トレンドマイクロ Cloud Edgeの価格と評判|大塚商会・NTTから提案された「日本ブランドUTM」の実力とFortiGateとの比較

「ウイルスバスターのトレンドマイクロが作ったUTMなら安心でしょ」

大塚商会の営業から「Cloud Edge」を提案された社長、NTT西日本の「セキュリティおまかせプラン」でCloud Edgeが含まれていると説明された社長。こう思った方は多いはずです。

トレンドマイクロは、個人向けの「ウイルスバスター」で日本では圧倒的な知名度を持つセキュリティメーカーです。法人向けにも「Apex One」「Vision One」などの製品を展開しており、その中小企業向けUTMが「Cloud Edge」です。

しかし、「トレンドマイクロ」のブランド名だけで選ぶのは危険です。Cloud Edgeの価格情報は一般に公開されておらず、パートナー(大塚商会、NTT等)経由でしか購入できません。つまり「適正価格なのかどうか」を自分で判断する手段がないのが現状です。

この記事では、Cloud Edgeの仕組み・推定価格・FortiGateとの比較を中立な立場で解説します。

Cloud Edgeを提案された。適正価格?
大塚商会・NTT等からCloud Edgeの見積もりが来た方へ。
メーカーに縛られないプロが、FortiGateとの比較を含めた適正診断を無料で行います。

見積もり適正診断を申し込む(無料)>

※セカンドオピニオン大歓迎。しつこい営業電話は一切いたしません。
※原則1営業日以内に、担当エンジニアよりご連絡します。

目次

Cloud Edgeとは?「ウイルスバスターのUTM版」ではない

まず大事な誤解を解きます。Cloud Edgeは「ウイルスバスターの法人版をハードウェアに入れたもの」ではありません。

Cloud Edgeの最大の特徴は、セキュリティ処理をハードウェア(本体)とクラウドで分散処理する「ハイブリッド型」であることです。

スクロールできます
処理方式Cloud EdgeFortiGate等の一般的なUTM
ウイルススキャン本体+クラウド(SPN)で分散本体のみで完結
Webレピュテーションクラウド(SPN)に問い合わせ本体のフィルタリングDB
サンドボックスクラウドで実行クラウドまたは本体
設置方式ブリッジモード(透過型)ルーターモードまたは透過モード

ブリッジモードの意味:Cloud Edgeは既存のルーターの下にLANケーブルで「挟み込む」だけで設置できます。IPアドレスの変更やネットワーク構成の変更が不要。さらに、Cloud Edgeが故障しても通信が途切れない(バイパス機能)設計になっています。これは他のUTMにはないCloud Edge独自の利点です。

Cloud Edgeのラインナップと推定価格【2026年版】

Cloud Edgeの価格はトレンドマイクロから公開されておらず、パートナー(大塚商会、NTT等)経由の見積もりベースです。以下は市場流通価格の推定値です。

スクロールできます
モデル推奨台数本体の推定価格FW+AV+IPSスループット世代
Cloud Edge SB G3〜20台約10万〜15万円273MbpsG3(最新)
Cloud Edge 50 G3〜50台約20万〜30万円非公開(推定500〜800Mbps)G3(最新)
Cloud Edge 100 G3〜100台約35万〜50万円非公開(推定1〜2Gbps)G3(最新)

注意①:この価格は「本体のみ」の推定値です。ライセンスが別途必要です。

注意②:Cloud Edge SB G3のUTMスループット(FW+AV+IPS)は273Mbps。FortiGate 50GのUTMスループット約1Gbpsの約1/4です。SaaS利用やWeb会議が多いオフィスでは速度不足になる可能性があります。

注意③:Cloud Edge 50/100のUTMスループットは非公開です。クラウド側で処理を分散するため「本体のスループット≠実効速度」という特殊な構造ですが、FortiGateのようにスペックを明示しないのは比較検討しにくい点です。

ライセンス費用の推定

スクロールできます
モデルライセンス(年額推定)5年間のライセンス総額
Cloud Edge SB G3約6万〜10万円/年約30万〜50万円
Cloud Edge 50 G3約10万〜15万円/年約50万〜75万円
Cloud Edge 100 G3約15万〜25万円/年約75万〜125万円

Cloud Edgeの「本当の5年間総額」

10〜20名規模でCloud Edge SB G3を5年運用する場合:

スクロールできます
項目費用(推定)
本体(Cloud Edge SB G3)約12万円
ライセンス(5年)約40万円
設定・導入費約5万〜10万円
保守約3万〜5万円
合計(5年運用総額)約60万〜67万円

月額換算:約10,000〜11,200円。

ただし、大塚商会やNTTの月額サービス(「たよれーるCloud Edge」「セキュリティおまかせプラン」等)で導入する場合は、SOC監視やサポートが含まれるため、月額20,000〜40,000円程度になるケースがあります。何が含まれているのか内訳を必ず確認してください。

Cloud Edge vs FortiGate|同じ規模で比較すると?

同じ規模で比較すると?
スクロールできます
項目Cloud Edge SB G3FortiGate 50G
推奨台数〜20台〜20名(≒20台)
本体約12万円約14万円
ライセンス(5年)約40万円約23万円
設定費約8万円約8万円
保守約4万円約3万円
5年合計約64万円約48万円
UTMスループット273Mbps約1Gbps
SSLインスペクション○(SP5で高速)
サンドボックス○(クラウド)○(クラウド)
VPN○(基本的)○(IPsec/SSL/高速)
故障時のバイパス○(通信継続)×(通信停止)
設置の簡単さ◎(挟み込むだけ)△(ネットワーク設定変更が必要)

5年間でCloud Edgeが約16万円高い。さらにUTMスループットがFortiGateの約1/4という性能差があります。

Cloud Edgeの強み

  • ブリッジモード設置(挟み込むだけ):ネットワーク構成の変更不要。設置が最も簡単
  • 故障時バイパス:Cloud Edgeが故障してもネットワークが止まらない。FortiGateでは機器故障=ネットワーク停止
  • クラウド処理による負荷分散:本体スペックが低くても、クラウド側でスキャンを分散するため体感速度への影響を軽減
  • トレンドマイクロSPN(Smart Protection Network):全世界から収集した脅威インテリジェンスとリアルタイム連携
  • 大塚商会・NTT等の大手販売チャネル:購入・サポートの窓口が大手企業で安心
  • XGenセキュリティ(機械学習):AI技術で未知の脅威を検知

Cloud Edgeの弱み

  • UTMスループットが低い:SB G3で273Mbps。SaaS多用のオフィスでは速度不足のリスク
  • 価格が非公開:パートナー経由でしか買えず、相見積もりを取りにくい
  • 5年総額がFortiGateより約16万円高い:性能が低いのに費用が高い「逆転現象」
  • クラウド依存:インターネットが切れるとクラウド連携によるスキャンができなくなる
  • VPN機能がFortiGateに劣る:テレワーク用VPNの柔軟性・速度でFortiGateが上
  • 大塚商会・NTTの月額サービスだとさらに高額:SOC監視込みで月額2万〜4万円になるケースがある

大塚商会・NTTの「Cloud Edge月額サービス」は本当にお得か?

Cloud Edgeは、大塚商会の「たよれーる」やNTT西日本の「セキュリティおまかせプラン」として月額サービスで提供されることが多いです。

典型的なサービス構成

スクロールできます
サービス名提供元月額の目安含まれるもの
たよれーる Cloud Edge大塚商会月額15,000〜30,000円機器+ライセンス+保守+レポート
EasySOC Plus2 for Cloud Edge大塚商会月額30,000〜50,000円上記+SOC監視分析
セキュリティおまかせプランNTT西日本月額15,000〜40,000円Cloud Edge+EDR+サポート

月額30,000円を5年間払うと180万円。FortiGate 50Gの5年導入総額(約48万円)の約3.8倍です。

もちろんSOC監視やEDRが含まれるので単純比較はできませんが、「Cloud Edgeの機器としての性能」に対して月額3万円を払い続ける価値があるかは慎重に判断すべきです。

「月額○○円で全部込み」という提案を受けたら、必ず「Cloud Edge単体の費用はいくらか」「SOC監視は本当に必要か」「FortiGateで同等の構成を組んだらいくらか」を確認してください。

大塚商会・NTTの見積もり、FortiGateと比べていくら高い?
「たよれーる」「セキュリティおまかせプラン」の見積もりが手元にある方へ。
FortiGateとの5年間総額の差を算出し、本当にCloud Edgeが最適かどうかを無料で診断します。

見積もり適正診断を申し込む(無料)>

※他社の見積書との比較診断も歓迎です。
※原則1営業日以内に、担当エンジニアよりご連絡します。

Cloud Edgeが合う会社、FortiGateにすべき会社

Cloud Edgeが合う会社

  • 既に大塚商会やNTTとの取引があり、窓口を1つにまとめたい
  • ネットワーク構成を一切変えたくない(ブリッジモードで挟み込むだけ)
  • UTMの故障時にネットワークが止まることが絶対に許容できない(バイパス機能)
  • SOC監視込みの月額サービスで「全て丸投げ」したい
  • トレンドマイクロの他製品(Apex One等)と統合管理したい

FortiGateにすべき会社(大多数)

  • コストを抑えたい(5年で約16万円の差+性能差を考慮)
  • SaaSやWeb会議を多用し、UTMスループットが重要
  • VPN機能(テレワーク・拠点間VPN)を本格的に使いたい
  • UTMのスペックを明確に把握して選定したい
  • 大塚商会・NTTの月額サービスの費用が高すぎると感じる

プロの結論:Cloud Edgeの「ブリッジモード」「バイパス機能」は他にない独自の強みです。ただし、性能が低いのに費用が高いという逆転現象があるため、コスパ重視の中小企業にはFortiGateが最適です。「トレンドマイクロだから安心」というブランドイメージだけで選ばないでください。

トレンドマイクロ Cloud Edgeに関するよくある質問(FAQ)

Q. Cloud Edgeの価格はいくらですか?

A. トレンドマイクロは価格を公開しておらず、パートナー(大塚商会、NTT等)経由の見積もりベースです。Cloud Edge SB G3の場合、本体+ライセンス5年+設定費の推定導入総額は約60万〜67万円。FortiGate 50G(約48万円)より約16万円高いのが一般的です。

Q. Cloud EdgeとFortiGate、どちらが安いですか?

A. FortiGateの方が安く、性能も高いです。5年間でFortiGate 50Gが約48万円に対し、Cloud Edge SB G3は約64万円。しかもUTMスループットはFortiGateの約1/4です。

Q. 大塚商会の「たよれーる Cloud Edge」は月額いくらですか?

A. 月額15,000〜30,000円程度が一般的です。SOC監視込みの「EasySOC Plus2」だと月額30,000〜50,000円。5年間で90万〜300万円となり、FortiGateの5年総額(約48万円)と比べるとかなり高額です。SOC監視が本当に必要か慎重に判断してください。

Q. Cloud Edgeの「ブリッジモード」とは何ですか?

A. 既存のルーターの下にCloud Edgeを挟み込むだけで設置できる方式です。ネットワーク構成やIPアドレスの変更が不要で、導入が非常に簡単です。さらに、Cloud Edgeが故障してもバイパス機能で通信が継続するため、ネットワークが止まりません。

Q. Cloud Edgeは「ウイルスバスターのUTM版」ですか?

A. 厳密には違います。Cloud Edgeは、セキュリティ処理を本体とクラウド(SPN)で分散するハイブリッド型UTMです。ウイルスバスター(エンドポイント製品)とは設計思想が異なりますが、トレンドマイクロの脅威インテリジェンスは共通で活用されています。

Q. NTT西日本の「セキュリティおまかせプラン」はCloud Edgeですか?

A. はい。NTT西日本の「セキュリティおまかせプラン」で使用されるUTM機器はCloud Edge(10 G3 / 50 G3 / 100 G3)です。月額サービスにはEDRやサポートが含まれる場合がありますが、Cloud Edge単体の費用がいくらかは内訳を確認してください。

まとめ:Cloud Edgeは「設置の簡単さ」が最大の武器。ただしコスパはFortiGateに劣る

「設置の簡単さ」が最大の武器

トレンドマイクロ Cloud Edgeの最大の強みは、ブリッジモードによる「挟み込むだけ」の設置と、故障時のバイパス機能です。ネットワーク構成を一切変えずに導入でき、万一の故障でもネットワークが止まらない。これは他のUTMにはない独自の利点です。

ただし、覚えておくべきことは3つ

  1. UTMスループットがFortiGateの約1/4 → SaaS多用のオフィスでは速度不足のリスク
  2. 5年総額がFortiGateより約16万円高い → 性能が低いのに高いという逆転現象
  3. 大塚商会・NTTの月額サービスだとさらに高額 → SOC監視が本当に必要か確認する

見積もりが手元にあるけど判断できない場合は、見積もり適正診断(無料)をご利用ください。FortiGateとの比較を含め、メーカーに忖度しないプロが診断します。

今の見積もり、高すぎないか?
出入りの業者から提案された機器構成や価格に不安はありませんか?
他社様の見積もりをご提示いただければ、専門コンサルタントが適正価格・適正スペックか診断します。

お見積りの適正診断(無料)を申し込む >

※セカンドオピニオン大歓迎。しつこい営業電話は一切いたしません。
※原則1営業日以内に、担当よりご連絡します。

あわせて読みたい
FortiGateの価格相場と導入費用の全体像
富士フイルム beatの料金と評判
中小企業向けUTMメーカー主要5社徹底比較
IT保守業者を変えたい|乗り換えの手順と失敗しない選び方
UTM製品データベース|メーカー別・規模別にスペックと価格を比較

UTMの導入・入れ替え、プロに丸投げしませんか?

機種選定から設置・設定・保守まで、ワンストップで対応します。「UTMの導入」「VPNの構築」「データの保護」など、貴社に最適なセキュリティ対策をプロが無料で診断・ご提案します。

ネットワーク構築・セキュリティ対策の専門家が、貴社に最適な環境をご提案します。

目次