「チェックポイントのUTMっていくらするの?」
OA機器の業者から「UTMを入れましょう」と提案されて、見積もりに「Check Point」「Quantum Spark」という名前が書いてある。あるいは「Eye”247″ SafetyZone」という聞いたことのない名前が書いてある。
どちらの場合も、その正体はCheck Point(チェックポイント)社のUTMです。
Check Pointはイスラエル発のセキュリティ専業メーカーで、世界のセキュリティ市場でトップクラスのシェアを持つ老舗企業です。大企業での採用実績は圧倒的ですが、中小企業向けの「Quantum Spark」シリーズも展開しています。
ただし、日本ではCheck Pointの名前を出さずにOEM製品として販売されるケースが非常に多いのが特徴です。OA機器の業者から「Eye”247″」「SafetyZone」という名前で提案され、「中身はCheck Pointです」と説明されないまま契約している会社が少なくありません。
この記事では、Check Point Quantum Sparkの価格体系と、OEM製品の実態、そしてFortiGateとのコスパ比較を解説します。
「OEM製品を提案されたが本当に妥当か分からない」方も歓迎です。
※原則1営業日以内に、担当エンジニアよりご連絡します。
まず整理:Check Point Quantum Sparkのラインナップ【2026年版】
Check Pointの中小企業向けUTMは「Quantum Spark」というシリーズ名で展開されていますが、世代が複数あり混乱しやすいので整理します。
| シリーズ | 主なモデル | 状態 |
|---|---|---|
| 1500シリーズ | 1530 / 1535 / 1555 / 1575 / 1595 | 旧世代(在庫限り・導入企業は多い) |
| 1500 Proシリーズ | 1535 Pro / 1555 Pro / 1575 Pro | 1500の改良版(在庫限り) |
| 1600/1800 | 1600 / 1800 | 中規模向け |
| 1900/2000 | 1900 / 2000 | 2024年8月発売 |
| 2500シリーズ | 2530/2550/2560/2570/2580/2590 | 最新(R82搭載・主力) |
2026年の新規導入であれば、2500シリーズまたは1900/2000が推奨です。1500シリーズは導入企業が多く「更新のタイミングで検索する人」が多いですが、新規で選ぶモデルではありません。
Check Point Quantum Spark主要モデルの実勢価格一覧

| モデル | 推奨人数 | 本体の実勢価格 | 脅威防御スループット | 10G対応 | 世代 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1535 | 〜10名 | 約8万〜12万円 | 340Mbps | × | 旧(在庫限り) |
| 1555 | 〜25名 | 約13万〜18万円 | 600Mbps | × | 旧(在庫限り) |
| 1575 | 〜25名 | 約18万〜24万円 | 600Mbps | × | 旧(Wi-Fi内蔵) |
| 1900 | 〜30名 | 約20万〜28万円 | 約800Mbps | × | 現行 |
| 2000 | 〜50名 | 約30万〜40万円 | 約1.2Gbps | × | 現行 |
| 2530 | 〜30名 | 約22万〜30万円 | 約1Gbps | × | 最新 |
| 2560 | 〜50名 | 約35万〜45万円 | 約1.5Gbps | ○ | 最新 |
| 2580 | 〜80名 | 約50万〜65万円 | 約2Gbps | ○ | 最新 |
注意:この価格は「本体のみ」です。Check Pointはライセンスなしでは事実上使えません。
各モデルの詳細スペックはUTM製品データベースで確認できます。
「Eye”247″ SafetyZone」の正体はCheck Point。OEM製品に要注意
Check Pointの中小企業向け市場で最も注意すべきポイントがこれです。
日本では、Check PointのQuantum SparkがOEM(相手先ブランド製造)で別の名前で販売されているケースが非常に多い。代表的なのが以下です:
- Eye”247″ SafetyZone(フバブレイン社):Check Point Quantum SparkのOEM製品
- Eye”247″ AntiMalware(同):同じくCheck PointベースのOEM
OA機器の業者(複合機やビジネスフォンの販売店)から「セキュリティ機器を入れましょう」と提案される時、Check Pointの名前を出さずに「Eye”247″」の名前だけで提案されることがあります。
OEM製品自体は、中身がCheck Pointなのでセキュリティ性能に問題はありません。問題は価格です。
OEM製品はCheck Pointの定価に販売店のマージンが上乗せされるため、同じスペックのFortiGateや、Check Pointの正規ルート製品と比べて割高になるケースがあります。見積もりに「Eye”247″」や「SafetyZone」と書いてあったら、それが「Check Point Quantum Sparkの何番に相当するモデルか」を必ず確認してください。
Check Pointのライセンス体系|NGTX・SNBTの違い

| パッケージ名 | 含まれる機能 | 中小企業の必要度 |
|---|---|---|
| NGTP(Next Generation Threat Prevention) | FW、IPS、アンチウイルス、アンチボット、URLフィルタリング、アプリ制御 | 最低限これが必要 |
| NGTX(NGTP + SandBlast) | NGTP+サンドボックス(SandBlast)、ゼロデイ対策 | 中小企業はこれが推奨 |
| SNBT(SandBlast Network + Threat Prevention) | NGTX+ゼロフィッシング、仮想パッチ適用(2500シリーズ向け最上位) | 2500シリーズならこちら |
ライセンス費用の目安
| モデル | NGTX/SNBT 3年 | NGTX/SNBT 5年 |
|---|---|---|
| 1535 | 約15万〜20万円 | 約22万〜30万円 |
| 1555 | 約22万〜30万円 | 約33万〜45万円 |
| 1900 | 約28万〜38万円 | 約42万〜56万円 |
| 2530(SNBT) | 約25万〜35万円 | 約38万〜52万円 |
| 2560(SNBT) | 約35万〜45万円 | 約52万〜68万円 |
Check Pointの「本当の導入総額」シミュレーション
10〜30名規模の中小企業がQuantum Spark 2530を5年運用する場合:
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 本体(2530) | 約26万円 |
| ライセンス(SNBT 5年) | 約45万円 |
| 設定・導入費 | 約8万円 |
| 保守(ライセンスに含む) | 0円 |
| 合計(5年運用総額) | 約79万円 |
月額換算:約13,200円。
ただしこれは正規ルートでの価格。OEM製品経由の場合、同じスペックで100万円を超える見積もりが出ることもあります。
Check Point vs FortiGate|同じ規模で費用を比較すると?

| 項目 | Check Point 2530 | FortiGate 50G |
|---|---|---|
| 本体 | 約26万円 | 約14万円 |
| ライセンス(5年) | 約45万円 | 約23万円 |
| 設定・導入費 | 約8万円 | 約8万円 |
| 保守(5年) | 0円 | 約3万円 |
| 5年合計 | 約79万円 | 約48万円 |
| 月額換算 | 約13,200円 | 約8,000円 |
同じ20名規模で比較すると、Check Pointの方が約31万円高い。本体・ライセンスともにFortiGateより高く、今回比較した主要メーカーの中でも最も高い部類です。
Check Pointの強み
- 業界No.1のマルウェア検出率:第三者評価機関(Miercom)のテストで、一貫してトップクラスの検出率を記録
- SSLインスペクション対応:暗号化通信の中身検査に対応
- IPv6 IPoE対応:日本のIPoE環境(v6プラス、transix、OCNバーチャルコネクト等)に対応。海外メーカーとしてはトップクラスの対応数
- SandBlast(サンドボックス):未知の脅威をクラウドで分析。ゼロデイ攻撃への防御力が非常に高い
- 仮想パッチ適用(2500シリーズ):脆弱性が発見された際、パッチ適用前に仮想的にブロック
- 大企業と同じセキュリティエンジン:Fortune 100社で使われているのと同じ技術を中小企業向けに搭載
Check Pointの弱み
- 価格が最も高い:本体・ライセンスともにFortiGateの約1.6倍
- OEM販売で価格が不透明:Eye”247″等のOEM経由だと、さらに割高になるケースがある
- 日本語情報が少ない:設定マニュアルやトラブルシューティングの日本語情報がFortiGateに比べて限られる
- 管理画面がやや複雑:設定の自由度は高いが、FortiGateのFortiOSほど直感的ではない
プロの結論:セキュリティ性能自体はトップクラス。「検出率の高さ」に絶対的な価値を感じるなら選択肢になりますが、中小企業のコスパ重視であればFortiGateが最適解です。特にOEM製品経由で提案されている場合は、正規ルートの価格と比較して割高になっていないか必ず確認してください。
FortiGateの価格体系はFortiGateの価格相場と導入費用の全体像、他メーカーとの比較は中小企業向けUTMメーカー主要5社徹底比較をご覧ください。
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Check Pointのリース料金と注意点
リース月額の相場(ライセンス込み)
| モデル | 5年リース月額 | 5年間の支払総額 |
|---|---|---|
| 1535(NGTX込み) | 約6,000〜9,000円 | 約36万〜54万円 |
| 1555(NGTX込み) | 約9,000〜13,000円 | 約54万〜78万円 |
| 2530(SNBT込み) | 約13,000〜17,000円 | 約78万〜102万円 |
| 2560(SNBT込み) | 約16,000〜22,000円 | 約96万〜132万円 |
注意点
注意①:OEM製品のリース金額は正規品より割高になる
Eye”247″等のOEM製品は、Check Point正規品にOEMベンダーのマージンが上乗せされています。リース月額で2,000〜5,000円の差が出ることも。必ず「Check Point正規品」と「OEM製品」のどちらかを確認してください。
注意②:複合機やビジネスフォンとの合算リースに注意
サクサと同様、OA機器業者がCheck Point(OEM含む)を複合機やビジネスフォンとセットでリース提案するケースが多い。UTM単体の費用が見えにくくなるため、必ず内訳を分解してください。
注意③:リース満了後の再リースはセキュリティが止まる
他メーカーと同様です。UTMのリース満了・再リースで損しない方法で詳しく解説しています。
Check Pointの見積もりで必ずチェックすべき5つのポイント

チェック①:正規品かOEM製品かを確認する
見積もりに「Check Point」「Quantum Spark」と書いてあれば正規品。「Eye”247″」「SafetyZone」「AntiMalware」と書いてあればOEM製品です。OEM製品は中身は同じですが、価格にOEMベンダーのマージンが上乗せされています。
チェック②:モデルの世代を確認する
1500シリーズ(1530/1535/1555)は旧世代です。新規導入なら2500シリーズまたは1900/2000を選んでください。旧世代を新世代と同じ価格で提案されていたら要注意。
チェック③:ライセンスの種類を確認する
NGTP(最低限)かNGTX(推奨)かSNBT(2500シリーズ推奨)か。中小企業はNGTXまたはSNBTが必要です。NGTPだけではサンドボックスが使えず、未知の脅威への防御が不十分です。
チェック④:FortiGateとの比較見積もりを取る
Check Pointを扱う業者はCheck Pointしか提案しません。FortiGateとの比較見積もりを取り、5年間の総額で比較してください。同じ規模で約31万円の差が出ます。
チェック⑤:OEM製品なら正規品の価格と比較する
Eye”247″等のOEM製品を提案された場合、Check Point正規品の価格と比較してOEMのマージンがいくら乗っているか確認してください。見積もり適正診断(無料)で第三者チェックが可能です。
Check Point、結局どのモデルを選べばいい?
| 規模 | 推奨モデル | 5年導入総額の目安 | FortiGateとの比較 |
|---|---|---|---|
| 5〜10名 | 1535 or 2530 | 約40万〜60万円 | FortiGate 40F(約25〜35万円)の方がコスパ○ |
| 10〜30名 | 2530 | 約70万〜85万円 | FortiGate 50G(約40〜55万円)の方がコスパ○ |
| 30〜50名 | 2560 | 約90万〜115万円 | 検出率最重視ならCheck Pointに優位性 |
Check Point(チェックポイント)の価格に関するよくある質問(FAQ)
Q. Check Point Quantum Spark 1535の価格はいくらですか?
A. 本体のみの実勢価格は約8万〜12万円です。NGTXライセンス(5年で22万〜30万円)と設定費を含めた導入総額は約40万〜50万円が目安です。ただし1535は旧世代のため、新規導入であれば2530を推奨します。
Q. Check PointとFortiGate、どちらが安いですか?
A. 同じ20名規模で5年運用した場合、FortiGate 50Gが約48万円に対し、Check Point 2530は約79万円で、FortiGateの方が約31万円安くなります。今回比較した主要メーカーの中でCheck Pointは最も高い部類です。
Q. Eye”247″ SafetyZoneとは何ですか?
A. フバブレイン社がCheck Point Quantum SparkをOEM(相手先ブランド)で販売している製品です。中身はCheck Pointと同じですが、OEMベンダーのマージンが上乗せされるため、Check Point正規品より割高になるケースがあります。
Q. Check Pointのライセンス(NGTP/NGTX/SNBT)の違いは?
A. NGTPは基本セキュリティのみ、NGTXはサンドボックス(SandBlast)付き、SNBTはさらにゼロフィッシングと仮想パッチが追加されます。中小企業にはNGTXまたはSNBTを推奨します。
Q. Check Pointはセキュリティ性能が高いと聞きましたが本当ですか?
A. はい。第三者評価機関のテストで一貫してトップクラスのマルウェア検出率を記録しています。セキュリティ性能自体は間違いなくトップクラスです。ただし、その分価格も高いため、コスパとのバランスで判断してください。
Q. OA機器の業者からCheck PointのOEM製品を勧められましたが適正価格ですか?
A. OEM製品はCheck Point正規品にOEMベンダーのマージンが上乗せされるため、正規品やFortiGateと比べて割高になるケースが多いです。必ず他メーカーとの比較見積もりを取ってください。
まとめ:Check Pointは「セキュリティの王者」。ただしOEM経由は要注意

Check Pointのセキュリティ性能は世界トップクラス。大企業と同じセキュリティエンジンを中小企業向けに搭載しているのは大きな魅力です。
ただし、覚えておくべきことは3つ
- 価格は主要メーカーの中で最も高い → 5年間でFortiGateより約31万円高い
- OEM製品(Eye”247″等)は正規品よりさらに割高 → 提案された製品がOEMかどうか確認する
- 旧世代(1500シリーズ)を新規導入しない → 2500シリーズまたは1900/2000を選ぶ
他社様の見積もりをご提示いただければ、専門コンサルタントが適正価格・適正スペックか診断します。
※原則1営業日以内に、担当よりご連絡します。
見積もりが手元にあるけど判断できない場合は、見積もり適正診断(無料)をご利用ください。OEM製品の正体と適正価格を含め、メーカーに忖度しないプロが診断します。
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