「業者からFortiGate 50Gを提案されたけど、この値段で合ってる?」
「40Fと50G、名前が似てるけど何が違うの? うちにはどっち?」
10〜20名くらいのオフィスでUTM(ネットワークの門番)の導入・入れ替えを検討すると、必ずと言っていいほど候補に挙がるのが、この FortiGate 50G(FG-50G)です。世界シェアNo.1のFortiGate(フォーティゲート)の中でも、小規模オフィス向けの「ちょうどいい1台」として、いま最も売れている機種のひとつです。
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FortiGate 50Gとは?ひとことで言うと「小規模オフィスの新定番」
FortiGate 50Gは、Fortinet(フォーティネット)社の最新世代「Gシリーズ」に属する小規模拠点向けのUTM/次世代ファイアウォールです。2024年以降に登場した現行モデルで、中身には第5世代の専用チップ「SP5」を搭載しています。
難しい話は抜きにして、社長が押さえるべきポイントは3つだけです。
- 役割は「会社の玄関の警備員」:インターネットの出入り口に置き、ウイルス・不正アクセス・怪しいサイトをまとめてブロックします。
- 想定規模は10〜20名前後:小規模オフィス1拠点にちょうど良いサイズ感です。
- 最新チップで「省エネ・高性能・ファンレス(無音)」:デスクの上や棚に置いても静かで、電気代もわずかです。
なお、無線LAN(Wi-Fi)を内蔵した「FortiWiFi 50G(FWF-50G)」という兄弟モデルもあり、こちらはWi-Fi 6に対応しています。ただし、オフィス全体にWi-Fiを飛ばすなら、UTM内蔵の電波に頼るより法人用のWi-Fiアクセスポイントを別に設置する方が、電波の安定性もカバー範囲も上です。
FortiGate 50Gのスペックを「社長の言葉」に翻訳すると

データシートには専門用語が並びますが、中小企業の判断に本当に必要なのは以下の数字だけです。公式データシートとFortinetの製品マトリクス(一次情報)から抜き出しました。
| 項目 | FG-50Gの数値 | これは何を意味するか |
|---|---|---|
| 脅威防御スループット (全機能ON時の実効速度) | 1.1 Gbps | ウイルス検知などを全部オンにした状態でさばける通信量。UTM選びで最も重要な数字。 |
| IPSスループット | 2.25 Gbps | 不正侵入の検知性能。数字が大きいほど余裕がある。 |
| ファイアウォール スループット | 5 Gbps | いわば「素の速度」。カタログで目立つが、実運用ではあまり参考にならない(下記で解説)。 |
| 同時セッション数 | 72万 | 同時にさばける通信の数。10〜20名なら十分すぎる余裕。 |
| ポート | GbE ×5 (WAN1・内部3・FortiLink1) | 有線LANの差込口。小規模オフィスに必要十分。 |
| 形状・静音性 | デスクトップ型 ファンレス(0dBA) | ファンがないので完全無音。事務所内に置いても気にならない。 |
50Gが「中小企業に十分」なひとつの根拠
10〜20名のオフィスで、光回線(1Gbps)を引いて、全員がクラウド(kintone・freee・Microsoft 365・Teamsなど)を使う——これが今の典型的な中小企業の使い方です。50Gの脅威防御1.1Gbpsは、この使い方をセキュリティをフル稼働させたまま余裕でさばける水準です。「セキュリティを入れたら通信が遅くなった」という、旧型UTMにありがちな不満が起きにくいのが50Gの強みです。
【本題】FortiGate 40F・50G・70Gの違いを比較
50Gを検討する人が必ず迷うのが、1つ下の「40F」と1つ上の「70G」との違いです。この3機種を、中小企業の判断に必要な項目だけで並べます。
| 項目 | FortiGate 40F | FortiGate 50G | FortiGate 70G |
|---|---|---|---|
| 世代 | Fシリーズ (1つ前) | Gシリーズ (最新・SP5) | Gシリーズ (最新・SP5) |
| 脅威防御スループット | 600 Mbps | 1.1 Gbps | 1.3 Gbps |
| IPSスループット | 1 Gbps | 2.25 Gbps | 2.5 Gbps |
| 同時セッション数 | 70万 | 72万 | 150万 |
| 想定規模の目安 | 〜10名 (SOHO・小規模) | 10〜20名 | 25〜50名 (成長中の会社) |
| 本体の実勢価格 (税抜・目安) | 約9万円前後 | 約8.5万〜10万円 | やや高め |
※数値はFortinet公式データシート・製品マトリクス準拠。実勢価格は販売店により変動するため目安レンジです。
40Fと50G:価格差はわずか、でも中身は大きく違う
この表で一番のポイントは、40Fと50Gの「脅威防御スループット」の差です。600Mbps → 1.1Gbpsと、実力がおよそ1.8倍に上がっています。にもかかわらず、本体価格の差はごくわずか。
つまり、2026年に新しく導入するなら、40Fをあえて選ぶ理由はほとんどありません。数千円〜1万円程度の差で1つ上の実力が手に入るなら、50Gを選ぶ方が、数年先まで安心して使えます。「40Fで見積もりが来ているけど、なぜ最新の50Gじゃないの?」と一度聞いてみる価値があります。40Fの処理能力が実際に足りるかどうかは、30名以上のオフィスで40Fは力不足?で計算方法を解説しています。
50Gと70G:分かれ目は「今の人数」より「これから増えるか」
50Gと70Gは、どちらも最新のGシリーズで、脅威防御スループットの差は1.1Gbps対1.3Gbpsとわずかです。ではどこで選ぶか。決め手は「同時セッション数」と「これから人が増えるか」です。
- 今10〜20名で、当面この規模のまま → 50Gで十分。70Gは持て余します。
- 今20名前後だが、数年で30〜50名に増える見込み → 最初から70G。買い替えの手間と費用を考えると得。
70Gは同時セッション数が150万と50Gの2倍あり、人数が増えても余裕があります。70Gの詳細はFortiGate 70G 完全レビューをご覧ください。Gシリーズ全体(30G〜120G)の選び方はFortiGate Gシリーズ完全ガイドにまとめています。
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FortiGate 50Gの価格と「本当の導入総額」

50Gの見積もりを見るとき、「本体価格=導入費用」だと思ってはいけません。実際にかかるのは、以下の合算です。
費用の内訳(10〜20名・5年運用の目安)
| 項目 | 費用の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 本体(FG-50G) | 約8.5万〜10万円 | 本体だけでは「ただのルーター」。下記ライセンスが必須。 |
| セキュリティライセンス (UTPバンドル・5年) | 約15万〜22万円 | ウイルス検知・Webフィルタ等を動かす年額サービス。年数一括ほど割安。 |
| 設定・導入費 | 約5万〜10万円 | ポリシー設計・VPN設定・動作確認の作業費。 |
| 保守(センドバック・5年) | 数万円〜 | 故障時に代替機を送る保守。駆けつけ保守は中小企業には過剰なことが多い。 |
| 5年導入総額の目安 | 約25万〜35万円 | 月額換算で約4,000〜6,000円程度。 |
リースなら月額いくら?
50Gをリースで導入する場合、本体+ライセンス+保守込みで月額8,000〜12,000円程度が現実的な相場です。「UTMは月額3万円くらいするもの」と思っていた方には、意外と現実的な金額に見えるはずです。
ただし注意点があります。リースは初期費用を抑えられる一方、5〜7年の支払総額で見ると一括購入の1.3〜1.5倍になります。差額は金利手数料です。特に、リース満了後にそのまま「再リース」で使い続けると、セキュリティライセンスが切れた”ただの箱”を使い続けることになり、非常に危険です。リースを組むなら「5年間の支払総額」と「満了後どうするか」を必ず確認してください。
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FortiGate 50Gの評判・メリットとデメリット
評価されているポイント(メリット)
- 世界シェアNo.1の安心感:導入実績・情報量が圧倒的に多く、対応できる業者も多い。困ったときに情報が見つかりやすい。
- 1つ前の40Fより中身が大きく進化:脅威防御スループットが約1.8倍。数年先まで安心。
- 省電力・完全無音(ファンレス):事務所に置いても静か。電気代もわずか。
- SD-WAN機能を標準搭載:複数回線の使い分けや、拠点間接続にも対応できる拡張性。
注意すべきポイント(デメリット・正直な話)
- 設定は「触れる人」が必要:FortiGateは細かく設定できる反面、自由度が高く、素人が触るのは困難。「入れたけど誰も設定できない」状態になりがち。導入・保守をやってくれる業者選びが重要です。
- 本体だけでは動かない:セキュリティ機能はライセンス契約が前提。ライセンスが切れると”ただの箱”になります。
- 販売店による価格差が大きい:同じ50Gでも、仕入れ経路や業者の利益の乗せ方で2〜3割変わります。相見積もりが必須です。
FortiGate 50Gが「合わない」のはこんな会社
50Gは良い機種ですが、すべての会社に最適とは限りません。以下に当てはまるなら、別の選択肢を検討すべきです。
- 5名以下・ネットはほぼメールだけ → 50Gはオーバースペック気味。40Fや、より安価な国産のBuffalo VR-Uシリーズも候補になります。
- これから30〜50名に増える予定 → 最初から70Gを選ぶ方が、買い替えの手間と費用を考えると得です。
- そもそもUTMが本当に要るか迷っている → まずUTMは必要ない?で、自社に必要かどうかを判断してください。
FortiGate 50Gに関するよくある質問(FAQ)
Q. FortiGate 50Gの価格はいくらですか?
A. 本体のみの実勢価格は約8.5万〜10万円(税抜)です。ただし、セキュリティライセンス(UTPバンドル5年で約15万〜22万円)・設定費(5万〜10万円)・保守を含めた5年間の導入総額は、約25万〜35万円が目安です。本体価格だけで判断せず、必ず「5年導入総額」で比較してください。
Q. FortiGate 40Fと50G、どちらを選ぶべきですか?
A. 2026年の新規導入なら50Gを推奨します。脅威防御スループットが40Fの600Mbpsに対し50Gは1.1Gbpsと約1.8倍で、本体価格差はわずかだからです。5名以下でクラウドもほぼ使わないSOHOの場合のみ、40Fが候補になります。
Q. FortiGate 50Gと70Gの違いは何ですか?
A. どちらも最新のGシリーズですが、70Gは同時セッション数が150万(50Gは72万)と余裕が大きく、25〜50名規模や今後人が増える会社向けです。今10〜20名で当面この規模なら50Gで十分です。
Q. FortiGate 50Gにはどのライセンス(バンドル)を選べばいいですか?
A. 中小企業はUTPバンドルで十分です。上位のEnterpriseバンドルはDLPやCASBなど大企業向け機能を含みますが、50Gはそもそもこれらの機能に対応していません。Enterpriseを勧められたら理由を確認してください。
Q. FortiWiFi 50G(Wi-Fi内蔵モデル)を選べば、別途Wi-Fi機器は不要ですか?
A. 1フロアの小さなオフィスなら内蔵Wi-Fiでも足りますが、オフィス全体に安定した電波を飛ばすなら、法人用のWi-Fiアクセスポイントを別に設置する方がカバー範囲も安定性も上です。UTMの内蔵Wi-Fiは「あれば便利」程度に考えるのが無難です。
Q. FortiGate 50Gの寿命・買い替え時期の目安は?
A. UTMは一般的に5年程度が買い替えの目安です。ライセンス満了のタイミングや、セキュリティ性能が最新の脅威に追いつかなくなる時期が判断基準になります。今使っている機種が古い場合は、放置すると”ただの箱”になっているリスクがあります。
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まとめ:50Gは「10〜20名の新定番」。ただし見積もりは必ず比較を

FortiGate 50Gは、10〜20名の小規模オフィスにとって、価格と性能のバランスが最も取れた「新しい定番」です。最後に、覚えておくべきことは3つだけです。
- 新規導入なら40Fより50G → 価格差わずかで実力は約1.8倍。
- 人が増える予定なら70Gも検討 → 買い替えの手間を考えると先行投資が得な場合も。
- 本体価格でなく「5年導入総額」で、必ず2社以上を比較 → 同じ50Gでも価格は2〜3割違う。
「提案された50Gの見積もりが適正か分からない」「そもそも機種が合っているか不安」という場合は、FortiGateの価格相場と導入費用の全体像もあわせてご覧ください。メーカーに縛られない比較は、FortiGate 50Gの製品データベースで他機種とのスペック・価格の違いを確認できます。
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