「いつもの複合機(コピー機)の業者から、ムラテックのUTMを勧められた。セキュリティ機器まで扱ってるの?」
「TM-BOXっていう製品、調べても情報がほとんど出てこない。この価格、高いのか安いのか判断できない…」
複合機やFAXでおなじみのムラテック(Muratec/村田機械)は、実はUTM(ネットワークの門番)も販売しています。「TM-BOX」というシリーズで、複合機の営業ルートを通じて中小企業に提案されるケースが増えています。しかし情報が少なく、「提案されたが妥当か分からない」という声が多いのが実情です。
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ムラテックのUTM「TM-BOX」とは?中身はチェック・ポイント

ムラテック(村田機械)は、複合機・FAX・工作機械などを手がける老舗メーカーです。そのムラテックが情報機器事業の一環として販売しているUTMが「TM-BOX」シリーズ。2025年11月に最新モデル「TMB-2550/TMB-2530」が発売されました。
社長がまず知っておくべき最重要ポイントは、TM-BOXの中身(セキュリティエンジン)は、ムラテックの独自開発ではないということです。ムラテック自身が公式に「世界的に高い評価を得ているチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社製のエンジンを採用」と明記しています。
ムラテックUTM「TM-BOX」の価格【公式標準価格】
TM-BOXは、ムラテックが公式に標準価格を公開しています。これは他社UTMでは珍しく、価格が明確な点は評価できます。以下が公式の本体標準価格(税別)です。
| モデル | ライセンス期間 | 標準価格(税別) |
|---|---|---|
| TMB-2550 | 5年 | 1,150,000円 |
| TMB-2550 | 6年 | 1,278,000円 |
| TMB-2550TE (Threat Emulation付) | 5年 | 1,324,000円 |
| TMB-2530 | 5年 | 848,000円 |
| TMB-2530 | 6年 | 941,000円 |
| TMB-2530TE (Threat Emulation付) | 5年 | 1,013,000円 |
これに加えて、有償サポートが年額でかかります(オンラインサポート12,000円/年、オンサイトサポート24,000円/年など)。
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TM-BOXのスペックを「社長の言葉」で読み解く
TM-BOXの性能で最も重要なのは「脅威対策スループット」です。これはセキュリティ機能をすべてオンにした状態の実効速度で、UTM選びの最重要指標です(ムラテックも実効値と明記)。
| 項目 | TMB-2550 | TMB-2530 |
|---|---|---|
| 脅威対策スループット (全機能ON時の実効速度) | 1,000 Mbps | 750 Mbps |
| ファイアウォール | 4,000 Mbps | 3,000 Mbps |
| VPNスループット | 1,400 Mbps | 1,400 Mbps |
| 同時セッション数 | 100万 | 100万 |
| リモートアクセス数 | 100(同時接続) | |
| ポート | WAN×1・DMZ×1・LAN×6(すべて1Gbps) | |
※ムラテック公式プレスリリース準拠。TE付きモデルはThreat Emulation(未知の脅威をサンドボックスで検査する機能)を追加搭載。
性能そのものは中小企業に十分なレベルです。SSL(暗号化)通信の検査やIPv6にも対応しており、今の業務環境に必要な機能は揃っています。問題は「この性能に、この価格が見合っているか」という点です。
【本題】ムラテックTM-BOXとFortiGateを比較する

TM-BOXの妥当性を判断するため、世界シェアNo.1のFortiGateと「全機能ON時の実効速度(脅威対策/脅威保護スループット)」で比較します。同じ土俵で並べます。
| 項目 | ムラテック TMB-2530 | FortiGate 50G | FortiGate 70G |
|---|---|---|---|
| 全機能ON時の実効速度 | 750 Mbps | 1.1 Gbps | 1.3 Gbps |
| 同時セッション数 | 100万 | 72万 | 150万 |
| 本体価格の性格 | 5年84.8万円 (ライセンス込み標準価格) | 本体+ライセンス+設定+保守で 5年総額の目安は各機種で変動 | |
| 中身(エンジン) | Check Point (OEM) | Fortinet独自 (SP5チップ) | |
| 世界シェア・情報量 | 限定的 | 世界シェアNo.1・情報豊富 | |
※ムラテックは公式標準価格、FortiGateはFortinet公式データシートの脅威保護スループット。FortiGateの5年総額は構成により変動するため、正確には見積もりでの比較が必要です。
ムラテックUTMが「向いている会社・向かない会社」
公平を期すため、両面を正直にお伝えします。
ムラテックUTMが向いている会社
- 複合機もムラテックで、窓口を一本化したい:機器のトラブル対応を1社にまとめられる手軽さは価値。
- 価格より「顔の見える業者との関係」を重視する:地元の複合機業者経由なら相談しやすい。
ムラテックUTMが向かない会社
- とにかくコストを抑えたい:同等性能のFortiGateの方が総額で安くなることが多い。
- 複合機とのセット提案で総額が不透明:UTM単体の費用が見えないまま契約するのは危険。
- 将来的に他社製品への乗り換えも視野に入れたい:OEM製品より情報量の多いFortiGateの方が業者選びの選択肢が広い。
ムラテックUTMに関するよくある質問(FAQ)
Q. ムラテックのUTM「TM-BOX」の価格はいくらですか?
A. 公式標準価格(税別)で、TMB-2530が5年848,000円、TMB-2550が5年1,150,000円です。Threat Emulation機能付きモデルはさらに高く、TMB-2550TEは5年1,324,000円。これに年額の有償サポート(12,000円〜24,000円/年)が加わります。中小企業向けUTMとしてはやや高めの価格帯です。
Q. ムラテックUTMの中身はどこのメーカーですか?
A. チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社製のエンジンを採用したOEM製品です。ムラテック独自開発のセキュリティではなく、世界的大手のチェック・ポイント製品に自社ブランドを付けて複合機の販売網で提供しています。エンジンの品質は確かですが、価格の妥当性は別途比較が必要です。
Q. ムラテックUTMとFortiGate、どちらが良いですか?
A. コストと性能で見るとFortiGateが有利なケースが多いです。TMB-2530(脅威対策750Mbps・5年84.8万円)に対し、FortiGate 50G(1.1Gbps)は実効速度で上回りながら総額を抑えやすい傾向があります。一方、複合機と窓口を一本化したい場合はムラテックの手軽さに価値があります。
Q. 複合機とセットでムラテックUTMを勧められました。お得ですか?
A. 一概にお得とは言えません。セット提案はUTM単体の費用が見えにくく、割高でも気づきにくいのが注意点です。必ず「UTM単体の費用はいくらか」を分解して確認し、FortiGateなど他社と相見積もりを取ることをおすすめします。
Q. TMB-2550とTMB-2530の違いは何ですか?
A. 主に処理性能の違いです。上位のTMB-2550は脅威対策スループット1,000Mbps、下位のTMB-2530は750Mbps。それぞれにThreat Emulation(未知の脅威をサンドボックスで検査する機能)を搭載したTEモデルもあります。規模と通信量に応じて選ぶ形ですが、価格差も大きいため過剰スペックにならないよう注意が必要です。
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まとめ:ムラテックUTMは「Check PointのOEM」。価格は必ず比較を

ムラテックのUTM「TM-BOX」は、複合機の窓口でまとめられる手軽さが魅力ですが、判断のために覚えておくべきことは3つです。
- 中身はチェック・ポイントのOEM → ムラテック独自開発ではない。品質は確かだが価格は別途比較を。
- 5年84.8万〜132.4万円とやや高め → 同等性能のFortiGateの方が総額で安いことが多い。
- 複合機とのセット提案に注意 → UTM単体の費用を分解し、必ず相見積もりを。
他メーカーも含めた比較は中小企業向けUTMメーカー主要5社徹底比較、FortiGateの価格の全体像はFortiGateの価格相場と導入費用の全体像をご覧ください。同じくOEM系UTMのNeusoftの適正価格と評判も、価格判断の参考になります。
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