ムラテック(Muratec)UTMの価格相場と評判|TM-BOX TMB-2550/2530の実態とFortiGateとの比較

「いつもの複合機(コピー機)の業者から、ムラテックのUTMを勧められた。セキュリティ機器まで扱ってるの?」
「TM-BOXっていう製品、調べても情報がほとんど出てこない。この価格、高いのか安いのか判断できない…」

複合機やFAXでおなじみのムラテック(Muratec/村田機械)は、実はUTM(ネットワークの門番)も販売しています。「TM-BOX」というシリーズで、複合機の営業ルートを通じて中小企業に提案されるケースが増えています。しかし情報が少なく、「提案されたが妥当か分からない」という声が多いのが実情です。

先に、この記事の要点を正直にお伝えします。ムラテックのUTM「TM-BOX」は、中身がチェック・ポイント社(イスラエルの大手セキュリティメーカー)のエンジンを採用したOEM製品です。つまり「ムラテック独自開発のセキュリティ」ではありません。標準価格は5年で84.8万〜132.4万円と決して安くはなく、複合機とセットで提案されると総額が見えにくくなります。この記事では、TM-BOXの正確な価格・スペックと、同等以上のFortiGateとの比較を、メーカーに縛られない立場でお伝えします。

「ムラテックUTMの見積もり、
この価格で妥当?」
複合機とセットの提案は、UTM単体の費用が見えにくいのが要注意ポイント。
お手元の見積書をお送りいただければ、適正価格か・他社と比べて割高でないかを無料で診断します。

ネットワーク無料診断を申し込む >

※しつこい営業電話は一切いたしません。
※原則1営業日以内に、担当エンジニアよりご連絡します。
目次

ムラテックのUTM「TM-BOX」とは?中身はチェック・ポイント

ムラテック(村田機械)は、複合機・FAX・工作機械などを手がける老舗メーカーです。そのムラテックが情報機器事業の一環として販売しているUTMが「TM-BOX」シリーズ。2025年11月に最新モデル「TMB-2550/TMB-2530」が発売されました。

社長がまず知っておくべき最重要ポイントは、TM-BOXの中身(セキュリティエンジン)は、ムラテックの独自開発ではないということです。ムラテック自身が公式に「世界的に高い評価を得ているチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社製のエンジンを採用」と明記しています。

これは悪いことではありません。チェック・ポイントは世界的に実績のある大手セキュリティメーカーで、エンジンの品質は確かです。ただし、知っておくべきは「ムラテックはメーカーではなく、チェック・ポイント製品に自社ブランドを付けて、複合機の販売網で売っている」という構造です。この構造を理解すると、価格の妥当性を判断しやすくなります。チェック・ポイント自体の価格帯はCheck Pointの価格相場と導入費用で確認できます。

ムラテックUTM「TM-BOX」の価格【公式標準価格】

TM-BOXは、ムラテックが公式に標準価格を公開しています。これは他社UTMでは珍しく、価格が明確な点は評価できます。以下が公式の本体標準価格(税別)です。

スクロールできます
モデルライセンス期間標準価格(税別)
TMB-25505年1,150,000円
TMB-25506年1,278,000円
TMB-2550TE
(Threat Emulation付)
5年1,324,000円
TMB-25305年848,000円
TMB-25306年941,000円
TMB-2530TE
(Threat Emulation付)
5年1,013,000円

これに加えて、有償サポートが年額でかかります(オンラインサポート12,000円/年、オンサイトサポート24,000円/年など)。

ここが判断のポイントです。下位モデルのTMB-2530でも5年で84.8万円、上位のTMB-2550TEなら132.4万円。これは中小企業向けUTMとしてはやや高めの価格帯です。後述するFortiGateなら、同等クラスの性能を5年総額でより安く導入できるケースが多く、「複合機のついでに」で決める前に、必ず比較する価値があります。

複合機とセットのムラテック見積もり、UTM単体だといくら?
「複合機+UTMで月額◯万円」と提示されると、UTMだけの費用が分からなくなります
第三者の目で内訳を分解し、UTM部分が適正価格かを無料で診断します。

見積もり適正診断を申し込む >

※複合機とセットの見積書でもOK。UTM部分を分けて診断します。
※原則1営業日以内に、担当エンジニアよりご連絡します。

TM-BOXのスペックを「社長の言葉」で読み解く

TM-BOXの性能で最も重要なのは「脅威対策スループット」です。これはセキュリティ機能をすべてオンにした状態の実効速度で、UTM選びの最重要指標です(ムラテックも実効値と明記)。

スクロールできます
項目TMB-2550TMB-2530
脅威対策スループット
(全機能ON時の実効速度)
1,000 Mbps750 Mbps
ファイアウォール4,000 Mbps3,000 Mbps
VPNスループット1,400 Mbps1,400 Mbps
同時セッション数100万100万
リモートアクセス数100(同時接続)
ポートWAN×1・DMZ×1・LAN×6(すべて1Gbps)

※ムラテック公式プレスリリース準拠。TE付きモデルはThreat Emulation(未知の脅威をサンドボックスで検査する機能)を追加搭載。

性能そのものは中小企業に十分なレベルです。SSL(暗号化)通信の検査やIPv6にも対応しており、今の業務環境に必要な機能は揃っています。問題は「この性能に、この価格が見合っているか」という点です。

【本題】ムラテックTM-BOXとFortiGateを比較する

TM-BOXとFortiGateを比較する

TM-BOXの妥当性を判断するため、世界シェアNo.1のFortiGateと「全機能ON時の実効速度(脅威対策/脅威保護スループット)」で比較します。同じ土俵で並べます。

スクロールできます
項目ムラテック
TMB-2530
FortiGate 50GFortiGate 70G
全機能ON時の実効速度750 Mbps1.1 Gbps1.3 Gbps
同時セッション数100万72万150万
本体価格の性格5年84.8万円
(ライセンス込み標準価格)
本体+ライセンス+設定+保守で
5年総額の目安は各機種で変動
中身(エンジン)Check Point
(OEM)
Fortinet独自
(SP5チップ)
世界シェア・情報量限定的世界シェアNo.1・情報豊富

※ムラテックは公式標準価格、FortiGateはFortinet公式データシートの脅威保護スループット。FortiGateの5年総額は構成により変動するため、正確には見積もりでの比較が必要です。

比較すると見えてくること。TMB-2530(750Mbps・5年84.8万円)に対し、FortiGate 50G(1.1Gbps)は実効速度で上回りながら、5年総額でより安く導入できるケースが多くあります。ムラテックUTMは「複合機と同じ業者にまとめられる手軽さ」が価値ですが、純粋にコストと性能で見ると、FortiGateの方が有利な場合が多いのが正直なところです。FortiGateの具体的な機種はFortiGate 50G完全レビューFortiGate 70G完全レビューで確認できます。

ムラテックUTMが「向いている会社・向かない会社」

公平を期すため、両面を正直にお伝えします。

ムラテックUTMが向いている会社

  • 複合機もムラテックで、窓口を一本化したい:機器のトラブル対応を1社にまとめられる手軽さは価値。
  • 価格より「顔の見える業者との関係」を重視する:地元の複合機業者経由なら相談しやすい。

ムラテックUTMが向かない会社

  • とにかくコストを抑えたい:同等性能のFortiGateの方が総額で安くなることが多い。
  • 複合機とのセット提案で総額が不透明:UTM単体の費用が見えないまま契約するのは危険。
  • 将来的に他社製品への乗り換えも視野に入れたい:OEM製品より情報量の多いFortiGateの方が業者選びの選択肢が広い。

特に注意したいのが「複合機とのセットリース」です。「複合機+UTM+電話機で月額◯万円」という提案は、UTM単体の費用が見えなくなり、割高でも気づきにくい。複合機とのセットリースの罠で、その見抜き方を解説しています。マイナーなUTMを相場より高く売る悪質業者の手口にも注意が必要です。

ムラテックUTMに関するよくある質問(FAQ)

Q. ムラテックのUTM「TM-BOX」の価格はいくらですか?

A. 公式標準価格(税別)で、TMB-2530が5年848,000円、TMB-2550が5年1,150,000円です。Threat Emulation機能付きモデルはさらに高く、TMB-2550TEは5年1,324,000円。これに年額の有償サポート(12,000円〜24,000円/年)が加わります。中小企業向けUTMとしてはやや高めの価格帯です。

Q. ムラテックUTMの中身はどこのメーカーですか?

A. チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社製のエンジンを採用したOEM製品です。ムラテック独自開発のセキュリティではなく、世界的大手のチェック・ポイント製品に自社ブランドを付けて複合機の販売網で提供しています。エンジンの品質は確かですが、価格の妥当性は別途比較が必要です。

Q. ムラテックUTMとFortiGate、どちらが良いですか?

A. コストと性能で見るとFortiGateが有利なケースが多いです。TMB-2530(脅威対策750Mbps・5年84.8万円)に対し、FortiGate 50G(1.1Gbps)は実効速度で上回りながら総額を抑えやすい傾向があります。一方、複合機と窓口を一本化したい場合はムラテックの手軽さに価値があります。

Q. 複合機とセットでムラテックUTMを勧められました。お得ですか?

A. 一概にお得とは言えません。セット提案はUTM単体の費用が見えにくく、割高でも気づきにくいのが注意点です。必ず「UTM単体の費用はいくらか」を分解して確認し、FortiGateなど他社と相見積もりを取ることをおすすめします。

Q. TMB-2550とTMB-2530の違いは何ですか?

A. 主に処理性能の違いです。上位のTMB-2550は脅威対策スループット1,000Mbps、下位のTMB-2530は750Mbps。それぞれにThreat Emulation(未知の脅威をサンドボックスで検査する機能)を搭載したTEモデルもあります。規模と通信量に応じて選ぶ形ですが、価格差も大きいため過剰スペックにならないよう注意が必要です。

ムラテックUTMを含め、自社に本当に合うUTMを選びたい方へ
「複合機のついでに勧められたが、これでいいのか」——その判断こそ、第三者の出番です。
メーカーに縛られないプロが、貴社の規模・予算に合った最適な1台を無料でご提案します。

ネットワーク無料診断・相談(無料)>

※特定メーカーへの誘導はいたしません。正直に比較してご提案します。
※原則1営業日以内に、担当エンジニアよりご連絡します。

まとめ:ムラテックUTMは「Check PointのOEM」。価格は必ず比較を

価格は必ず比較を

ムラテックのUTM「TM-BOX」は、複合機の窓口でまとめられる手軽さが魅力ですが、判断のために覚えておくべきことは3つです。

  • 中身はチェック・ポイントのOEM → ムラテック独自開発ではない。品質は確かだが価格は別途比較を。
  • 5年84.8万〜132.4万円とやや高め → 同等性能のFortiGateの方が総額で安いことが多い。
  • 複合機とのセット提案に注意 → UTM単体の費用を分解し、必ず相見積もりを。

他メーカーも含めた比較は中小企業向けUTMメーカー主要5社徹底比較、FortiGateの価格の全体像はFortiGateの価格相場と導入費用の全体像をご覧ください。同じくOEM系UTMのNeusoftの適正価格と評判も、価格判断の参考になります。

UTMの導入・入れ替え、プロに丸投げしませんか?

機種選定から設置・設定・保守まで、ワンストップで対応します。「UTMの導入」「VPNの構築」「データの保護」など、貴社に最適なセキュリティ対策をプロが無料で診断・ご提案します。

ネットワーク構築・セキュリティ対策の専門家が、貴社に最適な環境をご提案します。

目次