FortiGateの値上げ【2026年】価格改定はいつ・なぜ?「本体とライセンスが別売りに」は本当か、見積もりへの影響を解説

「FortiGate(フォーティゲート)の見積もりが、去年より高くなっている」「本体とライセンスが別売りになったと聞いた」。2026年に入って、こうした声が増えています。

結論:FortiGateは2026年に国内で2回の価格改定が販売店から告知されています(4月と9月)。理由はメモリなどの部品コストの上昇と円安です。一方、「本体とライセンスが別売りになった」という告知は2005年のもので、2026年現在もセット商品(バンドル)は販売されています。

この記事では、改定の日付と理由、よく出回っている誤解、そして見積もり・5年総額・リースへの影響を、Fortinet公式の情報と販売店の告知をもとに整理します。

値上げ後の見積もり、その金額は妥当ですか?
「値上げしたので」の一言で、必要以上の上位機種や長いライセンスが入っていることもあります。お手元の見積書やリース契約の内訳を、メーカーに縛られない立場で確認します。

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目次

2026年の価格改定はいつ?:国内では4月と9月の2回

価格改定はいつ?

Fortinetの正規販売パートナーであるFGShopの告知では、2026年の国内の価格改定は次のとおりです。

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時期対象適用日告知されている理由
1回目(4月)本体(FortiGate 30〜90シリーズ、100以上のF・Gモデル、Rugged等)、FortiSwitch、FortiAPなど本体:2026年4月25日
保守ライセンス:2026年4月14日
主要部品のコスト上昇
2回目(9月)一部の本体(FortiGate/FortiWiFi/Ruggedの30G〜121G等)本体:2026年9月1日
保守ライセンス:【要確認】
メモリを含む主要部品のコスト上昇と円安

※出典:FGShop「Fortinet社製品価格改定のお知らせ」(2026年3月20日掲載/2026年8月24日掲載)準拠。改定率はいずれの告知にも記載なし

どちらの告知にも「何%上がるか」は書かれていません。ただし、Fortinet自身が値上げの幅について説明しています。2026年2月5日の決算説明会で、同社の最高財務責任者(CFO)は、2026年の機器の値上げについて「機器によるが、5%から20%を目指している」という趣旨の発言をしています。

海外でも同じ動きがあり、欧州の販売代理店は2026年3月2日付でFortinetの価格表が改定され、機器だけでなくライセンスの更新やサポートにも値上げが及んだと報告しています。日本だけの話ではありません。

なぜ値上がりした?:主因はメモリ価格の高騰

UTM(ネットワークの門番)は、中身はパソコンに近い機械です。通信を検査するためにメモリ(作業台)を多く積んでいます。そのメモリの価格が上がったため、機器の原価が上がりました。

  • FGShopの9月改定の告知は、理由を「メモリおよび関連サブシステムを含む主要部品のコスト上昇」と円安としている
  • Fortinetの最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、機器の原価のうちメモリが占める割合は10〜20%程度という趣旨の説明をしている
  • 同じ説明会でCFOは、部品コストの圧力がある製品ではすでに値上げしたとも述べている

つまり今回の値上げは、販売店が便乗して上げたものではなく、メーカー側の原価が上がったことによるものです。ただし、それを理由に「上位機種にしておきましょう」「長期で組みましょう」と提案が膨らむことは別問題です。ここは見積もりで確認すべき点です。

「本体とライセンスが別売りになった」は本当?

2026年の改定で「バンドルが廃止された」という告知は、確認できませんでした。ネット上で見かける「本体とアンチウイルス等のライセンスが分離され、個別購入になった」という告知は、2005年8月に国内販売店が出したものです。

2026年10月時点の状況は次のとおりです。

  • Fortinet公式は、セキュリティ機能のセット商品としてATP・UTP・Enterprise Protection(ENT)の3種類のバンドルを案内している
  • 同じく公式は、各機能を単品(アラカルト)でも購入できると案内している
  • FGShopの価格一覧にも、ライセンスと保守がセットになった「バンドル版」が掲載されている

バンドルの中身は、ざっくり言うと次の3段階です。

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バンドル主な中身(社長の言葉で)
ATPウイルス検査、不正侵入の防御、怪しいファイルの検査など、基本的な脅威対策。危険なWebサイトの閲覧ブロック(URLフィルタ)は含まれない
UTPATPの内容+危険なWebサイト・DNSのブロック、乗っ取られたPCの外部通信の遮断など
Enterprise Protection(ENT)UTPの内容+情報漏えい対策(DLP)、AIによるマルウェア防御、IoT機器の識別など

※出典:Fortinet「FortiGuard AI-powered Security Bundles for FortiGate」準拠

情シス不在の10〜50名規模の会社なら、多くの場合はUTPで足ります。ENTは、情報漏えい対策などを社内で運用できる体制がある会社向けです。見積もりにENTが入っていたら、なぜ必要なのかを業者に聞いてください。

価格の目安:2026年10月時点の販売店掲載価格

中小企業でよく使われる3機種について、FGShopが2026年10月時点で掲載している価格です。改定後の価格と考えられますが、改定前との比較はできないため、値上げ幅としては扱わないでください。

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機種本体(初年度ベーシック保守込み)バンドル版(1年)翌年のバンドル更新
FortiGate-40F170,577円245,707円126,115円
FortiGate-50G195,778円262,218円138,952円
FortiGate-70G269,610円375,210円189,387円

※出典:FGShop「FortiGate価格一覧」(2026年10月時点の掲載価格・税込、キャンペーン価格を除く)準拠

この表を使って、バンドル版を5年間使い続けた場合を単純に計算すると次のようになります(1年目のバンドル版+翌年更新×4年。設置・設定費は含まない)。

  • FortiGate-40F:約75万円(245,707円+126,115円×4)
  • FortiGate-50G:約82万円(262,218円+138,952円×4)
  • FortiGate-70G:約113万円(375,210円+189,387円×4)

5年総額の6割以上が2年目以降の更新費です。今回の改定では保守ライセンスも対象になっているため、「本体を買った後の毎年の支払い」にも値上げが効いてきます。更新費は今後の改定でさらに変わる可能性がある点も、頭に入れておいてください。

機種ごとの実勢価格やリース料金の相場は、「FortiGateの価格相場と導入費用の全体像」の記事で詳しく扱っています。

見積もりはどう変わる?:確認すべき4つのポイント

見積もりはどう変わる?

1. 見積書の「有効期限」と「価格の適用条件」

改定前に受け取った見積書が、そのまま有効とは限りません。FGShopの4月改定の告知では、旧価格の条件を「期日までの注文と入金確認」としており、期日を過ぎた入金は新価格で請求するとしています。販売店ごとに条件は違うため、見積書の有効期限と適用条件を確認してください。

2. 「バンドル」が過剰になっていないか

前の章のとおり、バンドルは3段階あります。値上げの説明と一緒にENTなど上位のバンドルが提案されていないか確認しましょう。逆に、ATPには危険なWebサイトのブロックが入っていない点にも注意が必要です。「安いATPにしたら、Webフィルタが入っていなかった」という取り違えも起きやすいところです。

3. ライセンスの年数と、本体のサポート期限が合っているか

「値上げ前に5年分まとめて」という提案は、一見お得に見えます。ただし本体のサポート期限より長いライセンスを買っても使い切れません。たとえばFortiWiFi-40F・60F・61Fは2026年4月23日受注分で新規販売を終了し、製品サポートは2031年5月1日までと告知されています。見積もりに販売終了の機種が入っていないかも確認してください。

4. これから組むリースは月額にも影響する

リースの月額は、機器やライセンスの価格をもとに計算されます。改定後にリースを組めば、その分だけ月額も上がります。同時に、リースには保守や設定費が上乗せされて中身が見えにくくなりがちです。月額だけでなく、物件価格(機器・ライセンス・作業費の合計)の内訳を出してもらいましょう。

そのFortiGate、本当に今の構成が必要ですか?
値上げのタイミングは、機種とライセンスを見直すチャンスでもあります。社員数・回線・使い方から、必要十分な構成かどうかを診断します。

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今すぐ動くべき会社/待ってよい会社

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早めに動いた方がよい会社慌てなくてよい会社
今のUTMのサポート期限が近く、入れ替えが決まっている今のFortiGateのサポート期限に余裕がある
ライセンスの更新時期が近いライセンスの更新が1年以上先
見積書を受け取っていて、有効期限が近い「値上げ前に」と言われただけで、必要性の説明がない
UTMそのものが入っておらず、対策が急ぎ今の構成で困りごとがない

※出典:本記事で引用した販売店告知・Fortinet公式情報に基づく当サイトの整理

次の改定があるかどうかは、2026年10月時点で告知されていません。「値上げ前に買わないと損」という急かし方には、根拠を確認してから判断してください。不要な機器は、値上げ前でも値上げ後でも不要です。

FortiGateを使い続けるか、他社製品も含めて検討するかで迷っている場合は、Sophos XGとFortiGateの運用・保守コスト比較やCisco MerakiとFortiGateの比較も参考になります。ライセンス制の製品全体で、毎年の更新費が上がる傾向は共通です。Cisco Merakiのライセンス費用の仕組みもあわせてご覧ください。

なお、FortiGateをお使いの会社は、価格とは別にテレワーク接続の方式変更にも注意が必要です。業者がファームウェアを更新するタイミングで影響が出るため、FortiOS 7.6.3以降のSSL-VPN廃止とIPsec移行ガイドも確認しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. FortiGateは2026年のいつ値上げされましたか?

国内の正規販売パートナーであるFGShopの告知では、2026年は2回です。1回目は本体が4月25日、保守ライセンスが4月14日から。2回目は一部の本体が9月1日からです。いずれの告知にも改定率は記載されていません。

Q. 値上げの理由は何ですか?

販売店の告知では、メモリなど主要部品のコスト上昇が理由とされ、9月の改定では円安も挙げられています。Fortinetの最高財務責任者は2026年2月の決算説明会で、機器によって5%から20%の値上げを目指しているという趣旨の発言をしています。

Q. 本体とライセンスは別売りになったのですか?

2026年の改定でバンドルが廃止されたという告知は確認できませんでした。本体とライセンスの分離を告知した国内販売店の案内は2005年のものです。2026年10月時点で、Fortinet公式はATP、UTP、Enterprise Protectionの3種類のバンドルと、単品での購入の両方を案内しています。

Q. 改定前にもらった見積もりは、そのまま使えますか?

販売店によって条件が異なるため、見積書の有効期限と価格の適用条件を確認してください。FGShopの4月改定の告知では、期日までの注文と入金確認を旧価格の条件としており、期日を過ぎた入金は新価格で請求するとしています。

Q. 値上げ前に、ライセンスを長期でまとめて買うべきですか?

本体のサポート期限より長いライセンスは使い切れないため、まず本体の販売終了日とサポート終了日を確認してください。次の値上げの予定は2026年10月時点で告知されていません。値上げを理由に、必要以上の年数や上位のバンドルを選ぶ必要はありません。

まとめ

覚えておくべきことは3つです。

  • 2026年は国内で2回の価格改定(4月:本体4月25日・保守ライセンス4月14日/9月:一部本体9月1日)。理由はメモリなどの部品コストと円安
  • 「本体とライセンスが別売りに」は2005年の話。今もATP・UTP・ENTのバンドルと単品の両方がある
  • 影響が大きいのは2年目以降の更新費。見積もりはバンドルの段階・年数・サポート期限の3点で確認する

機種ごとの相場やリース料金の考え方は、「FortiGateの価格相場と導入費用の全体像」の記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

株式会社STACK(経済産業省「DX認定事業者」)が運営する編集部です。大手OA機器会社出身のメンバーを中心に、中小企業のIT領域をトータルで支援。UTM・法人Wi-Fi・NAS・VPNの選定から設置施工・保守まで自社で手がけており、カタログ値ではなく現場で確かめた内容をもとに執筆・監修しています。運営会社・監修体制/評価基準ポリシー

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