UTM導入で騙された!マイナーメーカーを相場の3倍で売る悪質業者の手口と対処法【2026年版】

「UTMを入れてもらったんですが、後から調べたら相場の3倍でした…」

当サイトには、こうした相談が増えています。

典型的なパターンはこうです。ある日突然、電話回線やインターネット回線の業者を名乗る人が訪問してきて、「御社のセキュリティに問題があります」「回線容量が不足しています」と不安を煽る。そして、聞いたことのないメーカーのUTMを、相場の2〜3倍の金額で契約させる

契約は83回払い(約7年)の分割。月額だけ見ると「まぁこんなものか」と思えるが、総額を計算すると130万円以上。適正価格なら40万〜50万円で済む機器です。

被害者の多くは、情シスがいない中小企業の社長。ITの知識がないことにつけ込まれ、「よく分からないけど、セキュリティは大事だから」と契約してしまう。

この記事では、UTMの悪質販売でよくある5つの手口と、被害に遭ってしまった場合の対処法、そして適正価格で導入する方法を解説します。

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目次

UTM悪質業者の5つの手口

UTM悪質業者の5つの手口

悪質業者の手口にはパターンがあります。以下の5つに1つでも心当たりがあれば、契約内容を見直すべきです。

手口1:「回線容量が不足しています」と嘘の診断をする

突然訪問して、「御社のインターネット回線を調査させてください」と申し出る。適当な計測ツールを見せて「回線容量が不足していますね。このままだとセキュリティにも問題があります」と不安を煽る。

実態:回線容量の不足とUTMの導入は全く別の話です。回線が遅い原因はルーターやプロバイダーの問題であり、UTMを入れても回線速度は改善しません。むしろUTMを通すことで速度が落ちるのが普通です。

手口2:聞いたことのないメーカーのUTMを高額で売る

FortiGateやサクサではなく、一般に知名度が低いメーカーのUTMを提案するのが悪質業者の典型です。知名度が低いメーカーを使う理由は単純で、「相場が分からないから高く売れる」からです。

FortiGateやサクサであれば、ネットで検索すれば価格相場がすぐ分かります。しかし知名度の低いメーカーの場合、価格情報がほとんど出てこないため、適正価格の3倍で提示されても気づけないのです。

念のために言っておくと、知名度が低いメーカーのUTM自体が悪いわけではありません。製品としてはまともなものも存在します。問題は、原価が安い製品を、情報格差を利用して相場の何倍もの価格で売りつける業者です。

手口3:長期分割払い(83回払い等)で総額を隠す

「月額15,800円です」と言われると、「まぁそのくらいなら」と思ってしまう。しかし83回払い(約7年)で計算すると、総額は131万円以上

適正価格で導入すれば40万〜50万円で済む機器に130万円以上支払うことになります。しかも、7年間の間にセキュリティライセンスが切れても、分割払いの契約は残り続けます。

見分け方:「月額○○円」ではなく、必ず「総額いくらか」「何回払いか」「金利は何%か」を確認してください。

手口4:セキュリティ強化を名目に不要な機器を抱き合わせ販売する

UTMだけでなく、「これも必要です」「あれも入れないと危険です」と、不要なスイッチ・ルーター・ソフトウェアを次々に追加。気づけば見積もりが200万円を超えている。

10〜30名規模の中小企業であれば、UTM1台+Wi-Fiアクセスポイント+ルーター程度で十分です。中小企業のネットワーク構築費用相場で適正な構成を確認してください。

手口5:契約後に説明と違うことが発覚する

「24時間365日のサポート付きです」と説明されたのに、実際には平日のコールセンター対応だけ。「ウイルスを100%防ぎます」と言われたのに、実際にはライセンスが切れていてセキュリティ更新が止まっている。

口頭の説明と契約書の内容が異なる場合、後から問題になります。口頭の説明を鵜呑みにせず、必ず契約書の内容を確認してください。

UTMの適正価格はいくら?メーカー別の相場一覧

「自分が契約した金額が高いのか安いのか分からない」という方のために、メーカー別の適正価格を公開します。

スクロールできます
メーカー推奨人数本体の適正価格(税抜)5年導入総額の目安
FortiGate(Fortinet)10〜30名12万〜24万円40万〜75万円
サクサ(SAXA)10〜30名35万〜45万円60万〜80万円
Neusoft10〜20名10万〜20万円25万〜40万円
Sophos10〜30名15万〜30万円40万〜65万円
CheckPoint10〜30名15万〜25万円40万〜60万円

この表を見て、自分の契約金額が5年導入総額の2倍以上であれば、間違いなく高額です。

特に注意すべきは、Neusoftのように原価が安いメーカーのUTMを100万円以上で契約しているケース。Neusoftの5年導入総額の適正価格は25万〜40万円程度なので、130万円の契約は約3〜5倍の価格を支払っていることになります。

各メーカーの詳細スペックはUTM製品データベースで確認できます。

高額契約してしまった場合の3つの対処法

3つの対処法
Technology internet and network in cyber security concept. Data protection and secure internet access, select the icon security on the virtual screen.

対処法1:クーリングオフ(契約から8日以内の場合)

訪問販売(飛び込み営業)によるUTMの販売は、特定商取引法上の「訪問販売」に該当する場合があります。この場合、契約書を受け取った日から8日以内であればクーリングオフ(無条件解約)が可能です。

手続き方法:

  • 書面(はがき可)またはメールで業者に通知
  • 内容証明郵便で送ると確実
  • 書面に記載する内容:「契約を解除します」「契約日」「契約書番号」「契約者名」

注意:法人間の取引でもクーリングオフが適用される場合がありますが、条件が複雑です。8日以内であれば、まず消費生活センター(188番)または弁護士に相談してください。

対処法2:契約書の不備や説明の齟齬を指摘する(8日を過ぎた場合)

クーリングオフ期間を過ぎても、以下に該当する場合は契約の取り消しや無効を主張できる可能性があります。

  • 消費者契約法:「重要事項について事実と異なる説明をした」場合、契約を取り消せる(法人でも適用される場合あり)
  • 契約書の不備:サービス内容・金額・支払い条件が口頭の説明と契約書で異なる場合
  • 錯誤:「回線速度が改善する」と説明されたのに実際にはUTMの機能でそれは実現できない場合、錯誤に基づく無効を主張できる可能性

まずやるべきこと:契約書の全条項を確認し、口頭での説明内容と異なる箇所がないかチェック。不安な場合は弁護士に相談してください。

対処法3:次回更新時に適正価格で乗り換える

解約が難しい場合でも、契約期間(分割払い)が終了したタイミングで別の業者に乗り換えることは自由です。

  • 分割払いの残期間を確認し、終了時期を把握する
  • 終了前に2〜3社から相見積もりを取る
  • 適正価格のUTMに入れ替える

業者の乗り換え手順はIT保守業者を変えたい|乗り換えの手順と失敗しない選び方で詳しく解説しています。

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悪質業者に騙されない!適正価格でUTMを導入する3つの鉄則

鉄則1:飛び込み営業からは絶対に買わない

UTMに限らず、飛び込み営業で高額商品を即日契約させる業者は要注意です。まともな業者は飛び込みでUTMを売りません。「今日契約すれば割引します」「今すぐ対策しないとウイルスに感染します」は典型的な煽り文句です。

鉄則2:必ず2社以上から相見積もりを取る

1社だけの見積もりでは適正価格か判断できません。最低2社、できれば3社から見積もりを取り、金額・機種・ライセンス年数・設定費・保守内容を比較してください。

鉄則3:メーカー名と型番で適正価格を自分で調べる

見積もりに記載されたメーカー名と型番を、インターネットで検索してください。当サイトのUTM製品データベースや、メーカーの公式サイトで適正価格の目安が分かります。検索しても情報が出てこないメーカーの場合は、特に注意が必要です。

UTMの悪質販売に関するよくある質問(FAQ)

Q. UTMを訪問販売で契約してしまいました。解約できますか?

A. 契約書を受け取ってから8日以内であれば、クーリングオフ(無条件解約)ができる可能性があります。8日を過ぎた場合も、説明内容と契約書に齟齬がある場合は取り消しを主張できるケースがあります。まず消費生活センター(188番)に相談してください。

Q. UTMの適正価格はいくらですか?

A. 10〜30名規模の中小企業であれば、5年間の導入総額(本体+ライセンス+設定費+保守)で40万〜80万円が適正な相場です。これを大幅に超える金額で契約している場合は、契約内容を見直すべきです。

Q. Neusoftは悪質なメーカーですか?

A. Neusoft自体は中国の大手IT企業で、製品として問題があるわけではありません。問題は、Neusoftの製品を原価に対して不当に高い金額で販売する一部の悪質な販売業者です。Neusoftの適正な導入総額は5年間で25万〜40万円程度です。

Q. 悪質業者かどうかを見分ける方法は?

A. 飛び込み営業でUTMを売り込む、知名度の低いメーカーを高額で提案する、83回払い等の長期分割で総額を隠す、「今日中に契約しないと危険」と急かす――これらは典型的な悪質業者のサインです。まともな業者は飛び込みでUTMを売りません。

Q. 高額契約を解約できない場合、どうすればいいですか?

A. 分割払いの残期間を確認し、契約終了後に適正価格の業者に乗り換える計画を立ててください。契約期間中でも、セキュリティライセンスが切れている場合はライセンスだけ別途更新する手もあります。

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まとめ:「よく分からないから」で契約するのが一番危険

「よく分からないから」で契約するのが一番危険
Man holding warning sign.

UTMの悪質販売が成立する最大の原因は、「ITのことはよく分からないから、専門家が言うなら従おう」という中小企業の社長の心理です。

悪質業者はこの心理につけ込み、不安を煽り、知名度の低い製品を相場の何倍もの金額で売りつけます。

防ぐ方法はシンプルです。

  1. 飛び込み営業から買わない
  2. 必ず相見積もりを取る
  3. メーカー名と型番で自分で調べる

すでに契約してしまって不安な場合は、見積もり適正診断(無料)で今の契約が適正かどうかをチェックしてください。適正価格との差額が分かるだけでも、次のアクションが明確になります。

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