「UTMを入れているから、うちのセキュリティは大丈夫」
もしそう思っているなら、この記事を最後まで読んでください。
UTM(FortiGateやサクサ等)は、ウイルスや不正アクセスが「社内に入ってくるのを防ぐ」入口対策です。これは非常に重要で、当サイトでも繰り返し導入を推奨しています。
しかし、入口対策だけでは「情報が外に出ていくのを防ぐ」ことはできません。
ランサムウェアに感染した場合、攻撃者はまず社内のデータを外部のサーバー(C2サーバー)に送信し、その後で暗号化します。つまり、「暗号化される前に、データはもう外に出ている」のです。UTMがいくら優秀でも、すり抜けてしまった後の情報流出は止められません。
この「情報を外に出させない」対策を「出口対策」と呼びます。そして、中小企業向けの出口対策に特化した物理的なセキュリティ機器がDDH BOXです。
この記事では、DDH BOXの仕組み・導入費用・FortiGateとの併用構成を、情シスがいない中小企業の社長向けに解説します。
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「入口対策」と「出口対策」の違い|UTMだけでは防げない理由
まず、セキュリティ対策の全体像を「家の防犯」に例えて説明します。
| 対策 | 家の防犯で例えると | 具体的な機器 | 守るもの |
|---|---|---|---|
| 入口対策 | 玄関の鍵、防犯カメラ、インターホン | UTM(FortiGate等)、ファイアウォール | 泥棒を家に入れない |
| 内部対策 | 金庫、貴重品の隠し場所 | ウイルス対策ソフト、EDR | 泥棒が入っても宝物を見つけにくくする |
| 出口対策 | 家の全ての出口に見張り番を立てる | DDH BOX | 泥棒が宝物を持ち出すのを止める |
なぜ「入口」を突破されるのか
UTMのセキュリティ定義は「既知の脅威」に基づいています。しかし、毎日100万種類以上の新種マルウェアが生成されており、どんなに優秀なUTMでも未知の脅威を100%ブロックすることは物理的に不可能です。
特に危険なのがなりすましメール。取引先を装ったメールに添付されたファイルを社員が開いてしまうと、UTMをすり抜けてマルウェアに感染します。感染した端末は攻撃者のC2サーバー(指令サーバー)と通信を開始し、社内データを外部に送信します。
この「外部への送信」を止めるのが出口対策であり、DDH BOXの役割です。
DDH BOXとは?仕組みと機能を分かりやすく解説

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | DDH BOX |
| 開発元 | デジタルデータソリューション株式会社(日本企業) |
| 種類 | 出口対策専用の物理アプライアンス(箱モノ) |
| 設置場所 | ルーターまたはUTMの直下にLANケーブルで接続 |
| 運用 | 全自動(情シス不在でもOK) |
| 付帯保険 | 年間300万円までのサイバーリスク保険(三井住友海上) |
DDH BOXの仕組み(3ステップ)
ステップ1:不正通信を自動検知
社内の端末がマルウェアに感染すると、その端末は攻撃者のC2サーバー(指令サーバー)と通信を試みます。DDH BOXはこのC2サーバーへの通信をリアルタイムで検知します。
ステップ2:通信を自動遮断
C2サーバーへの不正通信を検知した時点で、通信そのものを自動で遮断します。人の判断を介さず機械が自動で止めるため、夜間・休日でも24時間365日対応できます。
ステップ3:管理者に自動通知
不正通信を検知・遮断したことを、登録したメールアドレスに自動通知します。「いつ」「どの端末が」「どのC2サーバーと通信しようとしたか」が記録されます。
C2サーバーリストはどこから来るのか
DDH BOXが参照する「C2サーバーのブラックリスト」は、日本最大級のセキュリティ監視センター(JSOC)から提供され、24時間ごとに最新版に更新されます。JSOCは外務省や防衛省などの国の重要機関のセキュリティ監視も行っている組織です。つまり、官公庁と同じレベルのC2サーバー情報を、中小企業でも利用できるのがDDH BOXの強みです。
DDH BOXに付帯する「年間300万円のサイバー保険」とは
DDH BOXの最大の特徴の一つが、年間300万円までのサイバーリスク保険が標準で付帯していることです(引受:三井住友海上)。
保険でカバーされる範囲
- フォレンジック調査費用:感染した端末の調査、マルウェアの特定・駆除
- データ復旧費用:暗号化されたデータの復元(デジタルデータソリューション社は17年連続データ復旧国内No.1の実績)
- セキュリティコンサルティング:再発防止策の策定
これが追加費用なしで付いてくる。通常、サイバー保険を単体で契約すると年間10万〜30万円かかりますが、DDH BOXなら月額利用料の中に含まれています。
DDH BOXの導入費用と月額料金

| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 月額利用料 | 15,000円〜/月(サイバー保険込み) |
| 機器代(初期費用) | 別途(要問合せ) |
| 設置費 | 別途(当サイト経由の場合、設置サポート可能) |
| サイバー保険 | 0円(月額に含む・年間300万円まで) |
月額15,000円〜。有人のSOC(セキュリティ監視センター)サービスと比較すると、圧倒的に低コストです。有人SOCは月額30万〜100万円が相場のため、DDH BOXは有人SOCの1/20〜1/60の費用で同等の出口監視を実現します。
FortiGate+DDH BOXの「鉄壁構成」|費用と効果
DDH BOXはUTMの代わりではなく、UTMと「組み合わせて使う」ものです。最も効果的な構成は以下の通りです。
推奨構成図
インターネット → ルーター → FortiGate(入口対策)→ DDH BOX(出口対策)→ 社内LAN
FortiGateが「入ってくる脅威」を防ぎ、DDH BOXが「出ていくデータ」を監視する。この2段構えで、入口と出口の両方を守る「多層防御」が完成します。
併用構成の費用(20名規模・5年運用)
| 機器 | 5年間の費用 |
|---|---|
| FortiGate 50G(入口対策) | 約48万円 |
| DDH BOX(出口対策) | 約90万〜120万円(月額15,000〜20,000円×60ヶ月+機器代) |
| 合計 | 約138万〜168万円 |
月額換算:約23,000〜28,000円。
「高い」と感じるかもしれませんが、ランサムウェア被害の平均復旧費用は数百万〜数千万円です。顧客情報が流出した場合の損害賠償は1件あたり平均6億円超とも言われています。この金額と比較すれば、月額2〜3万円は「保険料」として合理的です。
DDH BOXが特に必要な業種・業態
最優先で導入すべき業種
- 弁護士・司法書士・税理士等の士業:依頼者の個人情報・訴訟情報・決算データを大量に保有。情報流出は即廃業リスク
- クリニック・医院:患者の氏名・住所・病歴・処方歴。医療データは一度漏洩すると取り返しがつかない
- 不動産・人材紹介:顧客の住所・年収・勤務先。個人情報保護法の「要配慮個人情報」に該当
- 大企業のサプライチェーン(下請け):取引先の大企業への攻撃の踏み台として狙われる。DDH BOXで出口を塞ぐことでサプライチェーン攻撃を防げる
DDH BOXが不要なケース
- 社内にファイルサーバー・NASがなく、全てクラウド保存の会社
- 従業員5名以下で、守るべき顧客データが少ない
- セキュリティ予算が月額1万円以下しかない(まずUTMを優先)
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「UTMにも出口対策があるのでは?」への回答
FortiGateなどのUTMにも、URLフィルタリングやアプリケーション制御など「出口方向」のセキュリティ機能は搭載されています。「DDH BOXを入れなくても、UTMで十分では?」という疑問は当然です。
しかし、UTMの出口方向機能とDDH BOXの出口対策は仕組みが異なります。
| 比較項目 | UTMの出口方向機能 | DDH BOX |
|---|---|---|
| 方式 | URLフィルタリング(カテゴリベース) | C2サーバーのブラックリスト方式 |
| 対象 | Webアクセス全般 | C2サーバーへの不正通信に特化 |
| 更新頻度 | シグネチャ更新に依存 | JSOC連携で24時間ごとに更新 |
| 日本企業への最適化 | グローバル共通 | 日本企業を狙った攻撃のC2サーバーに特化 |
| サイバー保険 | なし | 年間300万円まで標準付帯 |
DDH BOXの最大の差別化ポイントは「日本企業を狙った標的型攻撃のC2サーバーリスト」を使っている点です。海外製UTMのC2サーバーリストはグローバル共通で、日本特有の攻撃パターンに最適化されていません。DDH BOXはJSOCと連携し、日本企業を対象とした攻撃で使われるC2サーバーのブラックリストを採用しています。
DDH BOXに関するよくある質問(FAQ)
Q. DDH BOXとUTMの違いは何ですか?
A. UTMは「入口対策」(外部からの脅威をブロック)、DDH BOXは「出口対策」(内部から外部への不正通信をブロック)です。役割が異なるため、併用することで「入口も出口も守る」多層防御が実現します。DDH BOXはUTMの代わりではなく、UTMに追加する製品です。
Q. DDH BOXの月額費用はいくらですか?
A. 月額15,000円〜です。年間300万円までのサイバーリスク保険が標準で含まれています。有人SOCサービス(月額30万〜100万円)と比べて1/20〜1/60のコストです。
Q. DDH BOXは情シスがいなくても運用できますか?
A. はい。DDH BOXは不正通信の検知・遮断・通知を全て自動で行います。C2サーバーリストの更新も自動です。難しい運用は一切不要で、「ゼロ情シス」でも安心して利用できます。
Q. DDH BOXはどこに設置しますか?
A. ルーターまたはUTMの直下にLANケーブルで接続するだけです。設置は当サイト(セキュリティチョイス)でも対応可能です。
Q. UTMを入れていればDDH BOXは不要ですか?
A. UTMだけでは「入ってしまった後」の情報流出を止められません。特に顧客の個人情報を扱う業種(士業・クリニック・不動産等)や、大企業のサプライチェーンに入っている中小企業には、UTM+DDH BOXの併用を推奨します。ただし、社内にサーバーやNASがなく、全てクラウド保存の会社であればDDH BOXは不要なケースもあります。
Q. サイバー保険は別途加入が必要ですか?
A. 不要です。DDH BOXの月額利用料に年間300万円までのサイバーリスク保険(三井住友海上)が標準で含まれています。追加費用はかかりません。
まとめ:UTMは「入口の鍵」、DDH BOXは「出口の見張り番」

セキュリティ対策を「家の防犯」に例えると
- UTM(FortiGate等)=玄関の鍵と防犯カメラ。泥棒を家に入れない
- DDH BOX=家の全出口に立つ見張り番。泥棒が宝物を持ち出すのを止める
- サイバー保険=万一の盗難保険。被害が出ても調査・復旧費用をカバー
鍵だけで十分と思うかもしれません。しかし、ランサムウェアの被害額は平均数百万円〜数千万円、顧客情報流出の賠償額は数億円。「入口だけ守って、出口はノーガード」という状態で大丈夫ですか?
まずはセキュリティ無料診断で、貴社のネットワークに出口対策が必要かどうかを確認してください。UTMとDDH BOXの併用構成と費用の目安を、無料でご提案します。
FortiGateとの併用構成も含め、最適なセキュリティ対策をご提案します。
※原則1営業日以内に、担当よりご連絡します。
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