース満了後の再リースはセキュリティが止まる
他メーカーと同様です。UTMのリース満了・再リースで損しない方法で詳しく解説しています。
Sophosの見積もりで必ずチェックすべき5つのポイント
チェック①:XGS Gen.1かGen.2か確認する
Gen.1(XGS 87/107/116等)は在庫限り。Gen.2(XGS 88/108/118等)が最新です。Gen.1を新品の価格で提案されていたら要注意。Gen.2のファンレスモデル(88/108)は静音性でも優れています。
チェック②:ライセンスの種類を確認する
Standard ProtectionかXstream Protectionか。中小企業はXstream Protection推奨。Standard Protectionだとサンドボックスやゼロデイ対策が含まれません。
チェック③:「2年+3年」の分割を理解する
5年契約の見積もりが2行に分かれていても重複ではありません。合算した金額が5年間のライセンス総額です。
チェック④:FortiGateとの比較見積もりを取る
Sophosを扱う業者はSophosしか提案しません。FortiGateとの比較見積もりを取り、5年間の総額で比較してください。同じ規模で約25万円の差が出ます。
チェック⑤:Intercept X(EDR)のセット提案に注意
Sophosの強みは「ファイアウォール+EDR」の連携ですが、EDR(Intercept X)は別料金です。「セットで入れましょう」と提案された場合、UTMとEDRの内訳を分解して確認してください。EDRが不要な場合もあります。
Sophos、結局どのモデルを選べばいい?

| 規模 | 推奨モデル | 5年導入総額の目安 | FortiGateとの比較 |
|---|---|---|---|
| 5名以下 | XGS 88 | 約35万〜45万円 | FortiGate 40F(約25〜35万円)の方がコスパ○ |
| 10〜15名 | XGS 108 | 約50万〜60万円 | FortiGate 50G(約40〜55万円)の方がコスパ○ |
| 15〜25名 | XGS 118 | 約65万〜80万円 | Synchronized Securityが必要ならSophosに優位性 |
| 25〜40名 | XGS 128 | 約80万〜100万円 | 同上 |
| 40〜50名 | XGS 138 | 約100万〜120万円 | MDR連携が必要ならSophos |
Sophos(ソフォス)の価格に関するよくある質問(FAQ)
Q. Sophos XGS 116の価格はいくらですか?
A. 本体のみの実勢価格は約15万〜20万円です。Xstream Protectionライセンス(5年で42万〜55万円)と設定費を含めた導入総額は約65万〜80万円が目安です。
Q. SophosとFortiGate、どちらが安いですか?
A. 同じ20名規模で5年運用した場合、FortiGate 50Gが約48万円に対し、Sophos XGS 116は約73万円で、FortiGateの方が約25万円安くなります。今回比較した主要6メーカーの中でSophosはライセンスコストが最も高い部類です。
Q. Sophos XGとXGSの違いは何ですか?
A. XGは旧世代で販売・サポート終了済み。XGSが現行の最新シリーズです。XGSにはXstreamフロープロセッサが搭載されており、SSLインスペクションの処理性能が大幅に向上しています。さらにXGS Gen.2(88/108/118等)はGen.1の後継で性能が向上しています。
Q. Sophosの「Synchronized Security」とは何ですか?
A. Sophosのファイアウォール(XGS)とエンドポイント(Intercept X)がリアルタイムで情報を共有し、感染端末を自動で隔離する機能です。例えば、社員のPCがマルウェアに感染した瞬間にファイアウォールがそのPCの通信を自動遮断します。他メーカーでは実現しにくいSophos独自の強みです。
Q. Sophosの5年契約が「2年+3年」に分かれているのはなぜですか?
A. Sophosのライセンス体系の仕様で、5年分を「2年ライン+3年ライン」に分けて発注する仕組みです。二重請求ではないので、見積もりの2行を合算した金額が5年間のライセンス総額です。
Q. Sophosのリース月額はいくらですか?
A. XGS 116(Xstream Protection込み)で月額12,000〜16,000円程度が一般的です。5年間の支払総額は72万〜96万円。FortiGateと比べるとかなり高めです。
まとめ:Sophosは「EDR連携」の最高峰。ただしコストは覚悟が必要
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Sophosの最大の強みは、ファイアウォールとEDRの「Synchronized Security」による自動脅威対応です。感染端末の自動隔離は、情シスがいない中小企業にとって理想的な仕組みと言えます。
ただし、覚えておくべきことは3つ
- ライセンスコストが主要メーカーの中で最も高い → 5年間でFortiGateより約25万円高い
- Synchronized Securityの恩恵を受けるにはEDR(Intercept X)も別途必要 → ファイアウォール単体では強みが活きない
- XGシリーズ(旧世代)を提案されたら断る → 販売終了品を買わされないように注意
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