FortiGate 60Eから70Gへの入れ替え完全ガイド|2026年12月サポート終了までにやるべきこと

「うちのFortiGate、型番を見たら60Eだった。まだ動いてるけど、そろそろ替えないとダメ?」
「業者から『60Eはもうすぐサポートが切れる』と言われた。後継は何を選べばいい?いつまでに動けばいい?」

FortiGate 60Eは、数年前に中小企業で最も多く導入された”名機”です。それだけに今、入れ替え時期を迎えている会社が全国に大量にあります。そして重要な期限が迫っています。

結論を先にお伝えします。FortiGate 60Eのサポートは、2026年12月29日に終了(EOL)します。それまでに入れ替えないと、セキュリティ更新が止まり”ただの箱”になります。後継として最も有力なのはFortiGate 70Gで、60Eと比べて実力(全機能ON時の速度)は約6.5倍に跳ね上がります。この記事では、期限までの逆算スケジュール、入れ替えの手順、費用の目安、そして失敗しないための注意点を、チェックリスト形式でお伝えします。

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2026年12月のサポート終了に向け、Eシリーズの入れ替えは駆け込み需要で納期が遅れ始めています
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目次

FortiGate 60Eのサポート終了(EOL)は2026年12月29日

まず最も大事な事実です。Fortinet公式および各販売代理店の情報によれば、FortiGate 60Eのサポート終了日(EOS/EOL)は2026年12月29日です。この日を過ぎると、次のことが起こります。

  • セキュリティ定義の更新が停止:新種のウイルス・ランサムウェアを検知できなくなる。
  • 故障時の機器交換ができない:壊れたら終わり。ネットワークが止まるリスク。
  • メーカーの技術サポートが受けられない:トラブル時に頼れる先がなくなる。

「まだ動いているから大丈夫」は通用しません。機器が動いていることと、守れていることは全く別の話です。サポートが切れた60Eは、たとえランプが点灯していても「鍵が壊れたまま営業している店舗」と同じ状態になります。サポート切れ機器を使い続ける具体的なリスクはサポート終了機器を放置するとどうなるかで詳しく解説しています。

なぜ後継は「60F」でなく「70G」なのか

なぜ後継は「60F」でなく「70G」なのか

メーカーの型番上の後継は60Fですが、2026年に新しく入れ替えるなら、1世代新しい「70G」を強くおすすめします。理由は世代の差です。

なお、混同されがちですが「60G」というモデルは存在しません。Gシリーズは30G・50G・70G・90G…というラインナップで60Gは欠番です。詳しくはFortiGate 60Gは存在する?をご覧ください。60Eの後継は、規模に応じて50Gまたは70Gになります。

60Eと70Gを「全機能ON時の実効速度」で比較

スクロールできます
項目FortiGate 60E
(今お使いの機種)
FortiGate 70G
(後継の有力候補)
世代Eシリーズ
(2世代前)
Gシリーズ
(最新・SP5チップ)
脅威保護スループット
(全機能ON時の実効速度)
200 Mbps1.3 Gbps
60E比の実力基準約6.5倍
IPSスループット400 Mbps2.5 Gbps
同時セッション数130万140万
10G SFP+対応なし対応(SFP+搭載)
想定規模の目安当時のSMB全般25〜50名

※Fortinet公式データシートの脅威保護スループット準拠。

60Eの脅威保護スループットは200Mbps。これは60Eが現役だった頃の使い方には十分でしたが、今のように全員がクラウド(kintone・freee・Teams・Zoom)を常時使い、通信のほとんどが暗号化されている環境では、明らかに力不足です。「セキュリティを有効にすると急に遅くなる」という症状が出ているなら、それは60Eが限界に達しているサインです。70Gなら実力が約6.5倍になり、セキュリティ全開でも快適に使えます。70Gの詳細はFortiGate 70G完全レビューをご覧ください。

規模が小さいなら50Gも選択肢

ただし、従業員が10〜20名程度で通信量もそれほど多くないなら、70Gはオーバースペックかもしれません。その場合は1つ下の50G(脅威保護1.1Gbps)でも60Eから大きく性能アップします。50Gの詳細はFortiGate 50G完全レビューで確認できます。「うちは50Gと70Gどっち?」で迷ったら、遠慮なくご相談ください。

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【逆算スケジュール】サポート終了までにやるべきこと

2026年12月29日の期限から逆算すると、動き出すべきタイミングは決まっています。特にEシリーズは2026年中に一斉にサポート終了を迎えるため、駆け込み需要で機器の納期が遅れる可能性が高い点に注意してください。

ステップ1:まず「自社の60Eの状況」を確認する(すぐ)

今の60Eが「買い取り」か「リース」かを確認します。リースの場合は満了時期と、途中解約の可否を契約書でチェック。あわせて、現在の設定(VPN・ポート開放・フィルタリングルールなど)がどうなっているかを把握します。設定内容が分からない場合は、その”ブラックボックス化”自体が入れ替えの好機です。

ステップ2:後継機種を決めて見積もりを取る(期限の3〜4ヶ月前まで)

50Gか70Gかを決め、複数社から相見積もりを取ります。この段階を遅らせると、後の作業が全部後ろ倒しになります。遅くとも期限の3ヶ月前、できれば4ヶ月前には動き始めてください。

ステップ3:設定(config)を移行する

60Eの設定を新しい70Gへ移します。ここが最大の注意点です(下記で詳述)。世代が2つ違うため、設定をそのままコピーできない部分があり、専門知識が必要です。

ステップ4:切り替え・動作確認・旧機の撤去(期限前に完了)

新機に切り替え、VPNや各種通信が正常に動くか確認します。問題なければ60Eを撤去。リース機の場合は返却手続きも忘れずに。

今から動けば、まだ十分間に合います。ただし「年末ギリギリでいいや」は危険です。11月〜12月は入れ替え依頼が集中し、機器の在庫切れや工事日程が取れない事態が起こり得ます。リースの満了・入れ替えで失敗しないコツもあわせて参考にしてください。

60E→70G移行で最も注意すべき「config移行」

最も注意すべき「config移行」
Man holding warning sign.

60Eから70Gへの入れ替えで、素人が最もつまずくのが設定(config)の移行です。「古い機器の設定ファイルを新しい機器に読み込ませればいい」と単純に考えると、失敗します。

  • 世代が2つ違う(E→G):FortiOS(基本ソフト)のバージョンが大きく異なり、設定ファイルをそのまま流用できない項目があります。
  • ポート構成が異なる:60Eと70Gではポートの数・種類が違うため、ネットワークの割り当てを設計し直す必要があります。
  • VPN設定は特に慎重に:拠点間VPNやリモートアクセスVPNを使っている場合、移行ミスで「拠点とつながらない」「テレワークできない」という業務停止につながります。

この移行作業は、FortiGateを扱い慣れた業者に任せるのが安全です。特に情シスがいない会社が自力で挑戦すると、切り替え当日に「ネットが全部止まった」という事態になりかねません。設定のブラックボックス化を解消する意味でも、移行を機に信頼できる業者と関係を作っておくことをおすすめします。

60E→70Gの入れ替え費用の目安

入れ替え費用は「本体価格」だけでなく「5年導入総額」で考えます。10〜50名規模の中小企業の場合の目安です。

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項目費用の目安補足
本体(70G)機種・構成による50Gなら本体約8.5万〜10万円。70Gはやや上。
セキュリティライセンス
(UTPバンドル・5年)
約15万〜25万円ウイルス検知等を動かす年額サービス。
設定・移行・導入費約8万〜15万円config移行・切り替え作業込み。
保守数万円〜センドバック保守が標準。
5年導入総額の目安約30万〜55万円機種・規模により変動。

なお、IT導入補助金を活用できれば、条件により費用の一部(最大1/2程度)の補助を受けられるケースもあります。価格の全体像はFortiGateの価格相場と導入費用の全体像にまとめています。

注意:リースの「再リース」でしのぐのは危険です。「サポートは切れるけど、リースを延長して同じ60Eを使い続ける」という選択は、セキュリティが働かない”ただの箱”にお金を払い続けることになります。EOLを迎える60Eは、再リースではなく必ず新機種へ入れ替えてください。

FortiGate 60E入れ替えに関するよくある質問(FAQ)

Q. FortiGate 60Eのサポート終了はいつですか?

A. 2026年12月29日です。この日を過ぎるとセキュリティ定義の更新が停止し、故障時の交換やメーカーサポートも受けられなくなります。それまでに後継機種への入れ替えを完了させる必要があります。

Q. FortiGate 60Eの後継機種は何ですか?

A. メーカーの型番上の後継は60Fですが、2026年に新規導入するなら1世代新しいGシリーズが有力です。25〜50名規模なら70G、10〜20名規模なら50Gが目安です。なお「60G」というモデルは存在しません。

Q. 60Eから70Gにすると、どれくらい性能が上がりますか?

A. 全機能ON時の実効速度(脅威保護スループット)で比較すると、60Eの200Mbpsに対し70Gは1.3Gbpsで、約6.5倍になります。セキュリティを有効にしても通信が遅くなりにくく、クラウド中心の今の業務環境に適しています。

Q. 60Eの設定は、そのまま70Gに移せますか?

A. そのままでは移せません。世代が2つ違うため(E→G)、FortiOSのバージョン差やポート構成の違いにより、設定を再構築する必要があります。特にVPN設定は移行ミスが業務停止につながるため、FortiGateに慣れた業者への依頼をおすすめします。

Q. いつまでに入れ替えの準備を始めればいいですか?

A. 遅くとも期限(2026年12月29日)の3ヶ月前、できれば4ヶ月前には動き始めてください。Eシリーズは2026年中に一斉にサポート終了を迎えるため、年末に近づくほど駆け込み需要で機器の納期や工事日程が取りにくくなります。

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まとめ:60Eは2026年12月29日が期限。今から動けば間に合う

FortiGate 60Eのサポート終了は目前です。覚えておくべきことは3つです。

  • 期限は2026年12月29日 → 過ぎると”ただの箱”に。再リースでの延命はNG。
  • 後継は70Gが有力(10〜20名なら50G) → 60E比で実力約6.5倍。
  • 遅くとも3〜4ヶ月前に着手 → config移行は専門知識が必要。駆け込みは納期リスク。

後継機種の詳細はFortiGate 70G完全レビューFortiGate 50G完全レビュー、世代全体の選び方はFortiGate Gシリーズ完全ガイドをご覧ください。今お使いの60EのスペックはFortiGate 60Eの製品データベースでも確認できます。

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